とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

駅弁・空弁

2009年12月12日 | とのさまの休日
  「空弁」が「からべん」と読めてしょうがない。

  今朝のこと、店で陳列の指示を受けてダンボールの山を運ぶと、中身は駅弁でした。各地の名産品を販売しているためその一環です。チラシにも載っています。

  昔は旅に出ると駅弁はよく食べてました。値段も500~700円のものが多く手頃で、しかも美味しいものが多かったので。1980年代には市中の「ホカ弁」に押されて低迷していたものです。こけおどしのような包装で値段を吊り上げたり高飛車な販売姿勢が各地で見られ、そのために駅弁離れが起こったのです。

  その後は業者も奮起して各地で名物駅弁と呼ばれるものが相次いで登場しました。

  でも最近はまた駅弁から遠ざかってます。滅多に遠出をしないのも一因ですが、軒並み千円というのは高い。それだけあればレストランでそこそこのものが食べられますし、寿司でもなければ冷えたご飯にそこまでの出費は二の足を踏みます。

  それでも先月下旬、近所の○エツで恒例の駅弁大会があり、嫁はんが「これ美味しいのかな」と言うものがあったので奮発して買ってきました。

  買ったのは某所の“あなごめし”(特定化を避けるため正式名称ではありません)。そこそこ期待して口にするとなんじゃこりゃ。ご飯もアナゴもぼそぼそ。「世にもまずい」の寸前です。とてもまた食べようという気は起きませんでした。

  後日、同じ○エツの惣菜売り場でアナゴ弁当を買って食べたら、3分の1近い値段でよほどおいしかったため、さらに癪に障りました。

  そんな拙者が好きな駅弁はというと、(信)横川駅の「玄米弁当」(おぎのや)、熊本駅の「中華弁当」(音羽家)、新宮駅の「さんま鮨」(丸新)、そしておなじみ崎陽軒の「横濱チャーハン」というところ。

  牛丼すら売れないというこのご時世、“ブーム”の通弊に陥ることなく、駅弁業者には更なる奮起を願うや切!