
年末年始とお盆に次いで世の中がお休みモード満点のこの日
僕も仕事をしていないことに罪悪感の無い大型連休の後半戦。
午前7時前後でもすでに交通密度の高い中国道「伊佐PA」にお集まりいただいたのはこの時点で9台。

宿は貸し切りだし、ランチも予約できるシステムではないので
申し込みの締め切りを設けていなかったからなのかどうかわかりませんが、
1週間ほど前までの参加表明はほんの数名でしたので、
これがバイクショップのツーリングでいいのかなんて心配しておりましたが、
なんとかマスツーリングらしいカタチを形成できるようですので安心しました (^_^;)

これまでのお天気はかなり不安定で、日中晴れていても夜だけ雨が降ると言うパターンは
今日も繰り返すようですが、路上に雨の影響は無いしほど良い曇り空。

交通量のほとんどない田舎道をそれぞれ自己判断で進んで行きますが、
静かな田園地帯の道のわきに地元民の姿が見えると大幅にスピードを落とす(こんなのでいいのかどうかわかりませんが)
ことはもうすっかり暗黙のルールとなっていて
いち早く見つけた人が後続に知らせることでずっと手前から静かに通過できるのもインカムの良いところ。

春の山陰一泊ツーリングに関しては今回もそのルート展開はタイガー800氏によるもので、
3名で交代することでその走りの空気が変わる2日間の先頭を2番手を走りながらの指図。
冬のスキー場通いで1シーズンの滑走距離が300Kmにとどきそうな(それはあまり関係ないか)
山陰エリア向きの彼のルーティングは確かで、
もう40回近く同じところ(宿)に行くのだけどとくにこの10数年は新たなルートが開拓(発見)されて
毎回毎回違ったアプローチで中国地方山間部を進んで行けるものだから、
先頭3人も従わない理由などどこにもありません。


道の駅「シルクウエイ日原」で2度目の休憩後
ちょっと早いけど最寄りのガソリンスタンドで全員給油。
田舎のスタンドはますます休日お休み傾向なので
給油ポイントは予め決めていかないといけません。

ココで1台合流して10台となりその先から新ルート。

さすがに地元からここまで遠ざかるとまだ走ったことの無い
走るべきルートもあるはずですから、やっぱり遠きは良きことですね。

日原あたりから空は一気に青さを増してきて、
ようやく5月の青葉と釣り合う眺めとなってきました。


これまでは2日目に通過するだけでしたが今回のルートは大まかにいうと「逆回り」のため
ランチはココ「匹見」にて。

廃校になった校舎を利用した主に洋食レストラン。

敷地も広々としていて、
懐かし気な建物と緑いっぱいで良い雰囲気。

朝からいろんなワインディングを走って来たけど到着は怖いくらい予定通りの開店10分前。

よくぞやっててくれましたと言いたくなるボリュームのある洋食の登場。

やっぱり初日と言うのは朝も早いしちょっと寒い思いもしているのでカロリーが必要。
しかもどれも本格的でおいしい。

ヘルメットの中で香ばしい吐息覚悟のメンバーがお一人いらっしゃいましたね。

それでいて郷土料理の「うずめめし」もあったりするから
となりの匹見峡温泉とセットで利用するのもいいですね。

匹見を離れて八幡高原、そして都川では田代の棚田そばを通り
快走ばかりの県道を繋げて行きます。

食後はトイレも近いので高速バス(浜田自動車道)乗り場の遠慮なくお借りできる駐車場付きトイレ。
公衆のトイレは走りながらではなかなかそれとは気付きにくいので、
こうしてあらかじめ用意?されていると助かりますね (笑)

こうして迷いなく突き進んでいく快走が続き、
今日のソフトクリームをどこで?
などと気楽なことをタイガー800氏と検討しますが、
九州方面と違って山陰の内陸部ではそれらを提供しているところがそれほど多くない。

予報では今晩遅くに雨が降るとのことでしたが我々の予想より雲のかかりが早いようです。
それでも突然現れた「三瓶山」よりはまだ高いところにあるようですから
久しぶりに上がってみることにしました。


ココで石見ワイナリーのワインとワインソフトを購入。
皆で暫し高原の空気に触れ(晴れていればもっと良かったのだけど)
もうすぐそこの定宿へ。

湯船からあふれた温泉成分の堆積(鍾乳石と言っていいのかな)もそうだけど。。。

この旧い仮名遣いの張り紙も40年近く前に初めて来た時と変わって(変えて)いないところがおもしろひ。
これらが40年近く過ぎてしまった時間を巻き戻してはくれないけれど錯覚くらいはさせてくれるのデス。

毎年同じように見えるけど変化し続けるお料理。



今回はクルマで現地合流していただいたメンバーにお願いしてクーラーボックスごと同乗させてもらった生酒はシュワシュワ

自宅ではやらないから年に一度しか飲まない地酒の熱燗を注文
このあと部屋に戻ってからの2次会が終わったのは丑三つ時。
これまでにはカメムシが大量発生してご迷惑をおかけするかも…とか
屋根裏にムササビが住み着てしまっていて夜中騒がしいかも…とか
取るに足らないおことわりはありましたが、
去年同じくらいの時刻にそれらのどれとも違う
僕が聞いた不可解な物音は今回は聞けなかった(期待していたのに)
そんなことよりこの二日間、バイクに乗り続ける僕にとって怖いのは
こちらに突っ込んでくる野生動物やカーブでセンターを大きく割り込んでくる対向車のほうですよ (笑)

昨夜あれだけ飲んで食べたのに、不思議と食べられる朝ごはん
白米を2度もおかわりしているとカーテンの外が陽光に照らされ始め、
昨日18時頃から激しく降り始めた雨は何だったんだろうと言った穏やかな朝。

メンバーの皆さんも日常とはものすごく違った一夜を過ごした朝のスタートワインディングの一発目
それぞれのメンタルが試されるおかしげな瞬間。。。なのデス(苦笑)

ずっとこちらに来ているメンバーにはもうまた来年もやって来ることが、
無事に乗っていることの証でもあるような…
「来年また来ます!」いつも予約はしておりません(まるで自動予約)が察していただきありがとうございます (^_^;)

そう言えば昨日の夜の激しい雨音は盛り上がる我々の会話の中にも割り込んできていたけど、
その影響はどこへ行ったのやら。
このままでいてくれたらこの先の休憩で他のライダーさんたちのバイクに対し
哀れに汚れた姿で道の駅に入ることにはならないで済むんじゃないでしょうか。

いつもなら2日目の始まりに、恒例となっているタイトでトリッキーなワインディングのひとつかふたつがはじまるのですが、
今回はスタートからいきなりの逆方向でモチベーションが高まる高まる。

今回のメンバーのバイクは一般道ワインディングの気持ち良さをどれだけ追及しても
240Kmくらいは走ることがわかっているので給油のタイミングに余裕がありました。
過去には遅くても100Km走行までには給油しないと心配になるようなホットなバイクもいましたので
そのために町中や海沿いに近付く必要もありません。

だからこうして道の駅にやって来て人混みや駐車場に入れずにグルグルと周回している
クルマを見ると大型連休であることを思いだします。

毎年開催しているのでそれが年に1回とは言えついつい同じものにハマりがちなルートを逆回り
そして新しいルートも加わって、これが毎回ではなく参加に少しブランクがあったような人にとっては
あまり覚えのないルートが多かったのではないでしょうか。

九州に比べるとやや観光スポットに欠けるとも思われるかもしれない山陰ルート。
ツーリングライダーも滅多に見ることはありません
いいですよそれで (^_^;)



今回のツーリングで2度目の海
午前の道の駅「サンピコごうつ」に続いて益田の「持石海岸」へピンスポットで接岸(内陸からですけど…)

ランチの到着が12時半頃でしたので
ココだけは連休らしく待たされましたね。
満腹でゆっくり時間のスタートとなる2日目ランチはなかなか思惑通りにはいきませんなぁ。

益田を出てからは「石見グリーンライン」を中心に大きく南下し、
初日のルートとは立体交差でかろうじてルートを被ることなく津和野~徳佐(もともと交通量は多くありませんがさらにその裏道)
そして大原湖沿いを走って仁保まで下ってきます。

快走快走なんて言ってますけど、譲ってもらえない限り
進路がわかれるまでずっと後についていくこともしばしば。
こうして右カーブ全てセンターラインを割り込んで進んで行くクルマ。。。
向こう側から出会いがしらの先頭ライダーは幽霊よりも怖いこれに対応しないといけないのですよね。

そしてツーリングも終盤。
山口市街地はさすがに流れが悪いので住宅街の裏道までも使って、
その先はもういつもの早朝ツーリングエリアに繋がっていきます。

そう言えば初日の終盤では頻繁なシフト操作のため左足が攣ってしまいましたが、
二日目は同じ状況でも体のどこかがひき攣ることも無く、
加齢による視力の低下は否めないとしてもそれ以外は乗れば体は順応していく。。。
まだ大丈夫だと思い込んでていいのでしょうかね (^_^;)


そして解散の道の駅「蛍街道西の市」への到着が17時半。

終わってみれば雨の影響を全くと言っていいほど受けなかった2日間。
どこに行ってきたのかと聞かれると返事に困るし
なにを見てきたのかと聞かれると道を見てきたとしか言いようがない
満足の連休でした。

ご参加の皆さんノントラブルでお見事デス、
おかげさまでコチラは痙攣が止まらないほど楽しかったです。