桒田三秀税理士

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ストロー現象

2010-12-27 07:30:06 | 経営
 ストロー現象とは、新幹線や高速道路の開通により一方の都市の経済が他方の都市に吸い上げられ衰退することを言う。

 東北新幹線の八戸(青森県八戸市)-新青森間(81.8キロ)が12月4日開業し、東京-新青森間(713.7キロ)が全線開通した。開業により東京-新青森間は最短3時間20分と従来より39分短縮された。来年3月5日に新型車両「はやぶさ」が登場、さらに10分短かくなる。地元の経済効果への期待は大きい。青森県は「全線開通は千載一遇のチャンス」と観光客呼び込みや企業誘致を期待する。

 ただ今後の集客には不安も残る。集客以上に地元の人が「近くなった」仙台や、さらに東京まで買い物などに行ってしまう「ストロー現象」の懸念がささやかれている。実際に秋田新幹線開業(1997年)で秋田市中心街の通行量が減ったという調査もあり、「過疎とストロー現象の両方が効いた」(地元経済界)との声も。

 2015年には北海道・新函館まで延びる計画であることから青森は「通過駅」になるのではとの指摘もある。観光地として知名度、実績とも青森を上回る函館との勝負になるからだ。 便利になった反面、ますます過疎化が進む可能性もある。まさに両刃の剣だ。

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