
修理のご依頼からお付き合いの始まったオーバーリッターネイキッドモデル。
取り急ぎ必要だった部分の修理を順に進めながらも、同時について回っていた高回転域の不調の回復のため、いよいよここに来てとことん見直すことにされました。
もともと車両販売に関わっていないので履歴も不明ですから、好調だった頃を僕は勿論、オーナーさんさえ知らないわけですから
何はともあれキャブレターのオーバーホールが先決。

走らせて感じる不調とキャブレターのコンディションが繋がればこの作業だけで回復することも想像できますが、
多少の詰まりや狂いはあるものの、高回転域でエンジンがパワーを出せないと思われる決定的な不具合は見られずでしたが、
完全な清掃と修正とシール関係の全交換で当分のあいだキャブレターのことでトラブルが起きないようには仕上がりました。

スロットルケーブルやキャブレターホルダーなど周辺パーツも合わせるとパーツ代も膨らんでしまう4気筒 (^_^;)


さすがに排気量が大きいので、ある程度の回転域までならそれなりに普通に走れると仰っていましたが、
中低速域も本来の整然さを取り戻すことができたので、オーバーホールはやって正解だったと言えるでしょう。
しかし、高回転域の不調は回復せず…
それからは延々とテスト走行を繰り返すことになります。
走って感じて考えて、全バラで確認したキャブレターに原因が無いことはわかっていますから
それ以外でこんな症状につながるものといったら何だろう…と

このモデルには点火系にちょっとややこしくてわかりにくい回転リミッター機能が備わっていて
その動作が悪さをしてこの一貫性の無い好不調入り乱れる症状を繰り返していることが判明(となるまで走り尽くしました)
とは言え、それに通じるパートはいくつかあって、それらを全部あたるのは運が悪ければ遠回りになる恐れがありまして
どこに原因があろうとそれらをすべて無視して正しいマップで点火してくれるイグナイターユニットに交換すると言う名案に
オーナーさんも賛成してくれまして、本日日没ギリギリに全開テスト完了。
ここのところの1カ月、悩ましい不可解な数台の故障探求に没頭していて、お店を長時間留守にしながらウインターライディングで悩み続けている僕には
久しぶりの快感…強烈な加速でした。
かつてシャーシダイナモを回していた時に知った点火システムの事情を、年齢を重ねた今
生身で体感しているなんて…まったく順番が逆なのです (笑)