きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

鳩山会館の中へ

2009-01-21 | 西洋館







階段を上ると、玄関にたどり着きます。
振り返ると、玄関上欄間に鳩のステンドグラス。
ここは、政界の名門鳩山家の旧邸宅。現在は、私設会館として保存運営されています。

この扉を押して、さあ中へ。



玄関ホール
照明の優雅な模様の翳が広がっています。




重厚な色合いの第一応接室



ステンドグラスは鳩山家の紋章。修復時にデザインが裏返しになってしまったそうです。



庭を望むサンルーム。給茶機があり、ここでセルフでお茶を飲むことができます。
この日は訪れる人も少なく、静かにぼーっとしてきました。





このガラス扉から、お庭に出ることができます。




第二応接室



欄間のステンドグラス





 


食堂



建物の保存公開されている洋館は多いけど、この鳩山会館のように家具や調度品が並んだ建物はほとんどありません。
建物内に入って感じるものは、温かみ。
政界という、厳しい世界で活躍していた鳩山一郎にとって、ここは外交の場であるとともに、
最愛の家族と過ごす心休まる場所だったことでしょう。





階段踊り場のステンドグラス。五重塔の周りを、鳩が舞っています。
動物に守られた外観も瀟洒ですが、いたるところにはめ込められた素敵なステンドグラスに目が行きます。
小川三知の後輩、大村友雄の作品だそうです。



かつては、寝室が並んでいた間取りを取り払い、広いホールとなっています。
二階には、そのほか鳩山一郎・薫(一郎の妻)・威一郎それぞれの記念室(撮影不可)があり、ゆかりの品が並んでいます。

 

外壁の鹿の劣化が進んだため取り外し、陳列されていました。
あまりにの大きさにびっくり。現在はレプリカが外壁を飾っています。

バルコニーに出て、振り返るとこんな感じに鹿が見えます。



青空の広がる日には、やっぱりお散歩病が…。

■鳩山会館
竣工 1924年
設計 岡田信一郎
所在 東京都文京区音羽1-7-1

2009.2.15

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コメント (10)
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