クロキライディング

いつだってバイク

SV650S

2023年02月23日 21時09分39秒 | バイク

昨年約10年間の休眠から目覚めて店内に格納しておりましたSV650S

納車なんてことになったら…やろうと決めていた更なる部品交換を終えて、

久しぶりのフロント60偏平のキャブレターSV650の試運転。

オーナーさんが選択したのはミシュラン パイロットパワー2CT

 

お隣のカタナもそうですけど、当時はデザインの先取りが過ぎた感が無くもありませんが、

今見てもカッコイイ (^_^;)

 

 

キャブレターのSVは僕も10年以上ぶりですけど、当時の乗り味…というか本来の性能。

乗っていて鮮やかに蘇りましたから、パワーもハンドリングも間違いなく好調だと思います。

 

前にインジェクションのSV650現行モデルの完成度の高さにはとても感心しましたけど、

こちらの刺激の強さも魅力的。

 

国内現行では今のところ残しているスズキ以外V型ツインエンジンが展開されることはもう無さそうなきがするので、

このキャブレターVツインは末永く楽しんでいただきたいデス。

 

 

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新品

2023年02月21日 21時12分33秒 | パーツ

久しぶりお目にかかるキラキラパーツ、新品のフラットCRキャブレター。

キャブレターのオーバーホールはもう数えていないくらいですが、

FCRの新品は恥ずかしながら数えるほどしか扱ってきておりません (^_^;)

 

中古で購入したFCRのセッティングをやってもらえないかとの問い合わせは多くありましたけど

その不調はセッティング以前の問題であることがほとんどで、

先ずは現状確認とオーバーホール、そして消耗品の交換が先決でしょうと言ったお決まりの文句に至ります。

だから、いろいろと心配事の多く寄せられるFCRも新品とあればそんな心配も無く

スロットル操作にロスが無いことと変なところから2次エアーを吸ったりホース類の取り回しの将来にわたっての不安が無いように

丁寧に組み付けるだけのことデス。

 

あとは販売元によるプレセッティングと車両本体側のコンディションが大きく食い違っていないことを祈ります。

幸い今回の作業はこれまでになく燃調は良好のようです、感覚的に。

かつてのようにシャシダイナモを使ってのパワーチェックを今はできる環境(持っていません)ではなく

全開ピークパワーのセッティングを実走行でやることは時代遅れと言うこともあり、

僕もやりません(危険過ぎてできない…)が

ユーザーさんが感じることの多い中低速域の良し悪しは普通に乗れば僕でも判りますから、

作業台上の無負荷運転での調整がうまくいけば、続いて安全な範囲で実走行テストとなります。

実走行でのフィーリングはじつに良好、求めていいスロットル操作に良いレスポンスで正確なコントロールができます。

手の込んだセッティングのご依頼まではいただいておりませんが、オーナーさんが求めるにして十分な動作だと思いますから

当座その必要もないでしょう。

極低速域にも不安が無いことと全力加速時のピーク域でパワーに負けクラッチが滑り始めることを確認したところで

極寒の試運転は余儀なく終了。。。

これまではスタンダードのキャブレターに社外品のパワーフィルターの組み合わせ。。。

これにはいろいろあって、注意が必要だと僕は思っています。

これまでクラッチの滑りが発覚していなかったのはそのためです。

スタンダードキャブレターのメンテナンスとスタンダードエアーボックスに戻すことで

性能回復が見込めることもお伝えしておりましたが、どうせならと言うことでFCRとなりました。

ご購入当時のことは存じませんが、オーナーさんの愛情によって

これまでの作業で随所ブラッシュアップが進行してきておられます。

 

 

 

 

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決心

2023年02月15日 00時10分55秒 | メンテナンス

一昨年、オドメーターが20万kmを越えたビッグスクーターの故障診断をさせていただいていて、

お客さん訴えの中心はアイドリング不調。

これまでの経緯とその不具合に対する作業履歴も全てお聞きした上で当方でもあらためて診なおしてはみるものの

それまで疑ってこられていたスロットルボディー関連に不具合は無く、

目先を変えて点火系や排気系などなど…それはもうとことん調べ上げた結果、

これより先は、エンジンのコンプレッションがやや低いことから

エンジンを分解していくしかないでしょうと言うところで踏みとどまっておりました。

異音を発しないエンジンをすぐに疑うことはなかなかありませんが、

機関に不具合があったとしてもその場所によって作業の規模は大きく変わってくるわけだし

それにもう20万kmも走っているし…

その先へ踏み込むにはオーナーさんの理解と決心が必要です。

一旦全体を復元してお返ししたあと1年以上が経過し、あのときのままピカピカの車両の作業がこのたび再開しました。

有るだろうと思っていた方向に原因があったのが良かったのかそうでなかったのか…

エキゾーストバルブが破損しているのにエンジンは始動するし走れなくもないなんて。。。そりゃないでしょうと (*_*)

 

ともかくこれでアイドリング不調はもちろん、パワーダウンが過走行によりエンジン全体の消耗で起こっているのではないかと言うつかみどころのない原因ではないこともわかり、機能回復ができることになりました。

 

この距離を走っていてピストンヘッドにほとんどカーボンが堆積していないのは

排ガスクリーン化のための燃調がコントロールされているからでしょう。

少ないながらもシリンダーヘッドを外す機会と言ったら低年式のキャブ車が圧倒的に多いわけですから

これまでこんなにきれいなピストンを見ることはありませんでしたね。

 

あとはこちらをどう治すか。

「念のため…」をどこまで広げていくのかをオーナーさんと決めていくのですが、

20万kmから先の予測はつきませんからね (^_^;)

 

 

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応急処置では

2023年02月12日 23時57分56秒 | メンテナンス

久しぶりにやりました、FUELタンクのサビ除去。

僕の場合少なくとも三日間くらいはかかりっきりになるので、

かなり気合を入れてとりかかるのですが、なかなかその時が来ないので

お待たせする間にサビが進行することが心配です。

 

 

タンクがそうならキャブレターも…となるのは当然ですけど

底から抜いたガソリンの様子や部分的に取り外したパーツのガソリンに浸っているところに

顕著に表れていることろが無かったので、低速域で若干の不調は有るものの

走れなくもないので、燃料添加剤などを投入ししばらく様子を見ることに。。。

 

そうは言っても、ひょっとしたら回復するかもと言った手前、当方での試運転を予定を大幅に超えて繰り返すのですが

やっぱり回復の兆しなし (^_^;)

不動期間とキャブレターの周辺調査の様子にズレがあったのは、

諸事情で乗ることができないオーナーさんがコンディション維持のため定期的にお手入れされていたからでしょうね。

 

ただ走れると言うだけでは気持ち良くないので、

結局キャブレターはオーバーホールでフルメンテナンスすることになりました。

 

キャブレターのメンテナンスはそのどれもが年代物になる一方ですから

やるなら中途半端でなくやれることは何でもやるくらいの気持ちでなければ

後々の後悔になります。

そう言えば今日久しぶりに戻ってきた我がブロスは最後にキャブレターを開けたのは確か。。。

25年くらい前だったかな?

しょっちゅう使っていればこんなことも珍しくはないのですけどね (^_^;)

 

 

 

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ギヤ抜け

2023年02月08日 23時19分10秒 | メンテナンス

お得意様通勤バイクのR80のトランスミッションもいろいろありましたがようやく作業も終盤。

全てのパイロットベアリングを交換したのでシムによる隙間調整が必要です。

海外モデルの純正部品価格の高騰もスゴくて、

このシム一枚でちょっとしたコース料理でも食べられるんじゃないかと言うほど。。。

それらへの対策等で随分と時間を要してしまいました。

 

締付けも200N・mを越えると全身を使う必要がありまして、

目標トルクに達したことを知らせるトルクレンチの「カチツ」の音の前に自分のカラダから「バキツ」と鳴るので

気が気ではありません。

当分開けなくていいように、シール類はもちろん

体内からオイルがにじみ出るニュートラルスイッチなども見た目無視でシール材で固めて取付け。

僕が提示した選択肢に全て「交換!」で答えられたオーナーさんの愛情は深く、

まだ許容範囲内だったクラッチディスクも交換。

いつもココからお帰りの時に見ていて、そのクラッチミートの様子からして無駄に擦っていないのは明らかですが、

交換することにより、「切れ」がさらに良くなる可能性はありますから

そこを求めてのこと。

 

 

クラッチの切れはシフトフィーリングに影響しますからね。

そして試運転。乗らないとわかりませんから (笑)

シフトフィーリングの具合と、シフト後に大きくパワーを掛けた時

どのギヤでもギヤ抜けが起こらないことを確認して、あとは気持ち良く走るだけ。

 

今日は季節外れの暖かさで、仕事をさぼってバイクに乗りたいくらいだと仰る自営業のご主人が複数ご来店で

世間話をしていかれました (笑)

 

パワーや限界性能ではなく、常用域のちょっとしたフィーリングに敏感なオーナーさんのトランスミッション

試運転ではしつこく問いましたけど、ロスなく動いていると思います。

ところで当方のスペースの都合でR80の代わりに先方のガレージに置かさせていただいている我がブロスはエンジンかかるだろうか (^_^;)

 

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ライテク

2023年02月04日 23時09分19秒 | ライディング

昨年、車検切れ直前で試運転ができまして

コンディションの体感を済ませていたR1100S。

 

R259系でいつもやっているメニューで整備も進みました。

当店ではフラットツインと言えばまだまだ空冷。。。

と言った進んでいない状態 (^_^;)

寒さも緩み、晴天の下での試運転は気持ち良いことこの上なし。

これはあれこれと取り組んできたメンテナンスや調整だけでなく、なんと言ってもNEWタイヤ(このたびはミシュランロード5)

の効果が大きいのだと思います。

ちょっと旧いモデルに現代のタイヤ。

この組み合わせは旧いバイクの新しい楽しみ方だといつも感じています。

あまり旧すぎるのもあれですけど、ごく普通のライダーの僕にとって

ある年代のところでバイクの足回りの基本的なところはもう出来上がっていて、

その後タイヤサイズの中心も大きく変わっていませんから

この先も旧いバイクに惚れなおす機会は何度も訪れるはずです。

全部試しているわけではないけれど、活きのいいタイヤコンディションならば、

バイク本体の基本整備さえできていればまず大丈夫だと思いますね (笑)

現行モデルが進んでいるとしたらその中心は排ガスのクリーン化やスロットルやサスペンションの電子制御化ですから

まだまだバイクの乗り方や考え方は同じでいいのだと思いますけど、

そもそも解明されていないのだな。。。とYouTubeをたまたま見てしまうとそう思います (^_^;)

 

 

 

 

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