クロキライディング

いつだってバイク

電動化

2017年06月30日 05時25分34秒 | メンテナンス


インパクトレンチ等パワーツールに関しては、作業場がほぼ固定されている僕の場合

エアコンプレッサーの圧縮空気により駆動させるのがアタリマエでいました。

建築関係の職人さんでしたら、いちいちコンプレッサーを持ち運ぶわけにもいかないので電動ツールのほうがアタリマエでしょう







最大トルクではまだまだエアーインパクトにかなわないだろうし、モノの大きさと重さに対し仕事力が伴わないのではないかと

これまで見送ってきましたが

コンプレッサーエアーのホースカプラーの脱着やら移動時のホースの引き回しやら

仕事とは言え少し面倒になってきまして…



本体の大きさ重さ、それに相応しい最大トルクが得られるかとかソケットビットの脱着の摩擦感などなど

そして何より、慢性化してきた腱鞘炎が少しでも和らぐのではないかという期待もあり

わりと中トルクで締まっているボルト&ナットを弛めるためを中心に使うことにしました

まあでも 巨大サイズの固着ボルト&ナットが相手ではこれまでどおり高トルクの大型インパクトレンチを高圧エアーにて対処です。

そのような相手なら、何より無事に弛めることが第一なので段取りをしっかりとやっておくことなんて手間とも思わないものです。



軽く手に取れるサイズで最大162N・mですからバイクの整備でしたらかなり広範囲に使えそう

ご自分でメンテナンスを実施していらっしゃるバイクユーザーさんにとっても

コンプレッサー不要でインパクトトルクがかけられるのはいいですね。

スタッドレスタイヤをホイールごとご自分で組み換える人なんかにはまさにピッタリ



「最新鋭の整備工場では電動化がどんどん進んでいますよ」なんて薦められたしたけど、ホントかなー

たしかにこれまでエアーがアタリマエだった駆動ツールもどんどん電動のラインナップが増えてきたようですね。










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発煙

2017年06月27日 00時10分32秒 | メンテナンス


先週の早朝ツーリングのこと

なんでもないルート上で後続が途切れたので、戻ってみると

珍しくマシントラブル。

なんだかFUELタンクの下から白い煙が吹き出てきたので、ビックリしてバイクを止めたそうです。

とりあえずエンジンを始動し様子を見ている間に2度ほど発煙したのを僕もこの目で見ました。

エンジンはなんでもないように回っていたけど、これはもう置いて行くしかない尋常ではない状況

その後の車両の回収までをどのように処理するかを頭の中でグルグルと思案しながら

とりあえずFUELタンクを持ち上げてエアボックスまでは開けてどんなことになっているのか観察をしつつ様子を見ますが

それ以降は症状も出ず、何も無かったかのようにエンジンは回り続けます。



僕が見た2度の発煙の瞬間の状況からして、原因はなんだったかはともかく

機関的なトラブルのようには考えにくかったので

自らこのバイクに乗ってこのまま走り続けることにしました。

そうして次に症状が現れたときに、その前後も含めて何が起こるかを見ることができれは

原因に見当が付くのではないかという期待もあり、最後尾から様子見ペースで追走です。



ところが結局その後、煙が噴出すことは無く

これまでどおり快調

後半にはもうバイクをオーナーさんにお返しして、そのままツーリングを終えることになりました。





だからと言ってそのまま乗り続けるほど無頓着ではいられませんから、とりあえずバイクはお預かりして原因の探求

煙の噴出した様子とエンジンの構造からして

ヘッドカバーに仕込んであるブローバーガスの循環通路からエアボックスに噴出したことはかなり確かなのでまずは開けてみる

けれども、どう疑ってみてもそんなことが起こりそうな構造ではないし、いろいろ想定しても説明が付かないのですね



偶発的にバルブにカーボンが噛んでインレット側に瞬間吹き返したのか…なんて無理やりこじつけたりして

そんなことが起こるような燃焼室のコンディションならタペットクリアランスなんかもさぞかし…と

恐る恐るゲージを差し込んでみたら、もうすぐ11万Kmを迎えるのになんと規定値内 (*_*)



結局、この時点では原因不明

ただ カーボン噛みの可能性はゼロではないので

もう一度走らせて発症しなければ燃料にエンジン内清浄の添加剤を投入しこのまま暫く様子を見てもらおうかと

保守的&気弱なことで高回転試運転を終え

添加剤の割合を判りやすくするためにガソリンスタンドへ

釈然としないまま満タン給油を終えてエンジンを再始動させようとすると

なんとクランキングスピードの不足でエンジン始動ができないではありませんか



しかし、この事で原因はほぼ確定





エンジン内部に配置されているステーターコイル(交流発電機)が内部で短絡したかなにかで猛烈に発熱し燃焼したのでしょう

それが大小数回起こりコイルと共に焼けたオイルが煙りとなり

ブローバーガス通路を廻って最後にエアボックスへ

そしてエンジンが吸入できず溢れ出した煙を我々が目にしたということ。

その後エンジンは回っていても充電はされていない(コイルはもう溶断してしまっている)けれども

バッテリーに蓄電されている電力で燈火類は点灯できるし

このVTRはCDI点火方式だけどその電源はバッテーリーからの供給という直流タイプのCDIだからステーター内に点火の電源は居ない

ただし焼損したステーターとは別回路の点火時期検出のパススジェネレーターは生き残っていたため

点火系については被害とは無関係だったわけです。(ココも一緒に逝ってしまっていたらこのVTR

白い煙を吹いてエンジン停止と言う、まるでマンガみたいな往生を迎えたように見えたに違いない)


これならたぶん全てに説明が付きます。


そうとわかればあとは「裏付け」

エンジン始動してもバッテリーが充電されていないことを確かめ

レギュレートレクチファイヤーが原因(充電不良の場合はこちらが原因のことが大半)でないことを確認

そしてステーターコイルから上がってくる交流電圧を測定すると、やっぱり…

公表されていない数値ですけどこれではバッテリーの充電は到底ムリ



きっとこの中のコイルが逝ってますねこれは。





これは別の車両のビックスクーターですが、そう言えばこのあいだレギュレーターのトラブルで、そこから発煙しているに違いないことを

走行中突然自分のバイクから煙が噴出したのに驚いて電話をかけてこられたお客さんには何が起こっているのかを即答できたのに

どうしてこのVTRではそれらしきことを思いつかなかったのでしょう。



故障探求はどちらに向って進むかによって距離が違ってきます


ん~もうこの一週間悩みましたもんね





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ショベル

2017年06月25日 07時17分58秒 | バイク


僕が初めてバイクショップの従業員となったとき、既にそちらのお客さんだったショベルヘッドのローライダー

以降、数年に一度こうして目覚めさせる仕事をさせていただいています。

勿論、車齢10年を越えて車検の有効期間が1年間だった時期も過ごしているわけですが

30数年間も所有していらっしゃるのにオドメーターのカウントは僅かなものです (^_^;)




もうこのケーヒン製のバタフライキャブレターも開けたの何度目になるんでしょうかね。



それでも救いだったのは、このFUELタンク

もともとメーカー出荷時から内側にコーティング施工がなされていて

これまで何度も変質ガソリンを蓄えたのにコーティングの浮きやサビの発生はありません。


一度サビてしまったタンクのコーティングは、やるのかやらないかを慎重に検討するべきだと思っていますが

新しいタンクに完全にコーティングできたなら、それはもう立派なことだと思います。



毎回、燃料系以外に実施する作業はすこしづつ違うのだけど

ここでもオーナーさんと僕との温度差が出ないように作業項目は都度打ち合わせしながら進めることになります。

とは言ってもハーレーのしかもショベルをとことん掘り下げる経験も知識も乏しいので

そこは普通にバイクとして…ですかね



そういえば「SP-2」 発売開始早々に装着させていただいて

旧車ビックツインにとても良い効果をもたらしてくれることが実感できて喜んだのを思い出しました。



今回は4年ぶりに乗ります

トランスミッションが4速しかなくてかなりのワイドレシオ

市街地では1速のみ…で たまに少し2速に入るみたいな

このように使い勝手が道路事情などに合っていないことが沢山あっても、逆らわずに乗っていれば

そのうちに感覚が馴染んできて、なんだか笑えてきます

走る曲がるはそれぞれに楽しいものですね。







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練習会

2017年06月24日 11時46分24秒 | ライディング
明日25日の自動車学校コース練習会は雨天予報のため中止となりました

開催を楽しみにしていらっしゃった方々には誠に申し訳ございません。

次回は9月10日(日曜日)開催決定です


よろしくお願い致します!

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シーティング

2017年06月20日 21時15分42秒 | タイヤ


ココのところ大型バイクのタイヤ交換と言えばリヤで180以上のサイズばかりでしたので

スリムなバイアスタイヤの交換作業は気安く進められるのかといえばそうでも無い組み合わせもあります。



当店ではドカティベベルに装着率の高いミシュラン「パイロットアクティブ」

チューブタイプのこちらのホイール形状ととパイロットアクティブのビード部分の形状との関係を

チューブにエアーを充填することでシーティングさせるのは要領が悪いのかなかなかすんなりとはいかず

僕の場合、作業上の精神的ストレスは極太ワイドラジアルを上回ります

つまりタイヤのミミが出てくれない (*_*;



チェーンの弛み量はバイクそれぞれですけど

このベベルは僕の知る要注意車両のひとつで、張り過ぎに注意です。





フロントアクスルも組み立てようによってはフロントフォークの機能を害してしまうので

たいした理屈ではないのだけど、作業は手順と確認を怠らないようにするだけです。



やっぱりタイヤの黒さが際立つと足元が引き締まって…

ますますカッコイイですね ベベル



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スズメバチ

2017年06月19日 06時00分57秒 | ツーリング


早朝ツーリング日和 本日のスタートは9名



朝のひと時限定のうす曇りのおかげで日光の眩しさも無く、快適な走行風と加減速とライディングフォームをバランスさせて

超リラックスなハイペースで楽しませていただきました。





おまけに「まだあったのか…」と言うべきあまり遠くないエリアに、初ワインディングルート (*_*)

F800S氏に感謝です。



1速と2速中心のスピードが出過ぎない そして先の読めない曲がりかた…

民家や人の気配のまったく無い 野生動物のみが対象と言った集中力で

わくわくしながらアプローチを繰り返しました。


タイトな初ワインディングで、後続の皆さんにも楽しんでもらえるようミス無く走るというのはもう至上の楽しさ…


途中 野良猫(と言うかこんな山の中ですから野生ネコ)が目の前に飛び出してきて

僕と同じ方向に全速力で走って逃げたのには、動物を警戒していてもやっぱり肝を冷やしました (~_~;)



久しぶりにやって来ました秋吉台「大正洞」の広い駐車場

今日も昼間は大勢のバイクや車で賑わうことでしょう (^_^)



後半は気温もグングンと上昇し、快適に走れるにはそろそろ…ですね。



多くのライダーさん達がツーリングをスタートさせた頃 早朝ツーリングは終了。



そして本日最大ののトラブルは、走行中に蜂に刺されるというなんとも驚愕の出来事

走行中(ハチがとまるようなスピード…なんて)左足に焼けるような激しい痛みを感じ

見ると左の太ももに蜂がとまっていて、しかもそれがどう見てもスズメバチだなんて

そんな恐ろしい光景を目にした彼は慌てて手で払いのけはしたものの

そのまま次の休憩場所まで走り続けたタフなライダー


僕ならあのオレンジ色の大きな顔の蜂だと判っただけで即停車し取り乱すことでしょう (^_^)

まあご本人は仕事柄 この場合の対処もよくご承知ですから大丈夫(なのかな…)

レザーパンツはこんなところでも必要だと言えるのかもしれない

いや、でもメッシュのライディングパンツとインナーパンツの上から蜂に針を突きぬかれた(しかも走行中)

こんなの聞いたことがありません。

どうかお大事に…






177Kmの快走 お疲れ様でした。




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早朝ツーリング

2017年06月17日 17時24分59秒 | ツーリング
先週より延期となっていた早朝ツーリング

明日は開催できますね。

クロキライディング 6:00  菊川セブンイレブン6:30 出発です


よろしくお願い致します。

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ステムベアリング

2017年06月16日 06時31分12秒 | メンテナンス


今回で4度目の車検 オドメーターによると6万kmオーバー

消耗品の交換以外、あまり大きなトラブルもなく快走を続けるF800S。



少し前(じゃなくてもっと前)からステアリングの動きに引掛かりが発生し始めていて

低負荷域での僅かな違和感からだんだんと症状は進み

もうこれ以上は耐えられない我慢できないということで

今回車検でお預かりするのを機に、ステムベアリングを一新することになりました。



車体を上からぶら下げて上下のベアリングとレースを全交換



BMW純正部品はNTN製



もともと塗りこんであったベアリンググリスは洗い流して、使い慣れたグリスをテンコ盛りで

上下ベアリングの締め付け具合は独自決定



今回ココだけの作業に留めておくと、ステムベアリングのコンディションのみの変化をみることだけができたのだけど

オーナーさんも僕もそこまで悠長ではないので

これも懸案だったフロントフォークのオーバーホールもあわせて実施



バイクをぶら下げたままでは店が(狭くて)閉められないので早朝より作業開始しましたが

思ったとおり作業意外に時間を取られ、バイクが自立できたのはもうすっかり夜


これでまた、タイヤを微細に楽しむことができますね。

現在2200Km走行のミシュラン パワースーパースポーツEVOはあと1回ツーリングに使ったら終ってしまう予測ですけど

ここでタイヤまで交換してしまうと「なんだかわからないけど良くなりましたね」と

機能回復向上の区分がわからずに出費されることになるかもしれないので

ここはタイヤはそのままで…と言うことで双方一致しています。

どうせタイヤはしょっちゅう交換するのだから、この時点での節約にこだわる必要も無さそうです (^_^;)



ココまで使い込んでいてもステアリングダンパーの機能は健在みたいです

操舵機能のコンディションも完全に把握できたことですし

次回、タイヤを新しくしたときにステアリングダンパーを外してみるのもおもしろそう

オーナーさん了承済みでやってみましょう。



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夏の日帰りツーリング

2017年06月13日 22時04分38秒 | ツーリング


多忙に付きうかうかしていたらもう6月も半ば

思いはあったのですがお知らせが遅れてしまいました。

次回の日帰りツーリング開催のお知らせです(と言っても日時と行き先の方向のみ…)



7月23日(日) 行き先は大分県東部 津久見あたりまで…ランチはもちろん海のもの (^_^)

下関からだとけっこうな距離になりそうですが、晴れれば暑くなるに決まっているので

少し早めの涼しい時刻に東九州自動車道の下りSAで集合しましょう。





近日中、詳細が決まり次第ココでお知らせいたします。



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ハブダンパー

2017年06月12日 21時41分06秒 | メンテナンス


リヤホイールの駆動に違和感があるとのこと

自分も乗っていいることも有り、そこは心当たりがあったので急いで対応させていただきました。

崩壊し始めるとそこからは一気に逝ってしまいますから待ったなしですね。



片持ちのプロアームですからホイールの脱着は簡単ですが、それ故アクスルのコンディションを見ることもないので

これを機に全部取り出して点検



ハブダンパーの僅かな劣化を乗っただけで察知することは僕にもできないし

ホイールベアリングのように在庫していることもないので



心配でしたらタイヤ交換の際に一緒にオーダーしておくのがいいでしょう。



作業を中断して何日も部品を待つのを作業者は嫌いますから、「見なかったこと」にされないよう

こんなところも周到にいきたいものですね。
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