クロキライディング

いつだってバイク

仕事納め

2022年12月31日 05時08分05秒 | お知らせ

2022年も本日を持ちまして営業終了です。

今年も様々なバイクとその作業のご依頼と向き合いながら、アッいう間に暮れていくのですね (^_^;)

昨今、新車のご注文はいただいたとしても僕に調達してくる力はなく(メーカーに対して)ご用意できず。

いくら修理やメンテナンスのご依頼があっても僕ひとりの作業スピードが上がるわけもなく、

皆さんのご期待に沿えないことが実に多くて、これは困ったものです。

それでも怪我や大きな病気も無く、こうして無事に年の瀬を迎えることができましたので

有難いことだと感謝しております。

 

走り納めの帰りに挨拶がてらご来店の初代アドベンチャーのオーナーさん。

最後になんとかこれだけはと思っていましたので、エンジン搭載のお手伝いをお願いしました。

できればもう一人と言いたいところでしたが、彼はできる男なので僕と二人でやりましょう (笑)

V型エンジンは前後に長くなるのでスイングアーム長を稼ぐためエンジンマウントとスイングアームピボットが

同軸で共有されていることが多いのでエンジンとフレームとスイングアームの穴を一度に貫通させる必要があり

一旦分離された三者をアシスタントが両手両足全て使って穴を一致させてくれて僕はピボットシャフトを刺すだけ (笑)

あとは年が明けてから、大雪でも降ってくれたら

作業は一気に進むと思われます。

年始は1月6日より営業開始。

来年もよろしくお願いいたします。

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先輩

2022年12月30日 06時43分37秒 | メンテナンス

これまで使っていたタイヤチェンジャー。

新人で入社したショップさんにすでに完備されていたものを

有難いことに僕が開業するときに社長様が譲ってくれたものでありまして、

なんと製造から今年でちょうど40年。

数えていませんが、これまでに数千本のタイヤ交換を共にこなしてきたマシーンですが

まだバイクショップにタイヤチェンジャーなんて珍しかったその頃には

今のようなワイドホイールに極太タイヤ。。。なんてことを想定されているはずもなくて、

いつの頃からか機械任せでタイヤの脱着作業をやってしまうと

いとも簡単にホイールに傷をつけてしまうようになっていたのですが使うのは僕ひとり、

アームの位置やタイヤレバーの使い方やターンテーブルの操作はもちろん

パワーの足りないところを全力人力でカバーしたりと、あれこれ工夫して200/55ZR-17までの

交換は実施していました。

しかしもうさすがに人力の補助だけではこの先安全に作業を遂行することができなくなりそうなので

怪我をする前にマシーンのほうをパワーアップするべく

新しいチェンジャーを導入することとなりました。

随分と頼りなく見えるこれまでのチェンジャーのキャリアは僕よりも永く、

僕が使うようになってからでも37年です、

いろいろあったし怪我なんかもしたけど、よく働いてくれました。

 

さまざまなモデルを検討しましたが、店内スペースに限りがあるので

やはりサイズが優先されるわけでありまして、思い通りにこれまでの交換作業での難局を

解消してくれるものなのかどうかはこれからの出来栄え次第と言ったところ。

タイヤ交換の難易度は太さや硬さだけで測れるものではなく、ホイールとの接点であるビードの形状の違いによっても

難易度は変わりますから、これからも機械任せでばかりはいられないので

ホイールとタイヤのどちらも傷めることなく慎重に作業することに変わりはありません。

初めての交換はどのバイクだろう。。。慣れないうちはちょっと。。。

カブだから大丈夫だろうと交換作業をお受けした新型クロスカブはチューブレスのアルミホイール (^_^;)

新車のタイヤを、よりブロックの立ったタイヤへ。

これほど緊張したカブのタイヤ交換は初めてでした。

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快感

2022年12月28日 20時33分42秒 | メンテナンス

ワイドリムのスポークホイール

機能よりもイメージとスタイル優先ならばこその採用ですが、そのノスタルジックな美しさを維持するのは大変。

でもココがある程度美しくないとこのバイクのディテールが成り立たないと思われ、

思い切ってスポークを張り替えることにしました。

サビの進行したスポークホイールを分解するのはエネルギーが要りますが、

完全にバラシてしまえはひと時の快感。

僕も永いこと人一倍スポークホイールを磨くことに勤しむと言うか強いられているので、

作業の難易度を高くするスポークが居ないとなると自由自在に洗ったり磨いたりできるのが実に快感

磨き好きなスポークオーナーの皆さんにも是非一度体験させてあげたいくらいデス (^_^;)

純正のクロームメッキのスポークはすでに廃番。

特注でステンレスの新品に張り替える予定ですから、

組み上げて新品タイヤを到着した姿を見た時、もう一度快感に浸れることでしょう。

スポークホイールを美しく維持するにはマメさとノウハウが必要ですけど、

僕にもなかなか簡単にはいきません。

これがコーティングを実施することで省力化できるんだったら僕もぜひお願いしたいけど

よくある「コーティング」ではここまでやらないでしょうし、

足回りの回転部分にどれほどの効果があるのかもわかりませんから、

やっぱり手入れするか放置するかしかありませんね。

乗らずに飾っているだけでもサビてしまう。

でも通勤などでしょっちゅう乗られているスポークホイールは

手入れが追いつかないのは普通だけど

だからと言ってそれがたとえ輝いていなくても、哀れさを感じることにはなりにくいのですよね不思議と。

 

 

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通勤バイク

2022年12月22日 19時50分05秒 | メンテナンス

僕が当方のツーリングにお誘いしないかぎり、通勤専用車のR80

突然シフト不能になってしまい2速固定のままでご出勤。

同日、深夜残業終わりのオーナーさんの職場まで伺って現状確認するとやっぱりスプリングがひとつ折損しているようです。

わりとよく折れるOHVのトランスミッションのスプリングではありますが、

スプリングの交換だけで作業を終えるかどうするかはオーナーさんと話し合い。

この先も乗り換える気は全くないとのこと。。。

なので3本のシャフトの方も消耗品と考えられるパーツの交換もこれを機にやっておこうと言うことに

当然なりました。

一緒に走ることがあり、

シフトワークに関しては僕よりもシビアに繰り返していらっしゃるんだろうなと思われる走りをしているライダーさんのひとり…

と言うか筆頭者。

 

ワインディングをスピードの増減を激しくさせながら走ろうとすると

有効な(気持ちいい)回転域は意外と狭いもので

高回転で頻繁にシフトチェンジとなりますからスプリングがいつか折れるのは仕方ないとしても、

それ以外に不具合は見られないのでパーツの収まりが良かったのはもちろんですが操作も正確だったのでしょう。

 

3本のシャフトの圧入を抜き差しするのは久しぶりですが

専門ではないので手際よくもいかず、組み上げた後のシフトフィーリングを悪くしないよう

時間を掛けて慎重に。

 

これからは組み立てですが、ここまでやるならミッションケースのブラストなども。。。

なんて一応お尋ねしましたがそちらはしなくていいとキッパリ。。。やっぱり (^_^;)

さすがの仕事人通勤専用車、ミッションケースの外側を清掃する時間などナシ。

割り切っておられます。

 

 

 

 

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うどん

2022年12月20日 05時52分12秒 | グルメ

週末から一気に季節が進み真冬の寒さになっておりますが、

下関市内に住む僕は完全に温暖ボケしていて、早朝発で山口陸運支局に向かうにあたり

冬用タイヤさえ装着していない軽トラでは下道で行くしかないわけで、

予定より大幅に遅れて現地到着となりました。

朝一で用事を済ませて速攻でとんぼ返りで開店するつもりでしたが、

それは叶わないんだろうなと思って支局に到着してみると各レーンともがら空き (^_^;)

雪のせいなのかはわかりませんけど、おかげで先日お客さんに教えてもらった

讃岐のうどん屋さんにお昼前に入店することができました。

わざわざ来たのだからとちょっと欲張りすぎ。。。

朝も暗いうちから動き始めていて、やっと一息だからと言っていきなりメンチカツコロッケはちょっと (笑)

初めてのお店はもっとシンプルなメニューにするべきでした。

 

 

 

シンプルと言えば、先日

いつものお蕎麦屋さんの「うちの鍋焼きうどんはうまいよ」

と言った蕎麦屋の店主からの信じられないお言葉に従い、急に冷え込んだ日を狙ってオーダーしてみました。

蕎麦一筋の大将が提供するのだからこれは裏メニューと言うことか!

いやいや、もともとこちらでうどんを求めたことなんて無かったからメニューにあったのかも…

しかもこれだけを食べに来られるお客さんも複数いらっしゃるとのことですからね (^_^;)

ダシと麺をシンプルに味わえる一杯でした。

蕎麦通の常連さんもぜひ (笑)

 

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ネオクラシック

2022年12月16日 03時38分13秒 | バイク

ドカティ スポーツクラシック スポルト1000

現代のドカティだと言う認識ですがもう15年くらい前のモデルなんですね。

ネオクラシックモデルも本当のクラシックになりつつあります。

チューブ入り極太タイヤの交換は大型クルーザーほどホイールの脱着が大変ではないのですが、

タイヤ交換ではチューブを傷めないよう注意が必要。

でもリムプロテクターの幅がココまで広く密着しているんだったらチューブレスでもいけるんじゃないか。。。なんて。

 

 

賛否あるスポークホイールですが美しく維持するのは簡単ではありません。

一度にまとめて磨き上げるなんて口実は通りませんから常に磨いておくか、または割り切って何もしないか。。。ですかね (^_^;)

 

 

1000cc空冷2バルブでデュアルスパークそして湿式クラッチと…

私見ですけどパワーと扱いやすさのバランスがとても良くてベルト空冷ドカティのフィーリングを最も忠実に

素直に享受できるパワーユニット。

 

僕にとって現行モデルは遠いところに行っていしまった感があるので

普通の車体と組み合わせて気軽に選べるようにしてくれたらいいのに (笑)

 

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車検

2022年12月14日 01時41分37秒 | メンテナンス

 

 

広島ナンバーのR1200RT

乗り始めてから早くも2年が経過するところで車検となりました。

前のバイク990アドベンチャーと比べるとあまりメンテナンスに手を掛けた記憶が無く、

この間、26000Kmを走行していることに少し驚きました。

不調を訴えてこないので僕もすっかり気を許していて、

別に交換パーツを用意することなく取り掛かりましたので

この点検をもとに後の部品交換のスケジュールを立てるにとどまりました。

だから走行距離を考えての部品交換はまた次回と言うことで、二度手間になります (^_^;)

 

走る場所と走り方によるのかもしれないけど、

この空冷フラットツインの、とくに最終型はパフォーマンスと信頼性ともに高いレベルにあると思いましたね。

近頃自身で動画を撮影して見せてくれるのですが、

走行風による雑音をうまく処理されていてエンジン音が良く聞こえているうえにタコメーターのみ映っているのですけど

それは僕でもあまりやらないくらいエンジンを回しています。

そうして走ってきていながら、ここでは何事もなかったかのように静かにアイドリングしている。。。

相手は機械ではありますが健闘を祈ります。

 

 

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五十肩

2022年12月10日 03時08分29秒 | メンテナンス

 

先日久しぶりにBMWのシルキーシックスに触れてしまって、当方所属のフラットシックスも。。。と

夜な夜な作業で各フルード交換に取り掛かりました。

 

前後の連動が複雑でABSも備わっているのでBMWのサーボ付きインテグラルABSに次いで作業工程が多くて面倒だったので、

交換時期が過ぎていてもなかなか手を付けられずにいましたが、

こうして重い腰を上げたのもK1600GTLのシルキーかつトルクフルな加速感のおかげ (^_^;)

エンジンオイルはもちろん、ファイナルギヤオイルと

さらに勢いと気合で大量のクーラントも全交換。

でも次に乗るんだったらタイヤ交換は絶対だと前々から思っていたので、気持ちが萎えてしまわないうちに思い切って実施します。

独りで作業をやるわけですし、時間も時間ですから

誰にも助けを求めることはできないので失敗は許されませんね。

タイヤの選択は2択、ブリヂストンとダンロップからそれぞれ。

もとはブリヂストンだったので今回は違う方。

すぐに入荷してくれてよかった、最近USダンロップのタイヤはハーレー用のモデルに欠品が多くて

少し困っていましたからね。

摩耗していることを差し引いてもBSの方は断面形状(プロファイルっていうのかな 笑 )が平べったくて

だからダメだとは思わないけど、ダンロップの方は思ったとおり相対的に尖っていたので、

この違いをどう感じるのかとても楽しみです。

数年前に同モデルのタイヤ交換をしたときに本来の硬さに経年の硬化も加わっていたものだから作業は困難を極め、

それがもとで五十肩を患い、病院にも何度か通院したけど結局自然に治るまで1年以上を要した作業です。

でも今回はなんとか道具を駆使して人もバイクもダメージなく作業完了。

エアーチェックを頻繁に実施しないといけない巨漢なのでそれを面倒がらずに済むように

タイヤ交換の時には必ずやろうと思っていたアルミ製のエアバルブへ交換。

タイヤ交換後、メインスタンド掛けが少し軽くなったので

タイヤの高さ(ハイトって言うのですかね専門用語)が増えたのは錯覚ではなかったようです。

K1600GTLほどではないけどこれまで以上にスポーツツーリング気分になれそう、

車高も上がったことだし (笑)

 

 

 

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シーズンイン

2022年12月07日 22時31分20秒 | メンテナンス

多忙なオーナーさんのK1600GTL

几帳面でいらっしゃるうえ磨きの腕前も高く、僕の目で見てもバイクはいつも美しく維持されています。

今回の車検でも点検整備記録簿の走行距離は2年前から極わずかな増加に留まりましたが

マメにエンジンを始動させてお出掛けに備えていらっしゃるようですね。

それ故ブローバイガス中の水蒸気をエンジンオイルに取り込むことになってしまい

そのあと走ることでそれをブローバイガスの循環によって再燃焼で放出するに至らなかったようで

抜いたエンジンオイルには水分混入が見られます。

乗ってないけど時間が経ったのでオイルは交換しといてと仰るオーナーさんのお考えは正解です。

ちょっともったいないな~と思ったのは僕だけでした。

一方、許可なく交換させていただいたファイナルギヤオイルは燃焼ガスの影響を受けないので

このとおりキレイなまま。

だけど時間は相当に経過しているのでこのバイクの重量とパワーとオイル容量の少なさを考えると

交換しておいたほうがいいでしょう。

これからシーズンオフを迎えるので乗りたくても乗れないオーナーさん達はコンディション維持活動に努めてくださいね。

いや…K1600GTLってこれからがONシーズンじゃないのですかね?

どんなに寒くても路面が凍ってさえいなければ大丈夫。

こんなに寒いのに快適にバイクで走っていて、それを好きでやっていることに自己肯定と快感を覚えますもんね。

 

オイル交換だけでは排出しきれない水分は、油温をしっかりと上げて走らせることで大気中に放出させておきました。

寒風をものともせず重量車の大パワーで爽快に。

 

真夏の暑さはもう避けようがありませんが、冬の寒さはなんとかできるものですね。

風をコントロールしているモデルならなおさらです。

でもお店の前を行き交うライダーさんはちょっと心配になるほど薄着の人が少なくありません。

近年増加してきたライダーさんは乗りたくて仕方ないと言ったところでしょう。

やっぱりウインドプロテクションよりも「気持ち…」ですかね (^_^;)

 

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延長

2022年12月04日 02時16分52秒 | メンテナンス

タペットシムの入荷待ちと言うことで放置していた990アドベンチャー。

オイル交換に始まり、なにをやるにも手間のかかるエンジンだとは思っていましたが、

アイドルギヤを介してカムシャフトはギヤトレイン方式なので、カムチェーンが直結しておらず

カムシャフトの脱着だけはココまでのアクセスを除いては容易で鼻歌作業 (笑)

シムをセットしたあと再度クリアランスを測定するのですけど、どっちつかずの結果も想定して

もうこれ以上部品待ちで長引かせたくなかったと言うこともありまして、

多数のシムを購入したものだから、それだけでもかなりの出費になってしまいました。

 

そしてやっとヘッドカバーを閉じることができいよいよエンジンの搭載です。

現在、お店の入り口付近に追いやられているアドベンチャーを見ながら、あと何も手を入れていないのは

リヤショックユニットだけなんだよね。。。と閉店作業をするはずが

巨大なWPのユニットを外してしまいました。

リンクレスモデルの多いKTMですからそこは考えなくてもいいのですが

それならなおさらスイングアームのピボットのコンディションは気になるもので

エンジンマウントと共有のピボットシャフトも抜きたくなるのは当然かと。。。

ピボットのニードルベアリングのコンディションはOK

しかしリヤショックユニットはオーバーホールとフルメンテナンスのため確かな筋の外注に。

あ~これで2年以内に仕上がらないことが決定しました。

だからなにも一発でタペットクリアランスを決める必要もなかったみたい (^_^;)

 

 

 

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