心配された朝の冷え込みもさほどではなく、これからの気温の上昇を予感させる陽光です。
ココからのスタートは途中離脱予定の1台を含めて12台。
予定通りの時間に走り始めて、途中数か所ある追い越し車線を大いに活用して「安心院IC」で高速道路を降りました。
前半で途中離脱予定のR1200RTは短時間でさっさと気持ち良くなるんだろうな。。。
と言うハイペースぶりで僕が背後から接近することを許さないので大きな被写体としてとらえることはまず出来ません (笑)
これは久しぶりに使ってみたドラレコのスクリーンショットなので、
日が差し込むことが少ない上に樹木が近いため景色の流れが速くなる山中のタイトなワインディングの動画は
静止画像にするとピンボケで画質がよろしくないのでココで使えるようなものではありませんね (^_^;)
ここ「日出生台」から既に野焼き後の焦げた景色の始まりです。
日出生台からさらに農道ワインディングへ分岐を繰り返し玖珠町に到着。
本来なら道の駅なんかで休憩をとるところですが、今回は敢えて玖珠町の南側の「きりかぶ山」に登ってみました。
いつも遠くに眺めているだけでしたので、上にはトイレもあるみたいだったので
思い切って遠回り… でも登り口を間違えて本当の遠回りになってしまいましたね。
こんな画像では伝わらないけど、まるで切り株のような形の山の台地からは玖珠町を一望できる素敵な眺め。
この向こうには「ハイジのブランコ」と言われる大型のブランコがあって
大きく漕ぎだせば振り出した脚の下に下界の緑の風景が広がり、
自然と誰もが「アルプスの少女ハイジ」のオープニングテーマソングを口ずさんでいるはずのブランコには誰も興味を示さず。。。
まあ皆さんご家族でお越しの際には是非…とおススメしておきました。
おじさんばかりだから仕方ないですね。
玖珠町を離れ、四季彩ロードで九重を目指します。
すでに時刻は午前9時をまわっており、気温も十分に上昇し
ツーリングのコンディションとしてはこの上ないほど。
この九重から阿蘇にかけてのエリアの週末は多くの観光客やツーリングライダーで賑わうのは言うまでもありませんから
一日中快走し続けるにはルートを選ばなくてはいけません。
ご参加の皆さんも九重阿蘇が初めてと言う人もさすがにいないでしょうから、観光スポットや定番のツーリングルートは避けたほうがいいでしょう。
秋のツーリングでは黄金のススキが揺れるこのルートも
今回は野焼きあとの茶色の丘。
これがあるからあの雄大な緑の草原がある…
千年にわたる草原の再生、季節ごとに人工的に移ろう風物詩をこうして訪れるたびに楽しめるなんて、なんとも贅沢なツーリングエリア。
九重連山を背に春の丘を駆け上がっている自分は紛れもなくバイクを満喫していて
その後ろ姿はさぞかし絵になっているんだろうなと
皆さん自負していいと思える瞬間でした (笑)
県道11号「やまなみハイウエイ」をほんの僅か走り
トイレ休憩のためにやってきた「瀬の本レストハウス」今は三愛レストハウスとは呼ばないんですね。
こちらは予想通りに大勢のバイクとライダーさんで賑わっていて、皆さんとても楽しそう。
しかしココで長居をすることはないのでカフェも売店も利用することなくトイレだけお借りして早々に出発。
すぐにマイナールートで阿蘇市へ下り始めると遠くに阿蘇五岳。
阿蘇に来たことをさらに実感するのですが、これは何度やってもいいものですね。
野焼きのおかげで路肩の草類も無く、見通しが効きますから安心してアプローチできます。
産山まで下ったところから「ヒゴダイロード~ミルクロード」へと繋ぐと開放的で雄大な景色を楽しみながら走れることになります。
しょっちゅうやっているバイク雑誌の絶景ルートの紹介にもしばしば取り上げられるところではありますが、
僕たちも折角来たのだから走っておきたいと思わせる絶景ルートです。
西から東へ走れば、右手に九重連山
左手には阿蘇五岳を双方同じくらいの距離と存在感で眺めることのできるベストポイント。
今回はいい感じの雲が出ていて、その景色の完成度は抜群でした。
そして再びやまなみハイウエイをほんの少し走って大観峰方面へ。
すると大観峰付近の「ミルクロード」では両車線ともバイクで埋め尽くされると言う状況に遭遇しました (^_^;)
これまでもそしてこの後も阿蘇五岳を眺めることができるルートなので、ここでは敢えて大観峰には行かず、
マイナーなルートで外輪山を下ります。
阿蘇山へ一直線に届きそうに見える超ロングなストレート! 気分最高~が続きますねー
なんてはしゃいでいたら。。。
なんとこのあとメンバーの1台がまさかのガス欠でストップ。
これは完全にルートと給油場所を計画していた僕の勘違いによるミスでありまして、
少し前からペースダウンし燃料消費率を抑えた走り方をしてくれているのに、僕が大丈夫と言い切って
あと少しで到着予定のランチのお店に皆さんをお待たせすることなく入店できるよう、ガソリンスタンドの点在するクルマの多い国道を避け
到着直前でお店のある国道に出ようとしたのが悪かった (^_^;)
お店まではあと数kmの距離ではありましたが、まさかそこまでバイクを押していくわけにはいきませんから
皆さんには先にお店に向かってもらうことにしてあとは僕がなんとかすることに。
幸い今日はこの後のランチ場所で南阿蘇より午後から合流することになっているR1200RTがちょうどこちらに向けて北上を開始しているハズ。
こんな時、インカムは重宝しますね~。
早速僕もインカム越しで電話をかけて、途中で灯油ポンプの調達とガソリンタンク満タンで急行してもらうよう指示(いやお願い)すると
ものの15分足らずで僕が送信した位置情報のこの現場に到着。
こんなことができるのだからスマホとインカムって凄い (笑)
3年前の東北ツーリングの下北半島でガス欠をやらかしてしまい、下北半島から津軽半島へのフェリーに乗ることができなかった落胆からすれば、
このくらいのことは大したことではないと、自分のミスはそっちのけでランチに向かいます。
玖珠のきりかぶ山でもたついたせいで開店時間前の到着とはいかなかったけれど、
皆さんの入店は待ち時間なくスムーズだったこともこちらに向かいながら電話で知らされていたので一安心で到着した「あそ路」
僕が到着した時にはすでに入店待ちの列は出来ていたけど、遅れた僕たちの席も確保されていたのですんなりと合流完了。
素朴ですけどボリューム満点で、早朝から走り続けている身には大満足な郷土料理の「たかな飯」ですけど
このだご汁がまた美味しいこと。
結局ガス欠組も皆さんと同じ時間に食事を終えることができて、灯油ポンプのおかげで助かりました。
灯油ポンプって凄い (笑)
午後からはそんなお手柄のRTに先頭を任せて僕は後方にさがります。
今回のルートでは南下するのはココまでで、再び外輪山をグリグリ登ってミルクロードに向かいます。
ミルクロードではクルマもバイクも多いしミルクを運ぶ大型トレーラーも車列の流れを抑えつつずっと前のほうを走っているので
快走を望むことはせず、右手に広がる阿蘇山を眺めながらのんびりと上昇するのですが
ココまで景色がいいと退屈することはありませんね。
このまま道なりに進めば「大観峰」に通じるのですが
多分バイクを停めるのにも苦労しそうなので、今回もやっぱり少し手前の「兜岩展望所」で休憩です。
ココからの景色も素晴らしいし比較的人は少ないしトイレもあり
そして何と言ってもミルクの産地らしい美味しいソフトクリームもありますから、こちらの方が。。。
間もなく雄大な阿蘇の風景と別れて、美しいワインディングの路面コンディションのほうに目を凝らしながら上津江方面へ。
この先はオートポリス。
周辺ワインディングには何度も訪れていますけどゲートを潜ったことは一度もありません
レースを引き合いにバイクを語ることは出来ませんから説得力ありませんですかね (笑)
続いて「小国グリーンロード」
ココは交通量も少なく民家も見られないところも多いので、比較的自由に走っていても
我々の胸にしまっておけそうなルートですから皆さんそれぞれに楽しんでいらっしゃったようです。
このルートを走ってしまったらその後は必然的に「スカイファームロード」を走ることになるのだけど、
これが今回のツーリングで2度目の失敗。。。
前を走るバイクのグループとさらにその前を走るクルマを追い抜くには我々の総勢12台は多すぎます。
結局、不快感を与えずに先行車を追い抜く場所とタイミングがやってくることは無く
退屈と暑さに苛まれながら不本意な時間を過ごすことになりました、皆さんお疲れのご様子 (^_^;)
スカイファームロードを外れたところで気を取り直して「山国町」までの快走ルートで取り戻し
まだ時間に余裕があるので英彦山越え。
野峠手前でコースがタイトになりこれから面白くなってくるところで
今度は原付2種のグループのに追いついてしまい、これだけ複数のバイクを皆で抜くと言うのも
やっぱりモラル違反だと思われ、タイミング悪く彼らの列に抑え込まれたタイガー800氏も僕の予想通り
分かれ道となる「野峠」まで彼らを抜くこともプレッシャーをかけることもしませんでした。
野峠を越えてからは、心身ともにスッキリとできる走りが可能で、あっという間に解散場所の
東九州道上り線の今川SAに16時の前半に到着。
解散するには良い時刻、明るいうちに帰宅出来て洗車までできそうな時間を残すくらいではないでしょうか。
でも僕は今日のところはお休み(仕事)に徹しておきたいので
もう今日は帰ってからは何もせず、明るいうちからビールでも飲んでやろうと
この見慣れた関門橋を渡るときに決心しました。
今回の走行は460kmほど。
その多くをワインディングしていましたから、数字以上によく走ったと思いますし
美しい景色を広く足早に皆さんと共有できて良かったです。
これくらいやっておけばまた明日から。。。