クロキライディング

いつだってバイク

750PASO

2024年08月09日 20時54分19秒 | バイク

ベベルギアからベルトへとカムシャフト駆動が変更されF 1シリーズとなり、続いて750ccから900ccに拡大される少し前、
それまでのデロルト2基から
ウエーバーのシングルキャブレターでパワーコントロールされていたモデル。
 
 
当時新車で販売したことのある750PASOと750SPORT
 
ウエーバーと言えばソレックスと並んで当時のスポーツカーのキャブレターの代名詞らしいと言うことくらいは知っていましたが、オートバイで使用されているものを他に知らなかった(多分なかったはず)こともあり、その上今のようにインターネットで情報を得る時代でもなかったので、
その低速域の調整には随分と苦労したことを忘れることはできません (^_^;)
 
当時のドカティはカジバグループの傘下にあり、同グループの各ブランドに共通するデザインコンセプトとでも言うのでしょうか、
そのフルカバーボディーのおかげでとにかく外装を多数取り外さないと調整スクリューひとつ回せないレイアウトでしたから
経験乏しい20代前半の作業者は泣かされておりました。
 
それで言えば当時のビモータはさらなるものでしたね。
 
 
 
 
前後16インチの扁平ラジアルタイヤのメーカーラインナップ不在情報に危惧していたのがもう随分と前のことでしたから、恐る恐る探してみると、
普段ほとんど使うことに無いシンコーにありました。
 
 
160/60-16のリヤはともかく
 
130/60-16と言うフロントタイヤのサイズはそのホイールリムの幅との関係もあり
これを近いサイズの代用でナチュラルなハンドリングを得ることがができた試しがないのでサイズがあっただけでもありがたいのです。
 
 
 
 
インターネットの無かった当時の情報源だったバイク誌(バイクジャーナリストなる人の言ってること)とそれを読みあさる若い自分… 
 
もうとっくに他人のインプレなんて見なくなったし、
こうして35年以上を経て再び走らせながら当時の評価などを思い出してみると
ちょっと笑えてくるけど、僕も一生懸命だったことを思い出しました。
 
低速域のことはもともとソコソコでと言ったところで良しとしているに違いない
固定ベンチュリーのウエーバーは実用域に入るとさらに正しく機能しているようです。
17インチ化もキャブレターの換装も考えずスタンダードを好むオーナーさんの寛容性からしても十分なんじゃないでしょうか。
 
あとにも先にもこの時期だけだった角パイプフレーム(しなりがどうとか…)伝後16インチの偏平サイズのラジアルタイヤ(16インチは切れ込むとか…)スタンダードにしてリヤにオーリンズフロントにマルゾッキM1R(付いてるだけで高評価…)などなど随分惑わせてくれたジャーナリストさん。。。
どこがどれだけ貢献しているのかこれほどのバイクになるともう僕にはわかりませんけど、
普通に楽しく走れると思えたのは当時苦労した僕にとっても喜ばしいことでしたね。
 
 
 
 
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DUKE

2024年08月08日 20時55分32秒 | メンテナンス

 

 

 

お得意様のKTM

車検整備を機に足回りのリフレッシュをと言うことで当方にて作業させていただくことになりました。

 

 

 

購入を検討中、外車だから…と何かと心配される声はよく聞かれますが

この690シリーズのサスペンションはWPのユニットはもちろんですが

リヤのリンク周りのサイズに構成に仕上げにと、じつに上質だと僕は思います。

 

 

 

ピボットシャフトはリンクを締結するものであってサスペンションの動きを左右するものではないと思いますが

こんなところか美しくメッキ処理されているなんてメーカーの考え方(この部分に関して)に感銘デス。

そんなメッキもいつかは錆びるので組付け時には十分にグリスアップするのですけどね (^_^;)

 

 

リヤクッションのフルメンテナンスはWPの正規ディーラーで敢えて純正の仕様通りに仕上げてもらうようにオーダー。

これほど高品質な足回りに注文を付けることが無い(できない)と言う正直なところは僕もオーナーさんも同じでした (笑)

 

 

 

 

 

 

フロントフォークの作業に加えてステアリングステムも分解。

パーツに痛みは見られないので、新車組付けを大きく上回る十分なグリスアップ後に

ガタ無くかつ最も軽く動くところを探って組立完了。

 

重視されているところが国内モデルと異なるとも言えるので

国内外のどちらが良いとは言えませんけど

ユーザーさんによるネットの情報では良くないほうがやたらと多くなりがちのようです、外車。

批判する言葉やその出来事はトラブルの数ほどありますけど、

評価する言葉と言えば「足付きがいい、重心低い、安定している、無難な意味で乗りやすい、あとは男っぽいそして旧い」

くらいみたいですからそのどれにも当てはまらないとどうなるのでしょうかね (^_^;)

 

ツーリングを中止にせざるを得ないまでに体調を崩しておりましたがほぼ2週間で完治しました。

コロナ感染が発覚して一日半ほどお休みし、それ以外は入店をご遠慮していただきながら営業を続けておりましたが、

なんとかバイクを倒すことなくしのぐことができました。

多くのお客様に作業の延長とご心配をおかけすることになり

誠に申し訳ございませんでした。

 

2週間食事がとれていなかった身には緊張の新車試乗チェック。。。

体調とメンタルでフィーリングは随分と違って感じられましたが、バイクの組み立てに異常はありません(当然か…)

コロナ流行ってますからどうかご自愛ください。

 

 

 

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