天気予報の劇的回復を受けて開催することにしたのですが、昨日の夕方から降り始めた雨のせいで
集合場所の今川サービスエリアまでの路面はこのように濡れた状態。
しかし雨が降ることはないしタイヤが水しぶきを上げることも無く
ハイスピードで移動していればいつの間にか予報通りの晴れ間に巡り合えるに違いないと信じて走り続けます。
そんな時、後方で全員追い越し完了の報告を都度してくれていた990スーパーモト氏がバイクの異変を伝える声が僕のインカムに。。。
「ギヤがクラッチが…なんか壊れたみたいです~」と
990スーパーモトは減速していき僕との距離は離れていくので会話は途切れ途切れになっていくのですけど、
高速道路上ですから止まって引き返すわけにもいかずこのまま進むしかありません。
たまたま直後にトンネルに入ったおかげで通信可能距離が延びたのですが
この先で電話に切り替えるとだけ伝えて通話は途絶えました。
そこからはもうこのあとの車両の引き上げやライダー本人がどうやって帰って行くのがいいのか…
そしてバイクの修理にどう対応することになるのか頭の中でぐるぐる考えながら、
とは言え事故やケガではないのだからツーリングの主催者としてこのツーリングは続けるべきではないのかなんて
これまでとは一転、憂いに沈む思いで落胆&惰性の走行。
結局もともと降りるはずだった「安心院IC」まで停止できる場所は無く
インターチェンジを出たところで高速道路上のスーパーモト氏と通話再開。
すると「なんか大丈夫みたいです~わかりませんけど~」って
それどういうこと?
たしかあの時「ギヤを切り替えた直後にガラガラ~ガラ……」って言ってたように聞こえましたから
それはタダ事ではないはずだとみましたが。。。。
で、今走ってるの?と聞くと「そうでーす」と。
ハラハラしながら安心院インターチェンジへ到着するのを待ち、
普通に元気にバイクを降りてきた彼が見せてくれたのがコチラ。
どうやら路上に落ちていたキャンプ道具がタイヤに踏まれたはずみで跳ね上がり
990スーパーモトのスイングアームピボット周辺に挟まった状態で激しくドライブチェーンと干渉していて
ガラガラとけたたましい異音を放ったのでしょう。
こんな人騒がせなこと、一時は絶望しただけにこんなに簡単に解決したから逆に賛辞を皆で贈りましたよ (笑)
安心院はいつも通過点ですが、快走ルートも豊富ですからすぐに通過してしまうエリア。
最近の日帰りツーリングでは、何でもいいから観光目的でバイクを停めることに努めていて、
今回訪れたのは「佐田京石」
皆さん走る気満々でいらっしゃるのか、さして興味も示しておらず
「ココ見といてくださいよ~」と叫んでようやく見物開始。
正体については諸説あるミステリーなストーンサークル。
皆さん知らなかったみたい、当然僕も (^_^;)
ここ数年では桜の開花は早まる傾向でしたから、
このツーリングの開催日を決めるにあたっては満開の時期を避け
クルマや人出の多さにお花見の影響が出ないようにするつもりでしたが、
予想が外れてこの週末がサクラの満開となりました。
止まって見ることはしませんでしたが、それでもルート沿道には次から次に
こぼれ落ちそうなサクラの花を見ることができまして、
今回のメンバー中、僕を含めて3人は20代から一緒に走っていて今やアラ還。
その頃では考えられないサクラの種類や草花の話をしながらコーナーにアプローチしていると言う
長い時の流れを感じるのでありました。
大分県の真ん中あたりを右に左にルートを換えながらあともう少しで乾きそうな路面と処により野焼き後の丘の鈍い色と、
サクラだけではない木々の花色のコントラストがこの時ならではの美しさでした。
由布岳から庄内町へ佐田京石のある米神山の麓からほぼノンストップのワインディング。
国道に出たところで早くも給油。
今回の給油は2回の予定。
今時は行き当たりばったりの給油は危険だと言えるほどガソリンスタンドは日曜日にお休みされていますからね。
参加メンバー全員の足の長さ(給油間隔)も知っておかないとうまくご案内できないことになってきました。
庄内町国道210号で給油を終えたら再び田舎道
とは言え豪快な気分で走れるワインディングの連続。
ここはどちらに進んでも楽しく走れるのですけど、できれば同じことを繰り返すのもアレですから
変化を持たせるため若干の有意差はあっても敢えて違うほうを選んでいろんな道を走ってもらえるようにします。
路面のコンディションは相変わらずですが高いところを走ると霧の中。
雨雲レーダーに目立った雲は見られませんからもう少し突き抜けるとその上は青空のようで
霧がかかっていても低いところよりも明るい。
それでもさすがに長い時間濡れたワインディングを走っていると慣れてきて、
上から降ってこなければたいしてストレスも無く楽しく走ることができています。
予定通りの時刻に「道の駅おおの」でトイレ休憩。
濡れた路面にもかかわらず良いペースで皆さん同じように楽しんでいただけたようで一安心。
これからルートは方向を変え大きく東へ展開。
今居る場所より東か北へ行くほどお天気は良くなる予報。
以降はさらに楽しめるはずですからいったいどんなことになるのでしょう (^_^;)
ここから西へ行けば九重阿蘇エリアとなるのですが、今回は中九州横断道路で逆方向「津久見」を目指します。
無料高速をしばらく走ると空はどんどん明るくなっていき、途中選んだ初ルートの気持ち良さに心を打たれながら
そしてランチのお店に到着する時間を少しでも早めるために東九州道の臼杵IC~津久見ICまでの一区間を利用することに
異を唱える人などいなかったので開店時間の11時ピッタリにお店に到着。
それでも既に順番待ちが発生していて、僕たちはその5グループ目。
待つこと20分くらいだったでしょうか思ったより早く入店できました。
ここ「浜茶屋」さんの「マグロステーキ」
実は僕とタイガー800氏は2回目。
以前にほぼ九州一周の一泊タフツーリングの終盤に19時半くらいに訪れて
メンバー全員かなり疲れ気味の状態からこれを食べて生き返ったパワーフード。
それをもう一度味わいたくて、この不合理なスケジュールにお付き合いいただいたわけです。
経験者として前回の学びから、溶岩焼のプレートの高温でマグロを焼き過ぎないよう
僕が皆さんにその食べ方に口やかましく注文を付けると言う、今時まったくのNGな主催者。
甘辛でニンニクの効いたマグロステーキには白メシが合うと言うことはわかっていても
欲張って郷土料理らしい「りゅうきゅう丼」とのセットで
さすがにお腹いっぱい。
ここまで東側に出てしまっては大分市街をパスするには高速道路。
津久見ICから別府湾SAで休憩の後、日出ジャンクション~速水IC~日出バイパスと進んで
国東半島の南から半島を縦断することに。
杵築ICで日出バイパスを降り再びサクラ見物。
サクラの名所に違いない「安岐ダム」の周辺は混雑を予想しましたが、そこは拍子抜け。
これまでのエリアもそうでしたけど手前の天気予報からすると、
お花見される人はもう済ませているのではないですかね、どちらも閑散としておりました。
我々もサクラに足を停めることはなくそこら中に咲いているのだから、
走って走って眺めるだけ。
そして国東の中心に向かって数ある快走ルートをパワー走行。
皆さんスタンダードのマフラーでよかった (^_^;)
国東に入ってからは路面もドライ。
なかなか上がってこなかった気温も十分に上昇し快適で申し分のないコンディション。
国東も終盤、ここまでけっこうな距離を走ってきましたがそれほど疲れていませんね。
日差しがあまりなかったのが良かったのかも。
もう一つやっておきたいのがソフトクリーム的活動。
今回のルート沿いにはいくつか行きたいお店があったのですけど何故だかこのエリアどのお店も日曜日休業。。。
なので少しだけルートにロスは出ますが院内の妙見温泉横の「わたなべ豆腐店」にて豆腐ソフト
ここで福岡からご参加のR1200S氏と別方向に解散し我々は下関へ。
東九州道の中津ICまでもうひと区間、午前中のウエットライディングの緊張ストレスを帳消しにできるよう
皆さんにワインディングを楽しんでいただいてそろそろ時間となりました。
今川SAで終わりの会
ニンニクの香ばしい吐息でご挨拶。
マグロのためにややタフな行程にお付き合いいただきありがとうございました。
下関は1日を通して良い天気だったようですが我々も満足の一日でした。
本日の走行は520Kmほど
我々にしてはよく走ったと思います。
次の日曜日は早朝ツーリング
そしてゴールデンウイークには恒例一泊ツーリングと続いていきます。
遊んでばっかりのように見える (笑)