クロキライディング

いつだってバイク

LeManⅢ

2013年11月10日 01時37分53秒 | バイク

車検とメンテナンスでお預かりしていた ルマンⅢ

距離と時間を十分にかけての試運転を実施しました

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じつは これまで ルマンⅢをこれだけの距離とスピードで走らせたことはありませんでした。


ちょっとした作業の確認のためなら お店の周囲を少し走ってみるだけですから

このようにフロントフォークオフセットの大きいアライメントでは 曲がり角で切れ込むし

かなり手応えのある操作系で この鼓動感あふれる低回転域をなめらかに扱うには 神経を使います。

もっと広いステージを高い速度域で連続して走ってみたいと 前から思っていたのですが

それに近いカタチでの試運転が実現しました。

縦横の違いはあっても 90度のVツインです

回転数が高まるほどに滑らかに回るのは ご存知のとおり

走るにつれ 重いフライホイールの回転フィーリングにも馴染み

シフトタイミングとエンジン回転数のシンクロを自然にできるカラダになった頃

ちょっとしたワインディングを走らせてみます。

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街中の曲がり角で 我ながら恥ずかしくなるほど ギクシャクしていた旋回が嘘のよう

欧州のネイキッドバイクで感じることの多かった フロントがキョロキョロした感じは無く

安定して蛇角がついていきます。

とくにハイスピードからのコーナリングアプローチは フロントが明確に方向性をもって内向していく感覚で ひとつひとつのコーナーに意識を集中してライダーが動けば

バンクが止まってからの定常旋回も心地よくて

ついつい わざと 旋回時間の長いコーナリングを演出して楽しんでしまいました。

ハイスピードでヒラヒラと切り返すのは得意ではなさそうだと感じましたが

逆に 手応えとやりがいのあるので そこもまたおもしろいところ

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座りたいところに座ると ヒザはモロにシリンダーヘッドカバーに干渉

元祖インテグラルブレーキシステムは フットブレーキでリヤとフロントの左キャリパーに加圧

ハンドブレーキでフロント右キャリパーに加圧ですから

強いブレーキングでは 「足」が主役


三日間に分けて乗らせていただきましたが 繰り返して乗り込むほどに 体になじみ 普通になってくるから不思議です。

「グッチでなければならない」 と仰るオーナーさんの気持ちが少しわかりました

このバイクでワインディングをハイペースで走れたら 周りから気持ち悪がられるだろうと思いますが もしそんな場面になったら かなり燃えると思います

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この先 新規に生み出されることは まず無い強烈なキャラクター

30年前のバイクですが メーカーとしては なにも個性的なところを狙っていたのではなく

「これが最も優れたモーターサイクルである」 という思いで造っていたはずです

当時の最先端の高性能バイクなのだということを念頭に 謹んでライディングさせていただきました。

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旧車に最新のライディングテクニック(あくまでも自分の中での基準)をあてはめていくのは

いろいろな発見があって 実に楽しいですよ (^-^)

コメント
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