GSX1100S KATANA
なんと新車からお乗りのワンオーナーさんらしく、しかも内外ともに完全なスタンダード。
ドライブチェーンですら新車組み立て時の630サイズのまま。
はるか以前より車検と整備のご依頼にお見えでしたが、当然車検が切れる前の受け入れはできず、
このたび車検切れからかなりの時間を経てのお預かりとなりました。
車検切れで乗ることができなくなってから当方よりお引き取りとなるまでの間、
長期間の不動状態による燃料系のトラブルを引き起こさないよう、
とにかく定期的にエンジンを始動させていただくようにお願いしております。
もともとそうだったのか、僕がお待たせしたせいなのか初めての車両なのでわかりませんが極低回転域が不安定。
今回はちょっとした清掃と調整で安定したアイドリングと低回転域のスロットルレスポンスと静粛性が回復したようで一安心ですね。
このあとの試運転で全域当時のカタナのままであることが確認できました。
まだ逆車でしか新車を購入することができなかった頃からなんだかんだで作業に関わったり乗ったりすることも多く、
「走らない、曲がらない、止まらない」でかたがついてしまうインプレも
今では当時のジャーナリストさん達が植え付けたものなんだろうなと思いながらも同じく当時若かった自分も、そうだな~
なんて思っていましたけど、今や旧車として確固たる地位を築いていて
走る、曲がる、止まることが当時のようには求められることが無くなる場合もある今、
こうしてスタンダードで好調なカタナに乗ってみると、
当時の印象よりも明らかに走るし曲がるし止まる感覚に心地よさすら感じるんですよね (^_^;)
自身の高齢化により速く走れなくなる一方なのではありますけど、
その反面、無いものねだりをしなくなり在るものを活かすようにでもなったのでしょうかね。
だからバイクが走らず曲がらず止まらずとも嘆くことは無いのデス。
でも故障や劣化を見落としてはいけません。