きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

津田ホール見学会

2015-04-09 | 戦後建築
日本建築学会文化施設小委員会主催の「津田ホール見学会」があることを知ったのは
申込み締め切り直前。
学会員以外の申込みOKだったので
ダメモトで申し込みしたら
定員40名のところ多数応募が有り、全員を見学許可しますとのメールが届きました。
仕事帰りに千駄ヶ谷に着くと、津田ホールは夕闇に溶けつつありました。
津田ホールは、津田塾大学同窓会本部などが入る学校施設として建てられた建物の中にあり、
再開発のため2015年3月末で閉館が決まったのだそうです。







外壁のカーブに沿うようにのびる階段を、千駄ヶ谷駅前の景色を窓越しに楽しみながらのぼると
3階 ホールへと続くホワイエに到着。
大きく開いた窓からは、JR千駄ヶ谷駅や新宿御苑の木樹、そして東京体育館がよく見えます。









ホールの壁は音響を考えて選ばれた大理石。
用途は、各種式典、講演会、クラシック音楽会など多様にわたり
ふさわしい音響をと設計されたそうです。
見学会開催挨拶と、サプライズなピアノ演奏がありました。
演奏した方の名前をメモし忘れたのと、演奏曲目がわからなかったのが心残りです。
緩やかに高低差のある座席は、490席。ホール中央やや後方で聴きましたが、とても心地よい響きでした。
バックヤードの見学へと続きます
外部の騒音を消すために、ホール周囲をぐるっと通路等空間を設けていることと
観客用トイレがホールのある階にはないことにびっくり。


ホールは、左右非対称で、音響や照明の調整室脇から
ホールを見下ろす空間へ。



ベンガラ色の空間です。







まだまだ現役で頑張れそうな 津田ホール。
なんとか使い続けて欲しいものです。

竣工 1988年
設計 槇総合計画事務所
所在 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-18-24
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする