クロキライディング

いつだってバイク

レザーパンツ

2021年10月30日 02時46分15秒 | メンテナンス

先日のBMWに続いて今回もオーナーさんの愛情深き「ルマンⅢ」

車検だからと言うわけではありませんがしっかりと乗っていらっしゃいますから

点検項目もオーナーさんにお決めいただいております。

 

こちらも定番、ヘッドのトルク管理とバルブクリアランス調整。

 

 

点火方式はバッテリーポイントで遠心ガバナによる進角。

点火時期の調整と言うことになりますが、SPⅡの介入によりセミトランジスター化されていますから

このままエンジン回してもココにスパークが出てしまうことが無いおかげで

コンタクトブレーカーポイント面の荒れや消耗は皆無。

 

ポイントのギャップを調整するのはクランク角に対しポイントが閉じている時間を正しく設定するためでもあるのですが

これについてはSPⅡのアンプが計算してくれるのであまり拘ることは無いと思いますが、

調整のご依頼ですからそこはきちんと合わせておきます。

 

そうしてやっと点火時期

でも最もリアルなのはストロボライト (^_^;)

何度も何度も繰り返してドンピシャに。

 

もともと好調だったのですが…グッチひと筋のオーナーさんなら違いを感じてもらえますかね。

最後に試運転

もう永いこと作業をさせてもらっていますが、これまでペラペラの作業服でしか走らせたことが無く。

一度しっかりと準備して乗ってみたいと思っていました。

 

ゴツゴツとしたやや硬めのシートは角が立っているうえに滑りやすくて形状もフラットなので

加減速でバイクの動きについていくのに下半身をしっかりと使わないといけないし、

自然な位置に着座すると膝はヘッドカバーにモロに触れているので熱くて痛い (^_^;)

なので今回は初めて着替えて乗りました。

レザーパンツの滑りにくいこととしっかりとした厚さの膝プロテクターのおかげで

下半身の負荷は大幅減。

摩擦力だけでカラダがバイクから逃げないので、意識と集中力を操作だけに向けられるから走る満足感も高まりました。

 

楽をしたいからなのではなくチカラの入れどころの効率が良くなるのが歓迎できます。

またひとつ850ccルマンの気持ち良いところがわっかたように思います。

今回はとても乗りやすい印象だったけど、僕もまだわかっていないのだから人に伝えるのは難しいバイクです。

 

 

 

 

 

 

 

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異常燃焼

2021年10月27日 20時18分43秒 | メンテナンス

車検のため2年ぶりにお越しのバイク。

車庫保管で外観も美しく維持されていまして、消耗品の摩耗も見られず

点検と軽い調整だけで車検は問題ありません。

 

ところが最後の試運転で、稼働するエンジン音の中に聞き捨てならない異音が混じっています。

そして強く加速をしようとするとやっぱり…

燃焼室内の異常燃焼「ノッキング」ですね。

 

そうそう点火時期が狂うような仕組みでもありませんし、自然発火するような堆積物を燃焼室に蓄えるようなエンジンでもありません。

これはもうそれしかないだろうと燃料タンクキャップを開けて匂いを嗅ぐとやっぱりそう。

ガソリンが劣化しています。

 

エンジンが低負荷運転をしているだけならほとんど気付きませんが負荷が大きくなればなるほど

キンキンキン…と軽快で高音階な異音

だけどエンジンにはかなりよろしくないのでこの劣化ガソリンは何とかしないと。

キャブレター車ならとっくに何らかの不調を訴えているはずですが、インジェクションですからそれなりに平静に見えたりもするものです。

形状の複雑なタンクから劣化ガソリンを抜くのも簡単ではありませんから、ここはオーナーさんと相談し

メーターオンボードコンピューター上であと77Km走れることになっている数字をできるだけ小さくなるところまで

僕が走り込み新しいガソリンを給油し、その後症状が無くなるところまで見届けることになりました。

 

 

低負荷運転を心掛け、のんびりと流して流して

早くガソリンを減らしたいのだけど、これは燃費の良い走り方 (^_^;)

表示の信憑性のこともあるのでこのくらいになったところでハイオクガソリンを給油完了。

再スタートしてすぐにとは言わないけどポンプやフィルター内のガソリンが入れ替わるころに本来の応答性と加速力がみるみる回復。

全てのエンジン回転数と全域負荷を試して回復を確認しました。

あとはもう一回、近日中にこのガソリンを消費して新しいガソリンを給油することを

オーナーさんにお願いして作業完了とします。

オーナーさんにお伺いすると今のガソリンかなり前のものでした。

 

ガソリンの劣化はその影響がいろいろなので

当方在庫車両に見られたならば中身を取り出してみないと安心できないくらいのもの。

 

でも今時「ノッキング」なんてこんなことでもない限り体験することありません

劣化してしまって抜き取ったガソリンは処分にも困るのでウチの軽トラに薄めに投入して消費させることも多く、

そんな惨いことしているのに。。。

 

先日迎えた20万Km(到達の瞬間は見逃しました)

まあどこに行くにも軽トラ

ミニバイクで動くよりも軽トラに飛び乗るくらいですから

年に数回のツーリングで留守にしているとき以外に乗らない日はありません。

おかげで燃料トラブルは一切無し。

やっぱり乗ってあげないといろいろ起こりますね。

 

 

 

 

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通勤バイク

2021年10月25日 01時13分50秒 | メンテナンス

8年間ガレージで眠っていたR80を

通勤車両として起こしてから早いものでもう2年。

使用を再開してからの数々のトラブルも解消させながら今回車検を迎えました。

走行距離は9000Kmほど…

あれこれ交換時期を迎えるちょうどいい距離ですね。

前回、前後新品で走り始めたBT45も直後にBT46が発売になり

ちょっとタイミングがよろしくなかったかもと思いましたが、

次回BT46を装着すれば、新旧両方使えるのだからと良いように解釈しました。

初期のBT45のフロントタイヤは素人ながらに、何となくちょっと受け入れがたい印象でしたが

ある時期から仕様変更されて以来、我がK75Sにおいても良いフィーリングで

サイズラインナップの多さとどのバイクと合わせても間違いのない定番のバイアスタイヤと認識しております。

摩耗していなければ、R80とR100のステアリングを振れ難くしてくれるのも良いです。

 

定番と言えばOHVフラットツインのバルブクリアランス調整。

クリアランスもですけど、シリンダーヘッドの締め付け具合も重要で、

走行を重ねると変化していくだけに、クリアランス調整前に必ず締め付けるのですが

プリセット式のトルクレンチはトルク変化の過程が見えないので使いません。

旧いバイクはトルクの値だけに頼るとネジ山が負けることが少なくないので

心配性の僕はトルクレンチと普通のレンチの手応えとの両方で様子を見ながらトルクを高めていきます。

 

上限まで遠慮なくエンジンを回すオーナーさんですから、少しでもバルブの動きが遅れないように

バルブスプリングリテーナーをチタン製に交換したのが30年前、

クリアランスもやや広めに調整しています。

 

2年前にできる限りのオーバーホールをやっているヨシムラTMR-MJN

ヨシムラでなければ分解してはいけないことになっているスロットルバルブと「マルチプルジェットノズル」

このたび、オーバーホールとその先にあるVシールの交換の予約をしているので、それによりどう変わるのか…

当然そこだけを体感したいので、フィーリングに影響の出やすいバルブ回りの調整は今のうちにやっておこうと言うもの。

 

予約のFAXに始まり、様々な段取りも含めて完結まで2カ月以上を要する(費用もそれなりに)わけですから

あれもこれも一遍にやってしまうとたとえそれが良い結果だったとしても

何がどれだけ良かったのかわからずじまいで「結果オーライ」と大雑把なことになるのではないかと言う懸念から

その時には他にフィーリングに影響がありそうなことは一切やらないでいようと、

バイクにだけは辛口でバイク屋等の言うことをすぐには信じることの無いオーナーさんと、

バイクのことについて未だにあれこれ断言できる勇気のない僕とで一致しました (笑)

 

キャブレターメンテナンスを外注に出すのは初めて

極低速域が新品の時のようになる見込みデス (^_^;)

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上京

2021年10月19日 02時08分36秒 | お客様

もう外は暗くなり、それでもその日の作業に没頭する中

この日も整備のご相談の電話。

どうやらドライブチェーン周辺からカチャカチャと異音がするらしくて

診てもらえないかとのこと。

いろいろ聞き出してみるとツーリングの途中の様子で、かと言って夜を通して走るつもりではなさそうなので

とりあえず今夜のところはは近くで泊まるらしいので今すぐでなくても良いみたい。

それにチェーンのメンテナンスくらいでしたらこちらの都合に合わせていただければどなたにでも対応しているので

明日の朝でよければどうぞ…と

 

 

翌朝、予定通りにご来店でしたので

バイクの姿にちょっと動揺しましたが早速見させてもらうと、

決してコンディションの良い状態ではないのでチェーンを新品に交換するに越したことはないけれど、

ちょうどピッタリの在庫も持ち合わせていませんでしたので、とりあえずたわみを調整してチェーンルブをたっぷりと吹き付けてやれば

音も静かになりなりそうだし、チェーンスライダーが劣化で吹っ飛んでいるのは心配ですが走るだけなら大丈夫そうな気がしますと伝えると、

長崎を出発してからもう3日目くらいなのに下関で2~3日足止めを食わされるかと覚悟していた…とのこと

ん?長崎から3日で今ここ下関。。。? これはまた随分とゆったりとした羨ましいツーリングですね。

もともとチェーンのメンテナンスくらいの簡単な話からだったのですが

他に見られる不安な状態の部位が目についてしまい、それについていろいろと指摘しながらそんなところがこれからどうなっていきそうなのかをお話していくうちに

「広島までどのくらいかかるのですか?」とか「このチェーンで大阪まで走れますか?」などなど

お若いお客さんのこれからの「不確実な展望」が見え聞こえてきたわけであります。

 

聞けばこれからお友達のところやネットカフェを転々としながら東京まで行かれるのだそうで期間は今月いっぱい。。。なんですと???

で、いつ帰るの?…

それによってバイクの不安箇所の見方も変わってくるので聞いてみると

なんと帰るつもりは無いのだとか。。。

これまでの事情を説明するご本人から「旅」と言うワードが何度も出てきたのですがそれもそのはず

所持品はこの250TRと後部に縛り付けたバッグのみで(だと思う)この移動はご自分の夢をかなえるための「上京」なのだそうです。

いらっしゃいましたね、こんな若者が (^_^;)

どんなルートを進むのか想像しながら、バイクについてのちょっとした注意点と

下道で走ると平均時速が実際にはどの程度になってしまうのかなどをお伝えして

健闘を祈る思いで見送りました。

 

バイクを売ったお金で上京したって人もいらっしゃるようですけど、

折角山あり谷ありで(多分そのハズ)たどり着いたのだから、東京でそれを売却することなく頑張ってほしい (>_<)

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メカニカルシール

2021年10月18日 02時13分24秒 | メンテナンス

 

 

6月に納車したF800R

ウオーターポンプのメカニカルシールより時々の水漏れ

メカニカルシールの特性上、始動時の瞬間に一時的ににじむことは無くはないので

そのまましばらく様子を見てもらっていましたが

一時的と言うには量が多いし、黒いエンジンでクーラントの水が揮発してしまうと

とても見苦しく目立つので、当方でシール交換をさせていただきました。

 

漏れを知らせる穴から冷却水が漏れることはよく見られるエンジンのようですけど

当店ではほとんど発生してはいませんでした。

 

 

 

冷却水の量は決して多いほうではないのだけど

どんな使い方をしてもオーバーヒートの心配をしたことはありませんね。

 

メカニカルシールはユニットで交換する仕組みだし

感覚に頼りながら抜き差しする箇所も少ないので

ドライブギヤが対策後のプラスチック製ギヤに変わっているモデルならば作業は明快。

 

 

クーラントのエア抜きと温度変化を確認して作業完了。

今年は水のシール交換をよくやりました。

予報通り、今日から一気に秋が深まった感じ。

ウエアやバイクにあまり頼らずにベストシーズンを感じていられるのはほんの少しの間だけ…

楽しんでくださいませ。

 

 

 

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休業のお知らせ。

2021年10月16日 00時26分35秒 | お知らせ

誠に勝手ながら本日16日は私用(ツーリングではありません)のためお休みさせていただきます。

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再会

2021年10月12日 02時35分03秒 | お客様

当方で販売させていただいているちょっと珍しいバイクの多くは

遠方の他県に納車することが多いのですが

2年ほど前に福岡県の南部からわざわざご購入いただいたR1200Sも納車後

まったく音沙汰無しでありまして…だからと言ってこちらからご様子伺いの連絡もせずなのだから無礼なことですよね (^_^;)

 

ところが先方より久しぶりにご連絡をいただきまして

車検でわざわざ持ち込んでいただけると言うことになり

2年ぶりに再会したR1200Sはトラブルも無く、嬉しいことにとても良いコンディションで大切にされていたようです。

 

NEWタイヤで納車して以来、それを使い切るほどの距離

 

オーナーさん自らオイル交換されながら複数お持ちのバイクとの相違を楽しんでいらっしゃったこのこと。

2007年モデルのR1200Sはオーナーさんにとっては高年式「現代のバイク」

その秀逸な走りがとても刺激になるのだそうです。

 

僕も2年ぶりのR1200S

水冷Rシリーズのパワーにはかなわないけれどフロントのテレレバーをスポーツバイクとして熟成させたハンドリングは見事だと思います。

NEWタイヤで試運転させてもらいましたから間違いありません。

 

日没前に間に合ったご近所試乗エリアでは、見渡す限りの稲刈りが終わるところを偶然見ることができました。

 

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猫の額ほど

2021年10月11日 01時47分09秒 | ツーリング

おそらく今シーズンの早朝ツーリングでは一番の絶好のコンディションではないか…

と言っていいほど空にも山にも水を含んでいない環境での開催。

クロキライディングのツーリングでは10台を超えると大所帯と言っていいのですが

今日がまさにそれ。

 

出発時間にギリギリ間に合わずルートの途中で待ち伏せていたメンバー1台と合流して11台

菊川セブンイレブンからどちらに向けてスタートするのか、あらゆる方向が考えられるのに

朝3時起きで駆け付けて偶然合流できるなんてラッキーでしたね。

 

今回のルート

タイガー800氏によると、ルートに飽きてしまうと申し訳ないと言うことでしたけど

かと言って新しい道を造るわけにもいかないのでとにかく逆方向に走ってみましょう…と

 

 

サービスエリアの施設に一般道からアクセスしてトイレ休憩後

ここから僕は後方にさがり、一番早起きしたライダーに先頭の緊張感とリスクを楽しませてあげることにします。

ツーリングでは、同じルートを行き帰りすることはほぼないので

数あるルートを逆回りで組み替えることにより見える景色はかなり違って見えるものだから

参加回数をかさねていないと、全く覚えのないルートに感じるかもしれませんね。

 

 

終始景色が開けることは少なくて、ただただ道を読むことに集中し

日常を忘れるにはこれもまたアリかと。。。

 

 

ルートを振り返ってみるとこの程度

まさに猫の額ほどのスポーツライディング。

 

解散後、R1200RTは広島に帰って行きました。

今日は一日中走っていたいと思うほどのツーリング日和

まだ午前10時前、ここからツーリングを始めると思えばいいだけのことです。

 

 

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10月早朝

2021年10月09日 16時23分38秒 | お知らせ

明日10日は10月の早朝ツーリング開催日です。

クロキライディングを6:30

菊川セブンイレブンを7:00出発でお願いします。

明日も晴れ、もうずっと晴れ !(^^)!

いつも通り絶景無しの入り組んだルートになりますけど路面が濡れている心配は今シーズン最小

あまりバイク汚さずに済むかも (笑)

 

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紅葉ツーリング

2021年10月09日 11時21分07秒 | お知らせ

次回、日帰りツーリングの開催を決定しました。

日時 11月7日(日曜日)

エリア 「国東半島」

 

集合場所と出発時間はやや早朝の東九州道のサービスエリアになると思いますが、

決定次第こちらでお知らせします。

尚、ランチの人数把握のため事前の参加表明をお願いいたします。

 

秋も深まるころ紅葉を楽しみながら快走ルートの宝庫「国東」を久しぶりに目指します。

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