かれこれ1年半以上は在庫しておりましたKTM950SM-R
これまで話(商談)か無かったわけではありませんが、かなり個性的なモデルであることと
故障が心配だと仰るお客様に僕が安心させるようなことを言わないからなのか商談は不成立の連続でした (^_^;)
もう定番と言ってもいいくらいのウオーターポンプシールの交換。
振り返るとこれまで990LC8の車両は販売の時は必ず実施しているみたいです。
950SM-Rはこの年代でキャブレターだったのが奇跡だったといまさらながら思い知らされます。
終焉のCVRD43の大口径と言えるキャブレターはさすがに秀逸で、
加速ポンプ無しでも急開に忠実でありながら低速域においても右手とエンジンが呼応して通じ合う感覚。
もともと備わっているバックプレッシャーバルブ。
エンジンブレーキ弱まる必要なんて僕には無いけど、邪魔だと言っている人がいるのもたしか。。。なんで? (^_^;)
ブレーキのレスポンスもかなり強烈、ABSはありませんからパニックの時も自分でなんとかしなくては (^_^;)
僕レベルでは十分すぎるKTMのWPフロントフォーク。
恥ずかしながら変更するのはおこがましいのでKTMに関してはどのモデルも純正フォークオイルを使用します。
指触では判らなかったけど、ホイールバランサー上で異音が混じるのでホイールベアリング交換。
KTMのお客さんが少なくないゆえの在庫ありで作業中断を免れました。
新しいオーナーさんのご希望でタイヤはアナキーアドベンチャー。
これは試運転の時、走り始め要注意の見た目ですね。気のせいだったけど。
再び走り始めた950SM-R
キャブレターの950LC8とFIの990LC8の違いは排気量にあるのではではありません。
勿論全力では990のほうがパワフルではあるのだけど、
どちらも刺激的で強烈に加減速でき、しかもこの走りをキャブレターでできていることと
そのフィーリングが非常に好ましいこの950に驚かされるところです。
排ガスの規制が無ければキャブレターはもっと進化して、パワフルかつコントローラブルを極めていくことができたんじゃないかと
惜しまれます。
今日は曇っていて日照りも無く、ペラペラの作業服で涼しい100Kmほどの試運転(軽装はいけません)
末期のキャブレタースポーツ…名残惜しいけど素晴らしい走行能力を堪能しました。
休眠状態からこのコンディションまで…いや~ここまで永かった、納車後はもう普通には手の届かない彼方へ。
その帰り道、湖畔公園の近くで名人発見!
長~いカヌーを軽トラに横積みでスイスイと。。。
ガードレールの高さも土手からの距離も計算済みと思われ、迷いなく走っておられます (笑)
しばらくついていきましたが、あれよあれよと湖畔への分かれ道まで良いペースで下って行かれました。
KTMどころではない「運転技術」を見せつけられました。