今年の信州ツーリング。
現役で仕事をしている僕にとっても決して簡単に行ける場所ではないけれど、
自営業の僕がリタイヤする時が来たとしたら、バイクでここまで遠くへ出かけるチカラも残ってはいないはずなので
どこで思い切るかだけだとするとそれは今のうちだと思うようにしております。
過去3回の開催にはゲストがありましたが今回は我々2台のみ。
先日より熊本県人となっているRTが水曜日の仕事を終えてから下関で合流しようというもの。
熊本出発前にグーグルマップで位置情報を共有したので、
かなり良いペースで近づいてくる地図上のアイコンを見ながら僕もギリギリまで作業を続け
雨の22時過ぎに到着したR1200RTのエンジンとファイナルギヤのオイルを速攻で交換後
バイク2台を車に積み込みます。
忘れ物が無いか何度も何度も確認し、仮眠のスペースを確保しながら
積込み完了後、近くで軽く食事をして高速道路に上がったのが午前2時。
雨の高速道路を夜間に走るのは条件が悪いし、そもそも我々とて疲れ果てているので
早めに仮眠に入り雨雲が先に行った後の日中を中心に長距離移動としました。
クルマの置き場に選んだのは石川県の「小松空港」
最寄りの海沿いにある広い公園の駐車場でバイクを降しツーリングのスタンバイ。
お互いにロングツーリングはさすがになれているので各々がテキパキと作業を進めて、
距離は僅かですが金沢市内のホテルへと向かう予定。
そして準備もそろそろ完了かと言うところで僕のカラダが凍り付きます。。。
僕の990アドベンチャーのロングツーリングではトップケースとサイドケース2個の3ケースを装着していますが、
このヘプコ&ベッカーは蓋についてはキーを使わずに開閉できるのですけど、
脱落防止の徹底のためなのかバイクへの脱着は必ずキーを回さないとできないと言うもの。
昨日クルマにバイクを積み込むときはトップケースを付けっぱなしだったのでそれはそのまま付いているのですが、
付けたままでは積込みに邪魔になるサイドケース2個は、
持って行く物メモで何度も確認した荷物を入れたまま車の荷室床に置いて運んできておりました。
クルマから降ろしたアドベンチャーにサイドケースを取り付けようとそのひとつを抱え上げた瞬間、
その失敗に気付きました。あ~キー持ってきてない…
これから3泊分の衣類とツーリング用品を持って行けないことにかなり動転しましたが
鍵穴を壊せるまでの工具も有るわけは無く、ならばと使わずに済むかもしれない荷物を減量し
トップケースとタンクバッグに入るだけのものを詰め込みますがそれでは足りません…
幸いと言うかいつも、RTの大容量の3ケース。
荷物を偏らせて他のふたつに詰め込めば、非常時に備えてひとつ分は開けられるようにしているとのことで
そんなこと言ってるのを前に聞いた時、まあなんと奇特なヤツだなぁ。。。なんて
すこし呆れていましたが、その危機管理的思いやりスペースを全面的に借りることになるなんて (-_-;)
やってしまいましたね~
たとえクルマで出発するとしても一度全装備で裏の駐車場だけでもひと回りしておけばこんなミスは無かったでしょうに…
いややらないか…そんな余裕なかった (笑)
しかしこれが北海道では決して許されるものではないので気を付けましょう。
そうしてなんとか荷物を振り分けて準備完了。
サイドケースはそのまま車内に残し空港パーキングへ駐車。
バイクで走り始めてすぐに高速道路に乗り
30Kmほどで金沢市の中心部。
中国道・山陽道・新名神・名神・北陸道を使って下関から約800Kmほど走ってきました。
宿からRT予約の居酒屋さんまでは3Kmほどあり、
「バイクシェア」の電動アシストの力を借りることにしてくれていましたが
さっきのパニアケースのことで時間を費やしてしまっているのであまり余裕がないうえに
1年半ぶりに使おうとしている僕のアプリの更新でパスワードがわからずにRTに手間を取らせてしまい
これで借りがふたつになってしまいました (^_^;)
少し遅くしてもらったお店の予約時間にさえギリギリと迫ってきており、走り始めてからはもう激走。
ツーリング先での居酒屋さんは我々が地元山口と九州で行っているところと同じようなお値段で飲んだり食べたりできるお店を
選んでおります。
これまでどこのお店も美味しかったけど、
今回の金沢はじつに素晴らしかったですね。
去年の富山に今回の石川と、北陸新幹線が開業されて注目度が高く
繁華街には内外ともに活気があることが伝わってきます。
夕暮れ時に自転車で一気に駆け抜けてしまいましたが(帰りはもちろんバス)
市街地と繁華街のあちこちに用水が流れていてその水量も豊富。
こんなのどこでも見られるものではありません。
金沢の二大河川のひとつである犀川から取水されている随所に見られる水の流れが中心街の景観に潤いを与えているなんてこと、
こんな素敵な街なのに「兼六園」すぐそばの居酒屋までの道でしか感じていなかったのはかなり残念。
旅の目的が違う方向の人と一緒だったりしたらもう「現地解散だ!」と物別れになりそうなくらい魅力的予感の金沢でした。
いよいよ明日は本番デス。
明後日からはお天気が期待できませんからね。