とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

これもわからん! ぱーと2

2009年12月27日 | 新聞投書から
  昨日(26日)付の朝日新聞声欄に「編集長から」というコーナーがありました。

  そこにはなんともどう解釈したらいいのか分からない一文が。曰く「読者の方々から時々『どのような基準で採用作を決めているのか』と尋ねられます。論旨がしっかりしているか、など中身が第一です」(下線筆者)

  では以下のような投書も“論旨がしっかりしている”ために中身を第一にして掲載したんですね。当えにっきからブログ内検索で調べたものだけですが…

・駅ホームで喧嘩してもいいように安全柵を設置しろという投書(2009年7月6日付

・年賀状の宛先を書き忘れたら返送されてきたことへの投書(2009年1月27日付

・高校生が理解できない言葉で教えるのも面倒だから表現を直せという教諭の投書(2009年1月23日付

・買い物のレシートを寄越さない店員を怒鳴りつけた投書(2008年11月28日付

・混雑無しで快適な女性専用車輌をもっと増やせという投書(2008年7月31日付

・両手で電卓を持ち親指で操作する子供たちが将来犯罪者にならないか心配する投書(2008年7月8日付

・民営化した郵便局は客の理不尽な要求にも応じろという投書(2007年12月27日付

・パトカーのサイレンは事故を誘発しかねないので童謡でも流せばいいという投書(2006年5月21日付

・時間にルーズなことも多様な価値観のひとつだとする投書(2005年5月17日付

  他に記憶してる限りでは、『街中の防犯カメラは彼女といちゃつきたくなったときに困る』とか、『米が原料なのになぜ純米酒があるのか』など枚挙に暇がありません。今年の8月には『全く知らない会社の求人に応募するため履歴書で個人情報を提供するのは不安だが、新聞投書のために提供するのは問題ない』なんてのもありました(当年10月9日付で記載)。有名どころでは『金券ショップで買った新幹線の自由席券でグリーン車に乗っていたら車掌に追い出されて席も提供されず、新幹線には懲り懲り』なんてのも。

  編集長氏は続けて「似通った意見が掲載済みのために見送ることもあります」とも。そのわりに駅ホームに柵を作れという投書は一昨日(25日付)にもありましたけど。

  その一方で「安全対策には費用もかかろうから運賃値上げもやむを得ない」というのは読んだことがありません。鉄道各社が安全対策にどのくらいの費用をかけているかは各社のサイトだけでなく広報物で誰でも知ることができます。金額が大きすぎて実感が湧かないのでしょうか。

  エスカレータ利用に関する投書も定期的に載る感じです。類似投書が載ったかどうかなんぞデータベースで、むしろ我々より簡単に調べられるはずです。「どうせ読者は覚えてっこない」と高を括ってるわけでもないでしょうに。

  年の瀬に笑い飛ばそうにも苦しい記事でした。