クロキライディング

いつだってバイク

2021東北北海道ツーリングー7 夕陽

2021年12月30日 14時13分12秒 | ツーリング

網走市内のホテル。

前回は出発前の早朝に1時間以上かけて990アドベンチャーの手当てをしたこと、

今ではもうすっかり良い思い出と語り草に昇格しました。

 

同じホテルを利用していらっしゃるバイクもレンタルバイク率がけっこう高くて、

パニアケースにUSB電源にスマホホルダーと一通り備わっていて…

レンタルもかなり便利で普通になってきましたね。

 

今日は北海道の最終日。

天気予報も広い範囲で晴れマークのようで、走るには申し分のないコンディション

いやそうでなくては困ります。

夜には新日本海フェリー乗船のため「小樽」に居ないといけないので、かなりの距離を走ることになりますし

残された時間をめいっぱい使いバイクのチカラも引き出しながら晴れた北海道の景色を楽しみたいですからね。

 

前回は網走スタートで時計回りで夜の苫小牧。

で、今回は反時計回りで夜の小樽を目指すのだけど、前回見ることのできなかった「美幌峠」に向かい

一旦反対方向に足を延ばします。

あの時は眼下に「屈斜路湖」遠くに「知床連峰」まで見えるはずの絶景も濃い霧に覆われて一切何も見えなかったのだけど、

そこに行く前に、美幌峠の倍近い高さの「津別峠」からこの見えなかった場所も沈んだ全てを見下ろす雲海の大海原を見ていたせいか、

それほど気落ちすることも無く次のポイントへと切り替えたものでした。

 

それでも今回は叶うことならば日本最大の湖中島が浮かぶ屈斜路湖と周辺の大パノラマの絶景を

ネット画像ではなく実際にこの目で見たかった。

と思うくらい前回のツーリングを終えてから後になって、実はそれ残念な事だったのを知りました。

 

あーこれでは一瞬でも霧が薄くなって周辺の雰囲気だけでも感じることができればなんてことは全く期待できない状況。

このまま引き返して道北エリアに向かうのかと思いきや、屈斜路湖を反時計回りにぐるりと一周回り込んで

ココとはまた違った方向から屈斜路湖を眺望できる展望台をRTが目指します。

が、しかし大きな屈斜路湖を一周し52Kmほど飛ばしましたけど、

時間と場所を変えても霧が晴れることはありませんでした。。。残念。

結局、美幌峠の絶景を観たいがために費やした時間は2時間くらい

今日はこれから「宗谷岬」を目指そうとRTは考えているらしく、

当人ほどに方向感覚と距離感覚に長けていない僕は、それ本当に大丈夫なのかと確かめるけど、

このあとの晴天が約束されているのに道北のあのとてつもない直線道路を走らない手は無いし、

フェリーの乗船時間にさえ間に合えばいいわけだから、全然大丈夫と…余裕デス (^_^;)

あとはトラブルとアクシデントに見舞われないよう集中力を絶やさぬよう冷静かつアグレッシブに走るのが絶対の条件。

ようやく道東の湖エリアを離れ北見からサロマ湖横を通過して紋別からオホーツクへと北上して行くと

本日本来あるべき青空。

この後どこかでランチを…と決めているわけではなく、まだこの時点では時間に余裕をもてるのかわかりませんから

安全策で食事は手っ取り早くセイコーマート。

 

近くの公園「オホーツク流氷公園」

絶景を求めて早朝から霧の中を走り続けた緊張感がココでようやく溶けることになります。

 

夏はラベンダーが咲き誇り、冬にはこの向こうに流氷が押し寄せる

なんとも極端な売り巾の公園 (^_^;)

気温も上がり、どんどん青空が広がってくるオホーツク沿いのクルマを適度に追い越しながら海岸を眺めていると

不思議なくらいいたるところに釣り竿が立っています。

海岸に車を乗り入れてテントまで立てて腰を据えての、なんだかレジャー感プラスな魚釣りの様子。

 

これはもしかしてと、釣り人で賑わう公園の駐車場で休憩しつつちょっと調べてみましたら、

やっぱりそう言うこと、カラフトマスを狙っているのは知床のヒグマだけではなかったのですね。

8~9月頃、北海道のオホーツク海、太平洋沿岸の堤防や海岸などにカラフトマスの群れが大挙して押し寄せ、

この時期を待ちわびた多くの釣りファンで賑わっていたのです。

僕らには釣りの知識と趣味は無いので、恥ずかしながらこの北海道夏のイベントを知らなかっただけ。

サケ・マス類が釣り禁止になっているエリアと遡上のため河川に入ってしまうと釣ってはいけないと言う決まりがあるそうですけど

シーズン中はルアーで入れ食い状態でこの大物を釣り上げることができるとあっては、

地元民だけではなく、全国から釣り人、いやそうじゃなくても大勢やってくるでしょう。

公園から見下ろせる海岸で、見てるあいだに釣れる釣れる (^_^;)

 

釣果を見せてほしいと言うリクエストにも笑顔で応えてくれそうな人ばかりで賑わう週末のオホーツク海。

 

そして北海道の北の先端間近の「エサヌカ線」

牧草地を貫き地平線に向かって延びる直線道路。

 

前回もそこそこ天気は良かったけれど、今回はその素晴らしい経験をすべて上書きできたのだから

最終日に守りではなく攻めに出たライディングプランにはもう素直に従うしかありません。

北海道では、飽きるほど直線道路が続く経験を何度もしていますが、

真っ直ぐに伸びるアスファルトと高低差の無い草原がどこまでも広がるこのエサヌカ線はとびきりのストレート感。

もう40年もバイクに乗っていて、操作に集中没頭している楽しみを絶やさずにいられることは少し自賛していますけど

バイクの理屈なんてのは抜きにして、走りながら笑いがこみあげてくるような愉快な経験をこうして引き寄せたこと、

我ながらよく出来たものだと喜びが爆発しました、いい歳して(笑)

 

このあと道路に寝転がったり「前回はジャンプ」して撮影したりなんかして…

時間は止まってはくれないのだから、せめて思い付くことは何でもやてしまうのでありました (笑)

 

 

 

エサヌカ線を走りきると宗谷岬まではもう間近。

このまま宗谷国道で海沿いに宗谷岬に上り詰めるのではなく、あの「宗谷丘陵」を豪快に突き進みたいので一旦内陸部へ。

さすがに広い北海道、国道ではなく「道道」の数は4ケタに及ぶのですね。

ココは九重阿蘇を知る我々にとっても素晴らしく爽快で広大なワインディングロード。

なだらかな斜面の小高い丘には、強い風を利用した日本最大級の風力発電「ウインドファーム」があり、

背の低い植物だけの独特の風景が広がり立体的かつ遠くまで見渡せるめずらしい眺め。

 

 

 

そして丘を降ってくるとオホーツク海

宗谷岬はもう目の前。

 

2年連続2度目の宗谷岬は前回よりも穏やかでとても気持ちいいのだけど、あまりはしゃいでいない…

もうこの先は無いわけで、このツーリングの最終日もこの場をもって本当の帰路につくのだと言うことを

日本最北端を示す先の尖った石碑によって認めさせられました。

 

 

そろそろお昼、ウインドファームに折り返し

「白い道」にも勿論行きます。

 

青と緑と白のコントラストがココが日本最北端の地であることを忘れさせます。

本当にもう帰るのか (^_^;)

 

 

 

走り去るのが惜しまれる、他に交通量のほぼ無い丘陵地帯を少しスピード低めで走りながら

このあとのルートをどうするのか。

このまま内陸でワインディングを繋ぐのもいいけど、ここまで天気がいいのだから

敢えて日本海側に出て海沿いを下るのがいいでしょうと

小樽への到着時間と「オロロンライン」を走ることもあわせてRTが決めました。

 

 

早くも西に移動し始めている太陽の方向へ進路を変え日本海。

利尻島を右に眺めながら、これまた果てしない直線道路。

 

ストレートに28基風車が並ぶ「オトンルイ風力発電所」

2023年には建て替え工事が始まり、5~9基に減ってしまうそうなので

これが見納めになるかもしれませんね (^_^;) わからないけど。。。

海沿いルートを選んだのは正解だったようです

段々と日暮れに近づいていく美しい日本海のグラデーションをかなりのハイペースで楽しむことができましたからね。

水平線に夕陽が沈む、まさに「日没」の18時

わき見運転もココまで (笑)

日没後間もなくの「留萌」るもい

ココから道央自動車道に向かうために海沿いを離れるところで

すでに小樽への到着時間も見えてきているので、北海道最後の食事を楽しもうと言うことになり

営業時間制限に間に合ったスープカレー。

このカレーは実に美味しかった。

最後の客として食事を終えて、もうあたり真っ暗なお店の外に出た途端

雨が降り出したことにもさほど動じることも無くて済むくらいのスパイス効果!

 

留萌から小樽近くまでの180Kmほどの高速道路。

雨は道央自動車道上で上がり、

北海道の外周の北半分を走破して、無事予定通りに新日本海フェリー「小樽ターミナル」に到着。

乗船手続きを済ませ、最後にセイコーマートへ買い出しに行く余裕も残していますが、

この待機状態でで雨に打たれないないことは本当にありがたいですね~。

 

 

さて、このフェリーで21時間かけて気持ちを切り替える準備。

 

船内は閑散としていて

僕たちもベットでひたすら眠るのみでありまして、ハッと目を覚ますたびに

時刻や居場所を確かめて我にかえってはため息の繰り返し (-_-)

 

昼間にバイクに乗っていないことが不自然に感じるほどバイクとカラダが一体になっていることを

昼間から風呂に浸かることでリセットできるんじゃないかと思っているのです。

 

普段カップ麺は食べないけど、北海道工場製造とあれば。

 

アルコール分解時間を計算し、サッポロクラシックも飲み納め。

僕たちが東北北海道にいるあいだ、西日本はずっと雨だったようですが、この夕焼けは長雨の終わりを告げるものでした。

今夜舞鶴から下関まで夜中に走り続ける間、雨の心配は無さそう。

 

最後の長距離走行の前に船内レストランで食事。

 

舞鶴港に到着。

他のライダーさんが下船を始めたころに我々も遅い下船の準備を…

バイクのもとに行くと作業の方がいらっしゃって…3度目の乗船でお会いできました。

大学で下関にいらっしゃるときにバイクのメンテナンスをさせていただいていた学生さん。

卒業後に一度休暇を利用して下関にお越しの際、うちのお店にも顔を出してくれていて

この会社にいらっしゃることは知っていましたが、こうして頼もしい姿を拝見できて

以来ずっとバイクに乗り続けていると言うことを知らされると嬉しいものです。

これから下関まで、この一週間で最もキツイ600km

ラジコでお気に入りの同じ番組を聞きながら、お互いに(いや僕が)居眠りしないよう

同じところで笑いながら走りとおしました。

RTとは広島で解散、僕はそれからさらに走り続けて

なんだか違って見えた地元の景色に取り込まれ日常に戻って行くのです。

 

 

船中泊を除くと本州で3泊と北海道4泊。

R1200RTとDL1000の走行能力を満喫した全走行距離は4700Kmほど。

各地いいところで天候に恵まれたし、さほどのトラブルもありませんでした。

心配していた野生動物(とくに鹿)との至近距離での遭遇も無かったので、

2台ともに取り付けていた「鹿笛」の効果があったのか…いやそう思いたい (^_^;)

 

休み(仕事をしていない)をとるためには相当に覚悟と努力をしたのだけれど

年齢的に気力と体力は努力だけでは生み出せそうもなかったので、周りからは呆れられながらも取り急ぎ2年連続で北海道に行ってまいりました。

そもそもこのロングツーリングの始まりは、それまでたまに出かけていた1泊2日ツーリングを2泊3日にしてみたいと言うところから始まりました。

そこから徐々に発展して去年の北海道12連泊にたってしまったわけですけど、

やっぱり転機になったのは2泊してみると言うことではないかと思います。

もう一つはフェリーで一晩過ごすこと。

そんな身近なところからやってみることをお勧めします。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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仕事納め

2021年12月29日 20時23分07秒 | 日々のこと

今日29日で今年の営業は終了しました。

コンプレッサー部屋の防音壁を開けて今年最後の「オイル交換」

この一年もクロキライディングをご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。

新年は6日からの営業とさせていただきます。

もう目の前の新年も穏やか(天候)に始まるといいですね。

少しでいいからバイクに乗ることをお勧めします (*^^*)

 

 

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アドベンチャー組み立て

2021年12月25日 00時08分25秒 | メンテナンス

作業に取り掛かって早一年となるKTM990アドベンチャーです。

日常はほぼ寄り付くことができず、まずは後戻ってどこまでやったのか作業の進行を確認しながら、

そこから作業が再開すればいいほうだけど、思い出しただけでその回は終わると言うことも多くありまして

なかなか先へ進んでいません。

それでも12万キロも走ったバイク、どなたも敬遠されるでしょうけど僕だけはわかってやれるよう

交換パーツについてはかなり奮発しています (^_^;)

どうすればこの990LC8エンジンのシフトフィーリングが得られるのだろうかと

シフト機構の構造や動作にはすごく関心を持って点検と組み立てを実施しました。

 

仕組みは他のバイクと何ら違いは無いのだけれど、パーツの支持と摺動部の抵抗の少なさと精度の高そうな動きは

それほど多くのエンジン腰下を開けたことの無い僕にも明らかに特異で秀逸なものだとわかります。

一般的にはギヤレシオのこと以外、不思議なことにシフトフィーリングなどにあまり注目されることの無いトランスミッションではありますが

操作の力をたどって行き、伝わり方に極力無駄が無いことをこの目と指で確かめることができただけでも

エンジン開けてよかったなと思います。

でもこれで満足できるわけでもないから、これからの道のりまだまだ長いですね。

ひとつひとつパーツリストから品番をひろってオーダーするよりも、一括して「ガスケットキット」で

手っ取り早くエンジン1基分のシール類を入手した方がいいのは分かっていても、

ちょっとしたヘルメットが買えるくらいのお値段とくれば、もう腹をくくるしかありませんよ (^_^;)

 

何度も何度も見てきてもう飽きてしまったケース内部もこれで見納め。

これからエンジンが組み上がって行くにつれ、またこの中を見たい気持ちにかられるのですよね。

 

シフトセレクター関連のスプリングもこれまで使ってきて、折れてしまうことはありませんでした。

歴代過去オーナーの距離に対するシフト回数は、その乗り方と考え方からしてかなり多かったのは明らかですから

この耐久性も高く評価できるでしょう。

 

このあと、部品交換に欲が出てしまって再び部品待ち…

ど深夜の作業もしばらくは自制します。

 

 

 

 

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リフト占領

2021年12月21日 03時33分52秒 | メンテナンス

先日、HIDヘッドライトの不良で謎のバッテリー上がりが解消したR1100RT

ニュートラルランプの点灯不良でこちらもなんとかしておきたかったと言うこともあり

そのままバイクリフト占領で追加の部品交換です。

 

駆動系のコンディションチェックも兼ねて久しぶりのスイングアーム脱着。

手前外側がギヤポジションセンサーで奥がニュートラルセンサーなのですが

僕の部品注文ミスで再注文の入荷待ちのためさらに長期間リフトから動かせなくて、

その間他の車両の下回り作業は地面に寝転がっての作業を10日間も強いられました (^_^;)

 

去年と今年、お店の前では新旧問わずいろんなバイクが往来するようになりましたけど

このR1100とR1150シリーズはなぜだか少なくなっていく一方みたいですね。

タレントさんがYouTubeで取り上げてくれたりなんかすると注目されるかも…

いやそんなこと一切しなくていいけど (笑)

 

 

 

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カスタムチューニング

2021年12月20日 03時19分36秒 | お客様

R1200STのシート

日本仕様のモデルですからシート高も低く抑えられていますが、ドイツ本国仕様は約30mmほど高いものが装着されています。

もともとその高さで設計されているはずだから、その高さでも乗ってみたいと願っていらっしゃったオーナーさん。

本国仕様のハイシートを購入するのもいいけれど、いやもう少し高くしてもいいんじゃないかと言うことで

交換ではなく既存のシートを加工することにしました。

シートに関心の高い僕も口出しして思い切って全体を50m高くするイメージで外注先にオーダー。

バイクが好調であることは当然ですが、タイヤのキャラクターとコンディション以外にあれこれ望まないオーナーさんからの

珍しいカスタムチューニングのオーダー (^_^;)

シート考…いやシート高のメリットデメリットは様々ですけど

結果はオーナーさんの求めるに値する興味深いものだったようです。

ESAによるプリロード変更で車高も変化することと、シートのセット位置が上下2段階選べることを組み合わせると

幅広いセッティングが可能でその違いも顕著。

僕も乗らせてもらいましたけど、ライディングポジションに目線の高さにだけでなく、

重いライダーが高い位置に着座することの効果など…いろいろ変化しましたね。

2000Km使ってハンドリングにやや劣化が見られるタイヤをあえて交換せずにシート高の違いだけを見たので

次のタイヤ交換が楽しみですね…と言いたいところですけど。。。

他の条件を変えずにシート高の違いによる変化だけを見るのは堅実だけど、できればそれは新しいタイヤでやった方が良かった (^_^;)

ともかく、珍しくカスタムオーダーをいただきまして、

そこを注視しなければ、見た目にもわからないし称賛されることも無さそうなところに手を掛けましたので、たぶん自慢にはならない自己満足に尽きるのでしょうけど

同じ自己満足でも効果の真偽は疑いようのないカスタムチューニングでした (笑)

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2021東北北海道ツーリングー6 楽園

2021年12月15日 05時15分36秒 | ツーリング

北海道三日目の朝、まだ照明が落とされたままのロビーで静かにチェックアウト。

嬉しいことに今日の天気予報も晴れ。

移動範囲が広いのでところによっては昨日のようなイレギュラーもありますが、

雨雲の無いエリアを求めて随時ルートを変更する必要は無さそう。

 

道東の内陸部の早朝、気温は10度台の前半

街中ではなく山間部からの早朝スタートはミスを犯さぬよう

引き締めてかからないといけません。

 

大雑把に言えば西から東へ阿寒湖、屈斜路、摩周湖と並ぶ南側のルートを東へ進む過程で眼下に見える雲海。

突然視界に広がり感嘆するのだけど、今回はそれが目的では無く

むしろこれから向かう場所に霧が出ていないことを願っているのです。

鹿などが飛び出し(体当たり)てこないことを祈りながらお互いに注意喚起しながら進みます。

しばらくすると再び霧の中、やっぱり今回もダメなのかとほぼ諦めモード。。。

でも行くだけ行ってみることに。

すると目的地に近づくにつれ、はっきりとした雲の切れ間が現れて

僕らはその先を目指しているわけだからこれは期待が膨らみます。

 

 

そして展望台に昇り詰める頃には朝陽が眩しくなってきて、もうココでは鹿でも飛び出してくるかもなんてことは忘れています (^_^;)

 

しんしんと冷え込む展望台駐車場にバイクを停めて急いで向こう側へ。

 

見えましたね「霧の摩周湖」

前回のツーリングでは2度チャンスがあったけど濃い霧で全く見えず

残念な気持ちを引きずることになった北海道最終日でしたからね。

 

湖を見てもあまり感動しない我々も今回ばかりはさすがに嬉しかったですね。

周りには誰も居ませんからこの景色を独占したようなもの、

ほんのひと時の絶景をしっかりと目に焼き付けてバイクに戻る頃、ここにやって来られたクルマの人達

残念ながらひと足先に流れ込んできた霧に先を越されて、文字どおり「霧の摩周湖」を見ることになったようです。

昨日ホテルにチェックインした時、部屋に備えてあったラピスタオリジナルのパン。

食べずにとっておいたことを思い出して、朝食の代わり (笑)

豪華で優雅なな朝食よりこちらに賭けてよかった。

これから道東の東、オホーツク海側に向かう途中

前回スケジュールと天候の都合で行けなかった「開陽台」にも登ってみました。

登ると言っても標高にして270メートルくらいの台地ですが

南の中標津の牧草地は果てしなくて、北の斜里岳もはるか彼方なので

ぐるりと360度見渡せるパノラマ。

 

 

 

テントサイトにはキャンプツーリングのライダーさんがチラホラいらっしゃいます。

ココで夜晴れていたならば、いったいどんな星空が眺められるんでしょう。

山も街の明かりも、遮るものナシ。

 

知床半島が始まるところからオホーツク海に沿って

羅臼側から半島を北上し「知床横断道路」で半島の向こう側の宇登呂に向かって登って行くと

知床峠では羅臼岳と遠くに国後島を見ることができるハズ。

ワインディングロードとしての走り応えはもう素晴らしいのだけれど

残念ながら前回同様に知床連山は雲の中。

 

予報では今日は終日広範囲で晴れると言うことだったので、この雲は季節柄知床の東側特有のものでしょう。

 

峠を越えてカーブが緩やかで高速化してくるウトロ側になるとまたしても雲の切れ目。

 

前回と今回にかけ北海道では、積丹、美瑛、神の子、摩周などなどいくつものブルーを見てきましたが

今日はこれから「オホーツクブルー」の始まり始まり~。

 

前回の知床半島は、11Kmのダートを走って行き止まりの「カムイワッカ湯の滝」まで行ったものですが

今回は岬の先端まで行ってみたいと思っていまして、

かと言って徒歩で行くには、登山・岩登り・沢登りの技術と野生動物など自然の知識などなどどれも持っていないので不可能。

しかも徒歩だからそれだけで何日もかかるので、もうそれだけに目的を絞り込んでいる強者でなければそこを望むことは出来ないはずです。

だから観光クルーズ船で海から眺めようと、予約した船の乗船時間に合わせてハイペースのバイククルーズだったのです。

乗船手続きを終えて「ゴジラ岩」を見上げながら船着き場へ。

 

気温も上昇していてポカポカしているのに防寒の貸出しコートを勧められ、

断り切れずに手に持って乗船したけど、結局最後まで脱ぐことはありませんでした (^_^;)

 

今回初のセイコーマートのおにぎり

具は即決の「鮭」当然でしょう。

軽トラとバイク以外の乗り物に乗れるとなると嬉しいし、なんと言ってもお天気最高デス。

 

往路はサケ漁の定置網をかわしつつ岸壁や岩場の陸地に接近し、滝や奇岩そして断崖絶壁。

その間に船スタッフがヒグマや珍しい野鳥を見つけては案内してくれます。

産卵のため遡上してくるマスやシャケを河口付近で狙っているヒグマの親子。

何隻もあるクルーズ船同士で無線で目撃情報を共有しながら追うので、効率よくヒグマを見せてもらいました。

あれがカムイワッカの滝。

前回はこの上流でカムイワッカ湯の滝を登ったのですが、あの強酸性の温泉がここで海に流れ落ちるのか。

 

途中、海岸にぽつりぽつりと建っている「番屋」

人がほとんど踏み入らないこの辺り、5月から10月頃まで漁師が漁を行うため共同生活をされる宿というか拠点。

いくつか見たけど、なんだか見覚えのある番屋。

これはあの19号番屋と言うやつで、僕もたまたまど深夜の再放送

NHKスペシャルで見たことを思い出しました。

勿論、クルーズ船スタッフの案内もありましたが

ちょどその時、ヒグマの親子がこの番屋の前を横切る姿が見られ

番屋から出てこられてクマを叱りつけて追い払っていらっしゃる老漁師さんらしい姿。

あの放送と全くと言っていいほど同じ場面に遭遇。。。なんかもううまく出来過ぎていて興奮しました。

テレビをほとんど見れない僕がその番組を見ていたことにです。

 

ちょうどこの時期はカラフトマスの遡上のシーズンで

大量のカラフトマスが接岸しているらしく、ヒグマは河口近くで見られることが多かった。

 

あれが知床岬の先端、意外と草原。

岬の向こう羅臼側はやっぱり海霧が発生しているようですね。

 

帰りは行きと違ってやや沖合をまっしぐら。

やっぱり防寒の上着を借りていてよかったですね。

3時間を超えるツアーもあとは帰るだけなんだろうなと思っていたら

ツアーガイドさんの知床の海の話はまだまだ続きます。

 

三陸地方、千島列島からオホーツク海に限られて見られるらしい「イシイルカ」の力強く泳ぐ姿が見られたりして

随分と前に天草のイルカウオッチング以来でいいもの見られたなー

なんて喜んでいたら。。。

他船からの情報で「マッコウクジラ」が入ってきているとのことで船頭さんが現場へ急行。

海面で高く潮を吹きながら泳いでいる間に接近しなければならないようです。

捕食のため深海に潜るクジラですから、一度潜ってしまうと

あまりにも時間が長いため、次の浮上を待ってはいられないのだそうです。

 

それでも何とか、潜水を始める時に見せる

尾びれを高々と振り上げる姿をみることができました。

あともう一回潜るの待ってくれていたら至近距離で見えたかもしれないのに (^_^;)

陸、海、空、獣、この世界自然遺産をこのわずかな時間で楽しむことができたのは感激デス。

 

観光船クルーズを終えて、再び走り出すのですが

朝、羅臼から宇登呂へ知床を横断するときには全く見えなかった「羅臼岳」

こんなに晴れ晴れとしたオホーツクで数時間を過ごしたものだから

今行けば見えるかも…と言うことで意見が一致。

なので普段はやらないけど来た道を知床峠まで戻ることに。

そうそう、この川が流れる先の河口のところでさっきヒグマの親子を見たんだから

恐ろしいことにそれほど遠い距離ではないですね。

高速コーナーが続くワインディングをグングンと昇って行くと見えました羅臼岳!

でも東の羅臼側片面だけは雲に覆われています。

それでも今朝の摩周湖みたいなこともあるんじゃないかと諦めず加速をやめないRTに僕も続きます。

しかしこのあと視界は悪くなるばかり。。。

結局、二度目の奇跡みたいなことは起こらず霧の中でUターンとなりました。

 

 

しばらく走るとまた反面羅臼岳が背後に (^_^;)

半島の東西に大きな影響をもたらす「知床連山」

まさにそのフェーン現象がいまここで起こっているわけです。

 

その後はもうずっと安定した晴天でありまして。

逆方向とは言えルートは被るのですが前回は曇り空でいまひとつ感動しきれなかった景色を観なおしに行くため、

オホーツク海に沿って走ります。

 

 

斜里町の「天空の路」

手前のスタート地点は見物の人が多くいらっしゃったので少し下ったところ(いや気を使ってもっと下ったところのつもり)でパシャリ。

でも僕たち皆さんの障害物になっていることは明らかなので、一瞬で終わらせて速攻で下りきりました (笑)

 

この列車で北海道を旅すると北海道の有名景勝地や湿原に湖など壮大な自然を車窓から楽しめること間違いないだろうと思われる「釧路本線」

道東エリアをツーリングしているとこの線路を目にすることが多くて、これは列車に揺られながら楽しむと言う手もあるんじゃないかと

列車で旅する発想の無い我々でも自然に思い付くほどです。

レトロな駅舎もいくつも見られそれらを見ているだけでも旅情に浸れるでしょうし、冬の雪景色なんてのもありますからね~。

そんな飾り気のないほんとにレトロな駅舎内のラーメン店、もしかして営業中ならお腹空いていなくても食べたいと思い、

やって来ました。

 

あー前回同様にやっぱり一足遅かった…

そのまま釧路本線に沿って西に走るとすぐに開けてくる「原生花園」

このエリアは前回のツーリングの最終日、エキゾーストパイプが割れてしまって補修するにももうすでに

手の施しようが無くなるほど崩壊していて、金属片を路上にばらまくことになるんじゃないかとホテルの駐車場から不安なスタートを切って間もなくの場所です。

しかも小雨まじりの灰色気分でしたから

こうしてバイクは好調な上にまだ帰らなくていい日に、こんな晴天に遠くまで見渡せる自然の花畑を持つ草原と湿地帯なんて言うのはもう、

まるで別世界。

去年と同じ場所にバイクを停めて一段高いところの路線の「原生花園駅」にも行ってみました。

 

心に余裕が無かったからなのか、不甲斐ないものでここに駅があることを前回は知らなかったのです。

まあRTは分かっていたけど、ウエットな地面に身をかがめて990アドベンチャーの下に潜り込む僕に気を使ったのでしょう。

釧路湿原駅と言い、この原生花園駅と言い、なんだかおとぎ話にでも出てきそうな佇まい。

ちょうど列車(一両だけど)がゆっくりと駅に入ってくるところに居合わせて、

この車両から主人公でも降りてくるんじゃないかと期待しました (笑)

さっきの「止別駅」では宮崎から来ていて自転車で北海道を楽しんでいるという気さくな青年とは楽しく会話をしましたが、

この列車から降りてきた独り列車の旅を楽しんでいらっしゃる様子のお若い女性については、

か弱いようでたくましいんだろうなと、その旅のスタイルを勝手に想像を拡げるのみなのであります (^_^;)

線路よりもさらに一段高いところの展望広場では画板に向き合っているご婦人たち。

どうやら地元北海道の人達のようです。

創作もおしゃべりも。。。 のどかな時間ですね~ (^_^)

 

真っ黒に日焼けした自転車のギラギラ青年と、

普段は大学の図書館で勉強でもしていそうだけど、旅行カバンとスマホひとつでひとり旅なんかもやってしまう女子大生、

この短く過ぎていくのが惜しまれる夏を懸命に描こうとしている地元民。

そして大型バイクでツーリングしている僕たちもまたそのひとつ…

この穏やかで壮大な景色の一部となれたような気がして、とてもうれしかったですね~。

 

晴天の下、その鮮やかさがまったく衰える気配のないオホーツクブルーを眺めながら

本日の宿泊地である網走を通り過ぎて、青いオホーツク海に突き出た「能取岬」

この灯台の向こうの海が冬には流氷で埋め尽くされるなんて、見ないことには実感できませんが

まずは夏の能取岬、ブルーとグリーンのコントラストを見ることはこれで達成したので

これはまた一段と冬に訪れてみたいという憧れが強くなるというものです。

 

能取岬までの一本道、遠くに鹿の群れなどを見ながら足取りも軽く網走へ。

 

北海道最後の宿泊

そう言えば去年も最終泊はココでしたね (^_^;)

飲食店の営業時間制約があるので荷物を投げ出して速攻でTシャツとハーフパンツ。

今日は午後から気温も高く、海の眩しさも手伝ってなんだか焼肉とビールが締めくくりとしてはピッタリで

まるで判っていたかのような選択デス。

地ビールが豊富なので各色(ブルーは発泡酒)楽しんで

提供時間内にアルコール摂取完了。

本日の走行はわずか348Km

ライダー冥利に尽きる濃厚な一日。

でも明日はもっとスゴイことに。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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価値観

2021年12月12日 23時01分26秒 | メンテナンス

キャブレターが外注先から戻ってまいりました。

スロットルバルブのVシールとMJN「マルチプルジェットノズル」の交換とオーバーホール基本作業。

営業の方の丁寧な対応だけでなく作業の仕上がりも申し分ありません。

ココまで手を尽くしたのだから、キャブレターの装着も粗末にできないのは当然です。

片方のスロットルケーブルにほつれが発生していたので迷わず交換です。

ツーリングにお誘いしたのはいいけれど、ケーブル切れで走行不能になんてことになったら

僕の立場を失いますからね (^_^;)

それに切れる切れないは別として、新しいケーブルと言うのはやっぱり良いものです。

水平対向360度クランク(等間隔爆発)のツインですから

バキュームは測らなくても感覚だけでかなり良いところにバランス調整できなくもありませんが、

アイドリング域はやっぱり測ったほうが精度よく同調します。

40㎜の口径の強制開閉のキャブレターに極低速域の扱いやすさを求めるのだから

バキュームピストンタイプに比べると限度はありそうなものですけど

これがそうでもなくて、好ましいクラッチのフィーリングもあいまって

スタートで静かに猛ダッシュできるのだから、本領発揮の高回転まで気の抜けない加速が楽しめます。

バイクの新旧問わず、吸排気の気密性と言うのはとても大事ですね…

他に乗りたいバイクも無いそうで、人生のほぼ半分を共にしていらっしゃるオーナーさんの評価やいかに (^_^;)

 

半生と言うのも凄いけど、今時は生まれる前からあったバイクに乗っていらっしゃるお若いオーナーさん

かなりいらっしゃいますからバイクの価値観は幅広いものですね。

 

 

 

 

 

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2021東北北海道ツーリングー5 峠越え

2021年12月08日 20時41分00秒 | ツーリング

北海道二日目の朝、このツーリングで唯一の旅館宿ですから

朝ごはん食べて行こうと言うことで、ゆっくりと明るくなってからの一番風呂。

こっそりスマホで撮影できるのですからモチロン我々のみで貸切状態です (^_^;)

 

朝食を配膳していただける一番早い時間に食事処入り。

 

そう言えばここ数日間、朝ごはんを食べていない…

このあとも食べている時間が無い日々かもしれないのでココではバカ食い

テーブルごとのおひつのごはんも足りなくておかわりしました。

ツーリング中は気分が高揚しているのでイレギュラーな食生活も全然OK。

 

旭川方面に戻り、市街地を避けつつ大雪山の東側を南下するルートに進みます。

 

 

「旭川紋別自動車道」比布北ICから上川層雲峡ICまで30kmほど無料高速道路の一部を利用。

視覚だけでは下道と高速道路のスピード感を誤解してしまう北海道の朝。。。

 

前回の北海道ツーリングでは「三国峠」で折り返していますから、

今回はその反対側から峠を目指そうと言うもの。

またしても好天に恵まれて素晴らしい眺めのワインディングをバイクのパワーにものを言わせながら

自由に豪快に登りつめました。

 

前回向こう側からやって来て、ここで折り返した時この先がどうなのか少し後ろ髪引かれましたけど、

今回はその向こう側からやって来てこの「三国峠」を越えたことになります。

これで大雪山の右と左の南北ルートほぼ走りましたので、いつかバイクで来ることのできない年齢と状況になっても

思い出すことのできる景色をまたひとつ得ることができました。

「日本の絶景ルート」なんてしょっちゅうやっているバイク雑誌の特集で必ずと言っていいほど紹介される三国峠の1カット。

眺めて走って豪快に爽快に、いろんなものを費やしたり犠牲にしてここに居るのですから

それはもう全身で全力でこの空間を楽しむことですね。

 

 

ココの白樺の群生も我々の地元では見ることのできない景色でありまして

しかも他に走っているモノが何も無いことに感動します。

 

去年の北海道ツーリングで訪れた

「幻の橋」と知られている上士幌町のタウシュベツ川橋梁。

季節によってタウシュベツ川橋梁の見せる姿は違い、前回は7月でしたからまだ糠平湖の水位も高くなくて

ココからこの直線の彼方37Kmほど離れている上士幌町内にある十勝西部森林管理署東大雪支所まで、ダートが始まる入口ゲートの鍵を

平日限定早い者勝ち条件付きで借りるためにに走り、運良く晴天の下で半分水に浸っているイメージ通りの橋梁をこの目に焼き付けた

超ファインプレーを経験しております。

 

しかし今回はそれから1ヶ月半くらい遅い季節でありまして、雪解け水で湖の水位がか高まっており

橋梁も見えるかどうかと言う時期なので、この森を抜けたところにある対岸の展望台から眺めることにします。

糠平ダム建設のため橋梁からここに移動されその後廃線となった旧国鉄士幌線の名残で森の中に真っ直ぐな道。

 

 

季節による見え方に合わせてこの写真も掛け変わるのかな…?

 

本当だ、あと少しで水没するところを見ることができました。

四季とダム湖の水位で様々な表情を見せながら朽ちていく「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ」

せっかくならその姿が見える時期に、やる気を試される十勝西部森林管理署東大雪支所まで往復することをお勧めします。

あの古代遺跡のようにも見える橋梁のそばはぽっかりと穏やかな虚無感で、もの凄く寂しい空間でしたね~

 

 

そのまま南下すれば帯広に向かうのですが、今回は滞在予定ではなく

ココから大きく方向転換をして道東方面に進みます。

士幌町から足寄町と来て道東自動車道「浦幌IC」から無料高速で釧路湿原が始まるところまで高速クルージング。

高速道路で助かるのはスピード云々ではなく野生動物に出くわす危険が少ないこと。

 

たまたまこの時はR1200RTだったので

この機能を使いこなしているRTオーナーに「便利な使い方」を教えてもらい

クルーズコントロールを大いに活用しました。

 

2車線あって先行車を次々に追い越しながらだと意識と体が動くので疲れは感じませんが

無料区間の1車線では、前の車に合わせて同じスピードで走り続けることになるので

右手でスロットル開度を長い時間保持するのさえストレス。

だからクルーズコントロールをセットしておいて、こうして右手をフリーにできるのはこれだけですごく効果的なリラックスになりますね。

これができるか否かで高速道路での休憩回数はかなり違って、トイレの必要が無ければなお少なくて済みます。

 

釧路市に入ったところで高速道路は終わり。

やっぱり天気の安定しない道東に来たんだなと思わせる空模様。

今回は釧路湿原を楽しむ予定は無くて、釧路市街地を避けつつ

それでも湿原の雰囲気は味わえる「釧路湿原道路」で湿原の南側を横切って

厚岸(あっけし)から太平洋側に出て「北太平洋シーサイドライン」に向かいます。

前回はここを向こうから逆に走ってきているのだけど、お天気いまいち曇り空。。。

今回は出来れば晴れた空の下、青と緑のコントラストと様々な岬と絶壁の絶景ロードを楽しむはずだったのに

前より天気悪くてレインウエアを着るかどうか迷うほど (*_*)

 

 

結局、北太平洋シーサイドラインを良いコンディションで楽しむことはできなかったけれど、

この地域、釧路湿原だけでなく

湖や沼や湿地帯が豊富なのだとあらためて知ることになりました。

あまり高い樹木が無いから遠くまで見渡せるのです。

 

道東の太平洋側、僕たちは一気に走り抜けてしまいましたけど

林道もたくさんありますからオフロードバイクやハンターカブ的な走破性があれば

このエリアだけで何日も楽しめるはずです。

 

 

霧多布岬を過ぎ、根室が近くなってきたところで

ほぼ進路を反転し、本日の宿を目指します。

今回RTが根室に行かないことにしたのは、前回の宿近くの居酒屋さんが休業されていたからだそうです (^_^;)

 

道東エリアの内陸ど真ん中「阿寒湖」に向かって足を速めます。

まだ季節は夏なんだけど日差しの無いまま夕暮れに近づいているし

自衛隊では最大規模の演習場らしい矢臼別演習場エリアの北側を横断するルートは

小雨まじりで随分と寒い。

天気によって気分は随分と上下するものだけど

これから向かうは当ツーリングで最も高級感を味わえるホテルなんだとか。

 

 

 

お天気不安定な道東を西に進むにつれ雨の名残も無くなっていき、ペースはさらに上がって

暗くなる少し前にホテルに到着。

 

エントランスの雰囲気も普段我々が利用するホテルとは違っていて

奮発宿泊費のサービスを想像するとちょっとワクワクします。

いえいえそうは言っても我々が泊まるくらいですから、そこまでお高い宿ではございません。

鹿の壁掛けオブジェにも嫌味が無いほどだし (^_^;)

 

せっかくだから無事到着の乾杯は広くて誰も居ないロビーで

静かに優雅に。

 

阿寒湖から発し、釧路を流れ太平洋に注ぐ「阿寒川」を眺めながら滞在できる

カムイの湯「ラビスタ阿寒川」今日も激しい一日だったけどあとはもうここでゆっくりするだけ。

体調の変化も一巡して、さすがにもうこのツーリング生活に適応できていますから

あとは飲みすぎて寝落ちしてしまってこの優雅な時間の記憶を失わないことです。

そうそう部屋だってこんなに広いし寝転がってテレビが見られるソファーなんかもあって

部屋の檜風呂も蛇口をひねれば温泉が出てくるのです。

でも今になって思い返してみると、何処に寝たのか思い出せないんですよね (-_-;)

 

それもそのはず、次から次へと出てくる出てくる料理の数々。

こちらから注文しなくてもお品書き通りに食事が進むに合わせて

料理が提供されるので自分で考えるのは次に呑むモノだけでいいのだから

お酒すすみます。

 

 

 

終盤に出てきた鍋は「ブイヤベース鍋」だそうです。

 

初めて食べたけどこのホテルの雰囲気に合っていていいなと思いました。

 

そして〆は鍋でやるんじゃなくて、カレーとは。。。斬新です。

 

 

当然いつも通りに完食

だって期待が膨らんで当然の明日の朝食は早朝出発のためキャンセルするんですからね (^_^;)

 

食後に温泉

露天風呂に出てみると暗闇の向こう側から阿寒川のせせらぐ音が聞こえてきて、

明日の出発も早いので周りの景色を確かめられないのが少し残念

着いてすぐにビールを買い求めている場合ではなかった。

 

実はココ、我々がいつも利用しているドーミーインと同じ会社が展開する宿泊施設。

もしかしてと思っていたらやっぱりありました「夜鳴きソバ」

何か高級なところは無いのかと、いつものと見比べてみると

お-コレは、海苔がチャーシュー的な。。。

でも味は全く同じですからこれでは現実に引き戻され過ぎですね (笑)

本日の走行は530Km

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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上級

2021年12月04日 06時11分53秒 | バイク

CB250Rと言えば、ここ2年間新型コロナで開催できていない「トライカーナ」で

一昨年にご参加のお客さんの車両に初めて乗せていただいて、その時の印象がいまだに残っていまして

かと言って当店での販売実績はゼロですから長いこと触れる機会の無かったバイクです。

 

今回はフロントフォークのスプリング交換で

よりオーナーさんが求めるフィーリングになればと言うことで

当店が作業を請け負わせてもらうことになりました。

 

あの時はトライカーナに打ち込むに終始したけれど

やっぱりその時の印象通りこれはいいバイクですね。

 

エントリーライダーにピッタリの軽くてスリムな車体と扱いやすいエンジン…と言えばそれまでなのだけど

出力の大きさではなくその出かたがとても心地良いしブレーキだってバンクさせるにしたって

かなり思い切りよくやっても体が力むことが起こりにくいのだから

これは僕の運転技術よりバイクの方が上なのかもしれない (^_^;)

そうそう、だからあの時トライカーナで強い加減速と最短時間でのターンを試しながら

まだイケルまだイケルと思いながらも、

お客さんのバイクなのだからそれ以上は遠慮したのが

少し心残りだったのでしょう。

 

エンジンパワーはそれなりだしブレーキもサスペンションも普通なんだけど、

使い切ろうとすると乗り手のほう(僕)にできることがまだまだありそうと謙虚な気持ちにさせるのだから、

たとえばフロントフォークのダンパー機能が片方にしか無いとしても、だとしても…

これはきっと高性能バイク(グッドバランス)なんだと思います。

 

VTR250が絶版車となったのは残念でしたけど、

このCB250Rもキャリアを問わずお勧めしたくなる(あなどることのできない)バイクだと思いました。

ライディングフィールを言葉で伝えて共有するのは難しく、

僕には断言できることは少ないのだけれど、注目度の高くないところで良いバイクに出逢えて

かなり嬉しい試運転でした。

 

 

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2021東北北海道ツーリングー4 海峡

2021年12月03日 03時16分10秒 | ツーリング

いよいよ今日は北海道に渡る日です。

大間港発の津軽海峡フェリーは一日2便

RTが予約をしてくれているのは7時発の便

それに間に合わないようなことがあると次は14:10ですから

そんなことになると今日のスケジュールは間違いなく破綻してしまいます。

下北半島では2年前、北の端の大間でマグロを食べた後

南の端のむつ湾フェリー脇野沢港乗り場へ移動し

フェリーで陸奥湾を渡って津軽半島へ行くことになっていたのに、僕がこだわってマグロを食べたばっかりに間に合わず

さらにはKTM990アドベンチャーがガス欠になってしまうと言うのも重なって

ガソリン調達のため行ったり来たりしながら陸奥湾をぐるりと一周走ると言う

忘れられないハラハラドキドキロングツーリングをやっています。

あの時はガソリンスタンドを求めて海沿いを走ることを強いられましたが、

内陸のワインディングのほうがずっと楽しそうだとわかっていましたので、

今度こそ最短距離ではなくても走り応えのあるルートをミス無く走り通してフェリーに乗れるよう

少し気合を入れてスタート。

 

 

前回は素通りだった「海上自衛隊大湊航空基地」

地元山口県よりもずっと早い朝焼け。

 

地図で見ると「斧」のような形の下北半島の斧頭の底辺の真ん中あたりから

「かもしかライン」と言う名前の付いたルートで半島をナナメに上がって行きます。

 

 

本州の最北端まであと少し、こんな早い時間に全く人が生活している気配のないワインディングを走っていると

こんなところでトラブル発生でもしてしまうと、いったいどんなことになるのだろうと

自信半分怖さ半分の状況に興奮します。

 

途中、「湯野川温泉」の手前にちょっとした集落があり、現在地と到着予想時間の確認。

下北半島のど真ん中にポツリとある集落…

僕が住む下関も本州の端っこですがまったくの反対側。。。コチラの冬はいったいどんな生活なんでしょう。

確実に乗船できる出航の40分前までに無事ターミナルに到着。

 

起床して走るだけの準備をしていきなりの80km弱

早朝の山間は野生動物の危険もあるので緊張しました。

 

ガラ空きの客室で過ごす90分間は

ルート確認と仮眠をとるには長過ぎず短過ぎずでちょうどいいくらいですね。

前回のように舞鶴港から新日本海フェリーで直行するよりも、

今回は大阪からとは言えそれなりにルートを繋いで来ているので

こうして北海道に渡るのも感慨深いのです。

 

新日本海フェリーでは小樽港に夜の入港でしたが、

函館を朝の8時半に北海道ツーリングをスタートできるとは

なんて区切りのいいことでしょう。

そして北海道の本日移動のエリアは晴れ。

今頃、西日本は長雨の真っただ中。。。申し訳ありません (^_^;)

 

間もなく道央自動車道に上がり北上開始。

前回高速道路走行中に遠くに見えていた「昭和新山」へ

 

トウモロコシの直売と焼トウモロコシ

そう言えば朝から何も食べていないので吸い寄せられるように…

近付いていくとお店のご主人がここのトウモロコシについて熱弁。

「めぐみゴールド」って言ったかな?

強い甘さが魅力で生でも食べられるらしい、誉め言葉としてはこれに尽きるだろうと言えるトウモロコシだそうで

しかも糖度の低下が遅い品種らしいのでお土産にも良さそうだから

 

食べてみて考えることにして、生から焼いてもらいました。

 

試食でダメ押しにメロンもいただいて、トウモロコシ購入決定。

帰宅日に合わせてとれたてを送ってもらうことにしました。

 

今回の北海道は3泊の予定ですから、前回のようにあちこち廻ることはできません

お天気にもよりますが主に道東と道北エリアに進むつもりであります。

お土産購入などは後になればなるほどタイミングを逸することになるので初日に済ませようと言うことと

僕が新千歳空港に行ってみたかったこともありRTが気を配ってくれました。

 

同じようにツーリング中らしいバイクは他に停まっていましたが、しっかりとバイクカバーに包まれたバイクが1台。

RT曰く、これはたぶん長期の休みが取れないライダーさんが北海道ツーリングを数回に分けて遂行していて

短い休みが終わると一旦飛行機で帰宅し仕事に戻り、また次の休みに飛行機で飛んできて

ここに置きっぱなしにしていたバイクで続きの旅に出るやり方をとるツワモノのバイクだろうと言うのです。

 

なるほど、ここにバイクを何日も留めておいても耐えられるだけの対策と意識があれば

バイクと一緒に自宅と北海道を行き来する必要もないわけだし、

カラダひとつのほうが移動コストも安いハズ。

これは効率のいいやり方ですね (^_^;)

 

飛行機になんて乗る用事の無い僕は無縁の場所ですが

RTの言うとおり、お土産何でもありますね。

 

先ずは北海道のど真ん中に行くため初日の走行はかなりの長距離

下関から同じ距離を走ると何処まで行けるのかを考えると、距離感とスピード感が麻痺する北海道でもとにかく走りまくらないといけない。

だから途中の富良野と美瑛はとても良い天気だったのに敢えて素通り。

 

前回もお天気には恵まれたのでここは良しとしましょう。

 

本日の宿は美瑛町から大雪山方面に向かい、旭岳の麓まで食い込んだ位置にある

「大雪山国立公園天人狭温泉」に1軒だけ営業する旅館です。

 

途中に見た「七福岩」

七福神と思わせる7つの連なる岩柱状の岩肌。

 

この先は「旭岳」もう道も無く行き止まりのようです。

標高も高いみたいで冷えます、たぶん気温は10℃前後ではないでしょうか。

 

もうビールだったら何でも美味い気分ですけど

北海道ですからやっぱりこれにします。

 

大雪山から生まれる「天人峡温泉」

今回唯一の温泉旅館で、宿泊客も極少のようでしたので

ゆっくりと癒すことができました。

 

 

 

本日の走行(移動)は577Kmと津軽海峡

 

ありついた温泉旅館のご馳走、トウモロコシとメロン2切れくらいしか食べていなくても

空腹にさえ気付かずに楽しく走り続けた甲斐がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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