今回の宿泊も一泊二食での利用。
宿泊客も少なく、席の間隔を大きく取られた環境でバイキングビュッフェではなく個別に配膳された朝食は
温泉旅館のそれとはまた少し違った内容でとてもおいしくて、ご飯にトーストに…なんだかもの凄くサービスされている感じで大満足ですね。
だって日頃は食べないんですから朝食はもはやイベントに等しい (^_^;)
昨日のチェックインでは冷たい雨が降っていましたが、チェックアウトでは雨も上がっています。
しかし場所が場所だけに寒いこと…
当ツーリングで一番のコールドスタートとなりました。
990アドベンチャーの手当てをしてからのスタート後しばらくは霧の中、バイクとカラダを濡らしながら下り続けます。
電熱ウエアとグリップヒーターが、この時期にこれほど活躍するとは。
冗談半分で準備したけど大正解でした。
今日はこの旭川から東寄りに北上し、オホーツクに出ます。
一周目でオホーツク海沿いに右回りに下りながら、途中で大きく内陸に食い込み再び海側の知床半島にルートが繋がっていたので
その時に走っていないオホーツクエリアをあらためて目指すことに。
無料の自動車専用道「旭川紋別自動車道」である程度東に移動したところから
高速ワインディングに乗り換えてR273をハイペースで北へ北へ。
道沿いに牧場が無いくらいの山間のワインディングでさえ
曲がり方は緩やかで、コーナーリングスピードも高く維持されますが、心配なのは自身の居眠りと動物の飛び出し
眠くならないようバイクの操作にある程度の緊張感が必要となるスピードと、動物との遭遇に対処できるか否かのスピードのバランスが
難しくなることがこの北海道ではよくありました。
山間を抜け、海側に出てきても今日は予報通りの曇り空
紋別から始まるオホーツク海沿いに連なる汽水の海跡湖の数々。
コムケ湖とオホーツク海を分ける、左右が水際の細いダートは進入していいのか躊躇してしまいますが、湖に沿って通行可能。
当然走ってみましたが、左には厳しい表情のオホーツク海、右には人工物の全く見えない自然景観保護地区となれば
なんだか別世界に踏み込んでしまったような不安感。
これはお天気のせいと、ところどころ地面が緩くてバイクの走行が突発的に激しく乱れることによるところが大きいのです。
お天気が良くて、バイクが軽量なトレイルバイクならこの先の湖周辺を走り回ることで広大な手付かずの自然を楽しむことができたことでしょう。
走ることに集中を強いられて片手運転がままならず、切羽詰まる画像が撮れなかったのは残念。
続いて「サロマ湖」 こちらは対岸の細道が見えない巨大な汽水湖
カニとホタテの直売所で帆立バーガーが人気とのことで
アドベンチャーがランチにと予定に組み込んでいて、良い時間に到着。
出来上がりを待つ間、テーブルに置かれていたフリーペーパー。
「夏だ、海だ、泳ごう!」7月18日に海開き…これって今?ですよね~
ここ数日間をかけてお天気いまひとつの道央からオホーツクに北上してきた我々としては、このオホーツク海に浸かるなんてありえない気持ち (^_^;)
道民の短い夏は本当に一瞬のことでそれはそれは貴重なんだろうなと、僕が大雪の雪化粧に思いを及ばせるのと全く逆であり同じコト。
まだ時間があるので「北勝水産」の生けすを覗いてみると、立派な毛ガニがわんさか。
ホタテもこのサイズで生けすの中を泳いでいるのも見られ
これならたくさん買い込んでホタテ祭りができるではありませんか。
さすがに毛ガニは北海道でもこのお値段ですから
僕が地元でフグを食べるよりもハードルは高いような気がします (笑)
お待ちかねの「帆立バーガー」ホタテの身をいくつもまとめた大きなフライとタルタルソース
こちらは帆立カレー。
どちらも食べ応えアリで実に美味くて、豪快に完食。
大きな荷物積載のツーリングライダーが次々にやって来ては食べて行く人気店ですね。
周辺にはホタテづくしのお店も多いようで、たくさん食べたい人には良いところ
僕はもうこのくらいで満足です (^_^;)
周囲約90km 、面積は約152平方キロメートルと北海道では最も大きな湖で、日本の中でも3番目に大きな「サロマ湖」に沿う
景色良い道はその後もしばらく続きます。
サロマ湖に続いて次は「能取湖」
もうさすがにここまで連続して現れる「網走国定公園」の汽水湖の数々を
バイクで走りながら眺めるだけでは感覚が麻痺してしまっていて、ザっと眺めるだけで終わってしまっている。
もったいないけど北海道はデカすぎる。
能取湖をぐるりとなぞってやって来たのは「能取岬」
数多くのCMや映画のロケ地になったこの岬一帯は広大な草原で
冬にはバックに見えるオホーツク海には流氷が流れつくのだから、いったいどれだけの数多い表情を持っているのでしょう。
本日の宿泊は「網走」
子供の頃、網走と言えば重い罪を犯した囚人が寒さの中、過酷な強制労働を課せられながら収容される
「網走刑務所」のイメージでしたから、網走刑務所の旧建造物を保存・公開している「博物館網走監獄」には
行っておこうと、ホテルにチェックイン前に見学しました。
現在の網走刑務所も近くにあるのですけど、見学はコチラでしょう。
北海道の自然は季節を変え時を変えて訪れてみたいところばかりですが、コチラはもう一度で十分
増してや収容されるなんてのはね (^_^;)
この日は7月23日木曜日ですが「海の日」で4連休の初日
チェックインのホテルもさすがに混んでいてチェックインも順番待ちが発生するほど。
ビジネスホテル(今回もドーミーイン)の宿泊パターンでまずは無事完走の祝杯と速攻入浴に続き
当地の居酒屋へ急行。
出発前からアドベンチャーが予約していることが多いのですが、
事前のリサーチと予約が噛み合わないと、当日現地にて検索することもありまして
今日はそれで選んだお店。
飾り気の少ない盛り付けが豪快!
これまでの印象としては、素材メインでシンプルなメニューが多くて
あまり手が込んだ居酒屋料理は九州、山口に比べて少ないように思います。
それはもう札幌に行けば何だってあるのでしょうけど、自力でバイクで訪れた場所の居酒屋と言うところがいいのです。
ここでホタテは必須ですね。
他にも素材中心で食べまくり。
「クリオネ通り」を歩いて帰りました。
北海道の宿はこれが最後…
案の定、呑みすぎです。