かねてより、今年のタフツーリングのサポートをすることになっていた11月
行き先は「山陰方面」ということだけでどこまで足を伸ばすのか…
一泊二日で高速道路の使用は近場をパスするだけにとどめて、いつものようにルート優先でひたすら走るツーリング。
初日のスタート方法は多少の無理は承知されるので集合&出発は中国自動車道の「鹿野SA」をAM5:00。
下関ICから115Kmほど走ってからのスタートです。
交通量の少ない中国道を夜明け前
この秋まだ本格的な寒さを経験していないカラダにはこたえるだろうと電熱ウエアにハンドルカバーとクリアシールドで
高速走行を坦々と続けます。
途中、何度も霧が出て視界の悪さにかなりのペースダウン。
広島北ジャンクションを過ぎ「安佐SA」で一回目の給油
KTMの990は燃費があまりよろしくないのと高速道路で追い越しを積極的に繰り返していたものだから
思っていたよりもずっと早いタイミングで燃料残量警告灯が点いて少し焦りました (^_^;)
低燃費走行も得意ではありますがエンジンパワーの使い方で燃費が極端に変化するので
990SMTの脚の長さ未だに掴めず…
さらに中国道を上り「三次東ジャンクション」で一旦高速道路を降りて用心のため二度目の給油後
松江自動車道(無料区間)で1区間「口和IC」でようやく265Kmの高速道路終了。
近くに目立つ国道など有りはしないところでわざと高速道路を降り
地図上では存在感の薄い快走路を選んで行くと当然リスクは高いけれど
極楽なワインディング(しかも初物)の一筆書きが楽しめます。
デジカメを手に取ることを忘れて走ることに集中しすぎてしまい画像が無いのですが
霧に覆われたり晴れたりしながら黄色と紅に色付いた夜明け後間もない山々を快走
普段眠りにつくよりも早い時間に起床というとんでもない早起きをした甲斐がありました (^.^)
ココは先日の「梅雨明けツーリング」で訪れた道の駅「酒蔵奥出雲交流館」
ありがたいことに朝は8:00より営業なのでトイレだけでなく売店利用で糖分補給も完了
夏に訪れた時とあの豊富なお酒のラインナップが変わっていたことには感心しました。
このくらい陽の高い時間になってくるとさすがにもう霧は無く、空は青くなるいっぽう。
島根県から鳥取県へと山中快走路をあっちへこっちへ。
そしていつの間にか目前に現れた「大山」
見る方向と距離によって様々な見え方をする名峰はこの後もいろんな表情で僕らを楽しませてくれることになります (^.^)
大学時代をこの地域で色濃く過ごしたらしいメンバーのひとりが随分と懐かしがるのですが
僕なんてもうここ数年で4回も来ているわけです。
その上 毎回の晴れ模様…たまたまですけど
大山にはツキがありました。
3000メートル級の山が並ぶ〇〇アルプスと違って周りに高い山がありませんからその存在が際立っていて、ハイペースで走っていても見失うことが少ないのもイイ。
予定ではそれこそ一周プラスアルファーでいろいろな方向から大山を楽しもうともったいぶるようなルートで大山に近づいて行ったのですが
よく考えてみると紅葉真っ盛りのこの時期です
同じように紅葉目当てでこのエリアを訪れているクルマやバイクの多いこと
これではいくら大山&蒜山とは言え景色と走りのバランスが取れるとはとうてい思えないので
潔く一周は諦めてランチにしようということになりました。
蒜山ヤキソバくらいではきっと満足できないに決まっているので初日のランチは「ジンギスカン」と決めていて
営業開始時間の早さでこのお店になりました。
ジンギスカンといえばラム肉が濃い味のタレに漬け込まれて提供されるものだと思い込んでいたので
カットされた肉がそのまま出てきたのは意外。
でも臭みがどうのこうのってまずは言われるラム肉をそのまま焼いて肉本来の食をたのしめるのだからこれはウレシイ !(^^)!
オーダーしたラムと大山牛の盛られた皿から先ずはラムをハーブ塩(塩だけでもよかったのに…)で食べてみて
臭みというのがどんなものなのかが初めてわかりました。
で、他のメニューに盛られていた「獅子肉」と少しだけ交換してもらったのがこの外周脂身の丸い肉
メニューを選ぶ時にお店のスタッフの説明では
この時期のイノシシはどんぐりを沢山食べているのでおいしいんだとか…
これもそのまま出てきているのでタレではなく塩で食べてみるとこれが旨くてビックリ!
食べるものによって肉の香りや味が違うという話は聞いたことがありますね。
先日ラジオのクイズでやっていましたがドングリを果実とする木々が種の保存のためにドングリの量調整する結果
ドングリを豊作とした年は美味いイノシシが捕れることになるのか。
歯ごたえがありながら柔らかくて、こんなに脂身(苦手)が多いのに脂っこくなく香りも良く甘さを感じるくらい。
これってスペインのドングリを食べさせたイベリコ豚の話に繋がっていくのではないかと思います。
ジビエを語れるような「舌」は持っていませんが食肉として確かに旨かった
そして最後に焼いた「大山牛」やっぱり旨いですね… 牛 (^_^;)
そこからはクルマや他のライダーさんの列の後に付き
せめて「鍵掛峠」だけはと高山化していく景色を眺めながらそして他のライダーさんたちの走る様子も見ながら
不本意ながら行った道と同じ道で戻りました。
大山&蒜山を後にして倉吉市内を避けながら「三朝温泉」の横を通過して
今年の夏に「賭け」で走ったあの超絶的なワインディングに進もうかと迷いましたが
あの後一度は災害復旧工事を追え開通したものの、その後の台風で再び通行止めになっていることをアドベンチャーからの報告で知り
ならばとあの「投入堂」に皆で目を懲らそうということになりました。
前回はじめて訪れた時には気付きませんでしたが少し道から外れて一段高いところに上がると
道の脇の常設双眼鏡でなくても楽にハッキリと見えるビューポイントがあったんですね~
これなら人を連れてきても大丈夫なくらい
皆さんの目にしっかりと焼き付けてもらえたと思います。
そろそろ最終目的地への到着時間も見えてきた頃
さらにペースは上がって鳥取市内に向って複雑なルートで繋いで行きます。
到着時間によるだろうと思っていたのですが日没まではもうしばらくありますから
砂丘を観光できます。
一昨年の梅雨明けツーリングで歩いたのは猛暑の午前中
もう二度と来ないだろうから…とTシャツと短パンでペットボトル片手に歩きましたが
ちゃっかりとまた来てしまいましたね。
今回は季節も良いしなんと言っても夕暮れ時
いまココに居られるのはなんとも贅沢な状況
しみじみと浸りました (^_^)
「そのうちいつか行こう」では行けないことのほうが多いですもんね。
日没に追われるように鳥取市内に引き返し
本日の宿(ビジネスホテル)に到着。
チェックインと同時に自販機探し
早速乾杯で始まる本日のエピソード
これだけタフに走るとネタに事欠くはずはありません。
モチロン食事は外で
予約担当のアドベンチャーが選んだのはやや裏通りにある居酒屋さん
こういうのを任せたら仕事柄(呑み会多い…)間違いナシ
下関からの皆さんも納得の料理でしたね。
飲まない一人を除いてあとは皆さん呑む呑む
そうして翌朝、いつもどおりでない目覚めからスタートして
どれだけいつもどおりのライディングができるのか
これもタフです。
今夜の部屋は6人まで泊まれて料金は部屋代のみ
一人当たりに割るとなんというお値打ち価格ではありませんか
大浴場は一応温泉だし
部屋での二次会もそのままOK
朝一の道の駅でアドベンチャーが購入した「鯖の塩辛」
メディアに取り上げられて人気だそうです。
二次会の焼酎も飲み干して早めに就寝を促しました
どう考えても明日のルートのほうがタフになる見込み。