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とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

とちぎへGo!

2008年10月12日 | とのさまの漫遊
  今日は1年ほど前に栃木県へ越していった知人を訪ねに行きました。近在の知人と計3人、きっぷは「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」を使いました。1人あたりなら3060円です(↓写真)。

  

  新宿から快速「フェアーウェイ」で(冒頭写真)。165系のころは何度か乗ってますけど、485系になってからは初めてです。急行型から特急型になったものの、座席が前者ではグリーン車のものを流用していたのが、リクライニング角度が浅い一般的な普通車座席となり、これって格上げなのか格下げなのか???

  宇都宮駅ではその知人が迎えに来てくれていました。

  お昼はふじよし(芳賀郡市貝町大字市塙1394-2)で、おススメに従い600円の「チキンカツ定食」を。知人曰く、いつの間にか値上がりしているらしい。前は550円だったそうな。隣が精肉店のため、カツはそこで調理しているとのこと。流石にというか肉は柔らかくおいしかった。これで600円とは安い。

  午後は高根沢町の元気あっぷ温泉へ。入湯料600円。受付では手の甲になにやら押印される。ブラックライトを当てると浮かび上がる文字のようで、おそらく再入浴時の証明になるのだろう。

  さほどの混雑でもなく、広い湯で汗を流す。皆もご満悦の様子。湯上りに“アトリウムホール”で高根沢町の観光パンフを手に取ると、町の名産・特産品に宇津救命丸やらキリンビール・発泡酒・チューハイなんてのが書かれている。そりゃ工場があるにせよ、横浜市金沢区の特産品に「鉄道車両」と書くようなものじゃないかな?

  再び宇都宮駅まで送ってもらい、湘南埼玉ラインで新川崎へ。鹿島田まで歩き南武線で帰途につきました。

帰ってきました

2008年10月01日 | とのさまの漫遊
  嫁はんの家族も無事に北海道から戻り、こちらも留守番の務めを終えて本日の「あずさ24号」で帰ってまいりました。

  列車に乗る前に塩尻駅近くのアップルランド地下食品売り場“デリシア”でお土産を求めます。もちろん買うのはいなごの佃煮さなぎの佃煮です。ハチノコは高級品なのでまたの機会に。ところがいなごはあるけどさなぎが売り切れ。昨日見たらひとつだけだったのでまた入荷するかなと思ってたのに甘かった…。

  ちなみに一昨日の辰野駅売店でざざ虫の大和煮の缶詰を売ってたのですが、サバ缶よりやや小さめの大きさで1580円 さすがに買うのを諦めました。

  明日からまた日常に戻ります。

局数倍増計画 in 塩尻

2008年09月30日 | とのさまの漫遊


  嫁はんが朝食にハチノコの塩炒めを出してくれました。佃煮もいいけど単純な塩味もなかなかイケます。

  今日は家にある自転車を借りて市内をぐるぐると。10時半ごろのんびりと出立します。

  郷原、桔梗ヶ原、高出と順調に制覇。いずれも簡易局です。ここまではともかく、以後を何も考えていない。まだ11時過ぎで、自分でもこんなに早いペースというのは想定していなかった。

  地図を広げて北へ進路をとる。広丘吉田にある塩尻吉田簡易を不退転の決意で正面突破。地図上の位置と異なっており、建物も比較的新しいので、最近になって移転したのだろう。4局連続簡易というのはもはや革命的の部類である。今日の信濃毎日新聞によると、長野県内には445の郵便局と215の簡易局があるとのこと。簡易のうち34局は“一時閉鎖中”らしい。農協が支所を閉鎖するにあたって、同時に受託していた局を閉めてしまうことによるものが目立つようです。

  ここから向きを南へ変えて広丘局を制覇。その後は今春に新装開店した広丘駅へ立ち寄ります。

  

  写真ではバリケードが見えますけど放置自転車対策でしょうか。駅舎はなんら支障なく利用できます。出入口前にトイレとベンチがあったので一休み。

  塩尻駅近くまで戻ってアップルランド(イトーヨーカドー)地下の軽食コーナーで昼食に。遺憾ながら「ポッポ」ではない由。ちなみに塩尻駅近辺の塩尻、大門南、大門簡易の各局はいずれもすでに無関心の由。

  食後は旧塩尻駅の裏手へ回って平出遺跡方面へ行ってみます。復元住居は今年の6月に不審火で焼けたらしい。後で聞いたのだけど見た感じでは分からないほどになっていました。

  そこへ向かうまでにダラダラの登り坂に遭遇します。これくらいはなんてことないと思いきや、だんだんと息切れしてくる。こんなに簡単に疲れるとは衰えたかと思いかけたところで大事なことに気づいた。そういえば標高が高いのだ。なにせ七百米超もあるのだから川崎や横浜に比べれば空気も薄かろう。無理せず自転車を降り、しばし押して進みます。

  博物館には入らず外観を眺めるだけ。再び自転車に跨って洗馬駅へと進めます。その手前に洗馬局があったので経験値1とゴム印1を。ここもそうでしたが、ゴム印にはそれぞれ“キャッチフレーズ”が併記されています。「平出遺跡・洗馬郵便局」というふうに。先ほどの広丘局は「短歌の里」、吉田簡易は「良田の郷」、昨日の佐久間町簡易は「民話の郷」、水窪は「水と緑の郷」でした。

  洗馬駅(冒頭写真)は跨線橋工事が行なわれていて、その付近だけ雑然と。待合室は静かなものです。行き交う電車をしばし眺めて帰途につきました。

  今日は都合6局。昨日は4局と実に自然体であります。(笑)

  夜は嫁はん馴染みの店へ足を運んで、ふたりでしっぽりと(もちろん自転車は置いてきて)。店の大将がすでに高齢のため、行かれるときに行っておきたいという嫁はんの意向もある。拙者も3度目か4度目だけど、なにせ安いしうまい。品書きの単価は高そうでも量が多かったり。秋ならではの「きのこ汁」もいただき満悦したのでした。

天竜川遡上の旅

2008年09月29日 | とのさまの漫遊


  9月28日夜、東京駅から旅に出た。目的地は嫁はんが待つ塩尻だけど、遅い夏休み、寄り道しながら進みます。

  まずは臨時格下げの計画がある「ムーンライトながら」に。今夜も満席とのこと。老若の女性が目立ち、その多くが「s.m.a.p.」と書かれた袋を持っている。コンサートでもあったのだろう。臨時列車になったらみなどうするのか。拙者個人は積極的に乗りたい列車ではないけれど、こんな人気列車を辞めてしまおうという神経は理解できない。

  小田原でしばし足止め。各種新幹線や中央線での事故の影響のため乗り継げなかった人がいたらしく、後の東海道線で追いかけてくるということで救済するらしい。おおよそ35分延で出発した。

  いくらか回復して浜松へ。こちらにとっては睡眠時間を多く取れたので好都合ではあったのだけれど。ここは停車時間が長いため列車は所定ダイヤに戻れる。その浜松駅は終夜営業ではなくなった。改札の外にはロープが張られて警備員が立ち、1か所の出口へ半ば強制的に送り出される。そして全員が出ると再び駅の扉を閉じてしまった。タクシー乗り場には例の袋を持った女性たちが長い列を作っている。こちらは地下道でやり過ごす。無宿が何人か寝ているけど警備員が詰めているため物騒さはない。5時ごろに南口の「すき家」で豚丼+みそ汁セット(計370円)の朝食を。高架下では今日から「吉野家」や「やよい軒」などが営業を始め、今秋には「ビックカメラ」も開店するらしい。

  

  遠鉄の始発電車で西鹿島へ(写真は乗った電車ではありません)。西鹿島では水窪町行きの遠鉄バスに3分の接続。ここはかつて国鉄バスだった路線で、完成せずに終わった鉄道「佐久間線」の先行~代行ルートでもあった。さらに古くは遠鉄の路線だったらしく、いわば“先祖返り”ということか。乗客は拙者の他に2人。それも直に降りてしまって貸切になってしまう。山東では車庫に入って時間調整。『ジュースを買うんでしたら』と運転手氏に言われて構内の自販機へ。100円であり、しかもDydoのはポイントカードも使えてあれうれしや。

  貸切のままバスは快適な走り。鮎釣ではトンネルではなく旧道へ。対向車はおろか人家もなく、道路の半分近くを木の枝や雑草が覆う寂しい場所を走る。道を間違えることはないはずなのに、なんとも心細くなってくるのは雨のせいだけではあるまい。でもたとえ1軒でも家があればそこへと向かうのだ。バスでもなければ通ることのない道だろう。途中でふと走りを止める。何かと思ったら対向するバスとの“交換待ち”だった。道が狭いため、あらかじめ交換場所が決められているのだろう。

  再び国道を進み瀬尻へ。放送が「瀬尻簡易郵便局はこちらで…」と案内するけど時刻はまだ8時前。悔しいから見ないことにしよう。(笑)

  630円払って西渡で浜松市自主運行バス(旧佐久間町営バス)に乗換え。でも運行は遠鉄が行なっているため見た感じでは変わらない。佐久間高校行きのため車内はさぞかし高校生で大賑わい…、おやぁ? 拙者しかいない。徐々に乗ってくるのかなと思うも、どこからも乗車はない。臨時休校かなにかか?

  山中の細道をひたすら走り、明るくなったと思ったら佐久間の街だ。この便は中部天竜駅には入らず、最寄りの中部口(なかべぐち)で降りる。運賃は300円なり。

  

  駅前の佐久間レールパークを外から眺めるだけ。残念ながら土休日のみの開館で、今日は休みなのだ。さてそろそろ9時になるため、吊り橋を渡って再び対岸へ。佐久間郵便局を訪問し、経験値1とゴム印1を入手する。駅へ戻り9時18分発の自主運行バスで今度は佐久間地域自治センターに。運転手がさっきと同じ人というのはローカルバスなら珍しくない。いろいろと気にかけてくださったりと親切な人だった。

  地域自治センター内には佐久間町簡易局があり、不退転の決意で正面突破して経験値1とゴム印1を入手。各種案内パンフが並ぶ棚から町の地図をもらっておいた。

  徒歩で佐久間駅へ戻って久しぶりのような電車に。長い峯トンネルを抜けて次の相月で途中下車。ところが降りてから局があるのは次の城西だと思い出す。まぁここで降りたのも何かの縁…。

  

  でも寂しい駅です。斜面の上に民家が何軒かと、下の国道に「観光トイレ」なるものがあるだけ。そういえば駅の看板もない。駅とを結ぶ階段下の国道上に「相月駅前」のバス停ポールがあるけど、それで兼ねているのか。

  その相月駅前から再度バスの客となり、ここもまた旧道を走ります。旧道マニヤにはたまらないのではないかな。途中に「切開」というバス停があり、「きなま」と読む。他にも難読バス停がいくつかあり、独特の方言なのだろうか。

  水窪橋で降りて商店街方面へ。水窪局で経験値(略)する。昼食の後、吊り橋を渡って駅へ。その吊り橋「やすらぎの橋」は人が渡ると音楽が流れ始める仕組みでギョッとさせられる。高知県は大正町(現四万十町)にあるミュージックトイレといい勝負かもしれない。

  

  電車を待っていると上りホームに事業用車が来ました(キヤ97形)。電化路線の飯田線に気動車が来ると新鮮な感じがします。

  高名な小和田駅は無人。先客がいないことで舌打ちをするのが斬新だろうか(笑)。でもここでは降りず温田で途中下車。徒歩3分ほどの温田局で(略)。天竜峡まで“急行”「伊那路」に310円を投資する。天竜峡からは普通列車で辰野まで。乗っている119系は足回りが103系とほぼ同じなので、コイルバネ台車特有の全身マッサージのような揺れ、そして高速域では脳天を突き抜けるようなモーター音と、日々の喧騒の中で忘れかけていた何かが蘇ってくるようだ。そして天井の扇風機には「JNR」マークが今も何かを主張しているかのよう。

  

  飯田で7分停まるため改札外の売店へ。改札口で乗車券を提示して途中下車である旨を申告すると、駅員氏は「では下車印を押しますので」と券面にポン。職務に忠実であり感心感心。今回の乗車券は「川崎(横浜市内)→豊橋→辰野→塩尻→立川→鹿島田」の片道券を買いました(川崎までは別途購入)。浜松までで切って佐久間で再開するよりも安いのです。これは国鉄の乗車券が長距離になるほど粁単価が下がるために生じるカラクリです。

  さて、車内は下校の高校生が増えてくるけど、なぜかボックス席での相席というものを極端に嫌う。ボックス内に入り込んで立つくらいならむしろ座ってほしい。あまり続くようなら強く注意するところだが、やがてひとりが座り、残りの空席は荷物置場になった。

  伊那北から先は初乗車の区間。しっかり目を開けておきたいところなのに、昨晩が徹夜に近かったため睡魔に襲われる。外が暗くなってきたころに辰野着。

  

  善知鳥峠越えは十何年ぶりだろう。東塩尻信号場跡はなんとか確認できた。塩尻駅から松電バスで嫁はんの実家へ。ご家族は10月1日まで所用兼旅行で北海道に行っているため、嫁はんが24日から留守番で来ていたのだ。家ではご馳走を構えて待っていてくれた。


【今日の昼食】
いそへい還暦食堂(浜松市天竜区水窪町奥領家2962-2)
 ☆日替り定食 300円
   店頭の貼り紙に一瞬目を疑ったけど、中はそこそこ人がいるし他に店はないしで、キツネにつままれたようだけど入ってみます。今日はチキンカレー、ポテトサラダ、味噌汁、お新香。値段から信じられないほどしっかりしたものが出てきて美味しい。カレーは本当に家庭の味という感じで、ピーマンも入ってる(^^;。この店は他もラーメン、玉子丼200円、親子丼300円などで社食や学食並み。客層は近隣のお年寄りに斜向かいの農協職員と思しき面々。旅行バッグを持った拙者を見て不思議な顔をされました。観光シーズンでもないし、さもありなん。店名で検索してみたところ、昨年暮れに東京から移住して店を始めたらしい(2008年1月11日付静岡新聞夕刊の記事=pdf形式)。思わぬ場所で思わぬ店を見つけました。水窪駅から徒歩4~5分です。

【行程】
[東京] 23:10(391M「ムーンライトながら」7号車8B クハ372-2 =9両)3:25ごろ [浜松]~[新浜松] 6:08(遠州鉄道 1002 =2両 \460)6:40 [西鹿島] 6:43(遠鉄バス \630)7:50 [西渡] 7:51(浜松市自主運行バス \300)8:08 [中部口]~[中部天竜駅] 9:18(同 \150)9:26 [佐久間地域自治センター]~[佐久間] 10:23(飯田線511M クモハ119-10 =2両)10:29 [相月]~[相月駅前] 11:10ごろ(遠鉄バス \330)11:23ごろ [水窪橋]~[水窪] 12:53(飯田線 519M クモハ119-5008 =2両)13:43 [温田] 14:09(同23M「(ワイドビュー)伊那路3号」 サハ373-6 =3両)14:25 [天竜峡] 14:38(同247M クモハ119-5008 =2両)17:18 [辰野] 17:53(中央本線1545M クモハ115-1564 =3両)18:14 [塩尻]

野島へ

2008年05月24日 | とのさまの漫遊
  今日は久しぶりに嫁はんと外出。一度は連れて行きたかった金沢区の野島へ向かいます。

  八景駅から徒歩で。でも天気がいまひとつなせいかニャンコもあまりいません。見かけない顔ぶれが多く、あまりなついてこない。八景駅前の八百屋のニャンコも不機嫌だったし、あるいは拙者って画板で認識されている?(--;

  昼ごろには雨になり、“旧友”の顔も見られず。撤収して野島公園駅前のカリビアンで昼食に。あなご天丼(630円)には嫁はんもご満悦でした。

  八景のダイエーへ寄って買い物を。でも買ったものはトップバリューの品ばかり(^^;。

  早めの帰宅となりましたがいい息抜きになりました。

シリーズ逆行の旅 ~第13回 東京都交通局日暮里・舎人ライナー

2008年05月05日 | とのさまの漫遊
  連休中は気前よく晴れるって話はどこへ行ったのだろう?

  さておき、3月30日に開業した日暮里・舎人ライナー(以下里舎線)に乗りに行くことにしました。やはりというか日暮里から乗るのではつまらない。ということで京浜東北線川口駅からスタートします。

  川口までは目黒経由で。目蒲線日吉延伸のダイヤ改定で消える目黒行きに乗っておきます。目黒駅で1番線に入ると、なんだか懐かしい感じがするものです。川口までは渋谷、目黒とも運賃は290円で変わりません。

  まずは川口駅東口から国際興業バス川13系統峯八幡宮行きに乗ります。昼間でもおおよそ10分間隔と頻繁に走ってます。災、もとい彩乃國高額鉄道の駅には目もくれずひたひたと走り、25分で終点の峯八幡宮へ。運賃は240円なり。

  

  バスの転向場があるから終点というだけで、周囲は新旧の民家に農園など。100メートルほど歩けば県道と合流し、そこもバス通りです。かつてサークル機関誌で「意味不明の終点へ」という企画を行なってましたけど、まさにそんな感じです。ただ、ここからは東浦和駅へ行く系統もあります。しかし2時間に1本程度と少ないうえに全便休日運休の由。したがって今日に関しては完全な“どんづまり”なわけ。

  

  その県道へ出て後峯(うしろみね)バス停へ。「峯後(みねうしろ)」というバス停もあり、場所は全く異なります。バス停前の飲料自販機が100円でした。

  ここからは里舎線と同日に運行開始した見01系統を。安行循環と称してますが、戸塚安行駅からはそうとう離れてます。1時間に1本程度で14時を境に回り方が逆になります。後峯12時13分発の便は安行原経由見沼代親水公園行き。つまり隣の横道バス停までを大回りするわけです。同一運賃なら経由地が多いほうが得に感じるものですから。(笑)

  景色は田園風景で平凡そのもの。でもバス停ごとにお客が増えてゆきます。途中で時間調整しながら親水公園駅まで24分、運賃は200円でした。

  

  バスの写真を撮ろうとしたら、早々に「回送」表示に。残念。頃やよしと昼食をと思い、開業以来多くの鉄ヲタの腹を満たしてきたであろう駅近くの吉野家へ。

  1日乗車券を買って、いよいよ新線に。なぜか最前部がすいており、座れるわけではないけど前面展望を楽しみます。適当に途中下車と思うものの、いつの間にか背後を固められてしまい、やむなく終点の日暮里まで乗り通しました。

  いったん改札を出ても特にこれというものもなくとんぼ返り。今度こそ途中下車をと、名前に親近感があるので江北(こうほく)で降ります。

  (セピアモードで撮影)

  駅前にショッピングセンターがあると思ったら今夏開業で工事中の由。「東京駅北口」という表示を出したバスが停まっており(東43系統)、適当に乗ってしまう。これも本数が少ない系統のようで、これまた頃やよしと乗れたわけだ。

  小台で都電に乗換え。なぜか大賑わいで、ダンゴ運転なのに2本見送ってもまだ立ち客でぎっしり。待ってる間にレトロ調電車に出会えました。

  

  東池袋四丁目で降りて、地下鉄13号線開業で動向が気になる池86系統渋谷駅行きに乗ります。里舎線が開業しても、完全に並行する里48系統は本数を減らしながらも残ってますし、同様の道を辿るかもしれません。

  原宿付近で渋滞して約1時間で渋谷へ。TKK百貨店西館8階で東横線80周年記念イベントが開催されており(7日まで)、覗いてみます。でも500円払って入るほどでもなさそうなので物販コーナーだけを。

  その後は田77系統で魚藍坂下、東98系統で都立大学駅と乗り継ぎ帰途についたのでした。

下05系統

2007年12月24日 | とのさまの漫遊


  今日は仕事半分遊び半分なので「休日」カテゴリーとします。

  去る16日に開業した神奈中の「下05系統」上飯田車庫~下飯田駅前~ドリームハイツ線に乗ってみることにしました。泉区と戸塚区に跨って走り、新設の停留所が12箇所あるため位置を確認する目的もあります。

  ところでこの系統、ドリーム発の初便が平日でも9時近く。車庫発は平日午前中に最大3時間半も空白があるなど設定目的もよく分かりません。もともと国政与党に属する市会議員らの圧りょ、もとい強力な要請で運行されるのだし、顔を立てればいいという感じなのか。

  ともあれ仕事でもあるので乗ってみましょう。相鉄いずみ中央駅を降りて長後街道を境川方向へ少し歩き和泉坂上バス停へ。駅には入らず環状4号道路をひた走ります。

  125分ぶりとなる12時58分発の便に先客は3名。ここから拙者の他に年配の男性1人が乗車と、思ったより乗ってますね。ここから新規運行区間に入ります。新設12箇所のうち「○○入口」と称するものが7箇所。地名も沿道の目標物も少ないため、こうならざるを得ないのか。バス停の位置を確かめて図面に記入していきます。

  停留所ごとに乗降があり乗客は5人前後をキープ。12分ほど走った戸塚西公園入口で下車します。運賃は220円なり。新設バス停がここまでなのと、次のランド坂下から運賃が変わるのです。

  戻りのバスまで時間があるので戸塚西公園へ。するとなんということかトイレが封鎖されています。破壊や放火が多発したための措置らしく残念だ。遠足などで利用したいときは役所に申し込めば開錠するとのことだけど、拙者らには適用されないだろう。仕事していて最も苦労するのがトイレなのだし、心無い者のために制限されるというのは遺憾である。

  帰りは同バス停から13時55分の便に。ここでも拙者の他に年配のご婦人1人が乗り込んだ。先客も3名いる。深谷消防出張所西側やいずみ台でそれぞれ5名ずつほどの乗車が。普段からこれほどの利用があるならもっと増発してもよさそうだけど、しばらくは様子見ということか。

  下飯田駅前もロータリーには入らず環状4号沿いにバス停が。ここで大量下車する。特筆すべきはPASMO利用者が3人もいたこと。ろくに割引もないものを使うなんて王侯貴族のすることだと思っていたのに。(^^;

  当方はゆめが丘駅入口で下車。この区間は170円と安い。これで仕事は終わり。10000系10両編成の快速に乗ると車内広告がいっさい無い。たまたまだろうけど、時には頭上のスッキリした車輌があってもいいんじゃないかなと思います。

おのぼりさんになった日

2007年08月18日 | とのさまの漫遊
  曇りながらも涼しくなってホッとした一日、高校の同級生や先輩の“鉄マニ”4名で都内鉄道三昧と洒落込みました。

  品川駅高輪口で待ち合わせて、まずは港南口へ。昔の薄暗い地下通路が懐かしく想い出されます。キヤノンSタワー2階で開催中の蔵重信隆・本村忠之「鉄道2人展」を見学(9月19日まで開催)。

  次いでバスで大門へ。今日は都営交通乗りまくりの予定なのでバス乗車時に一日乗車券(700円)を求めようとすれば生憎と売切れの由。運転手氏は次の機会に購入をとのことで今回はフリーパス。他の3人は地下鉄駅の券売機、バス車内購入、前売りと三者三様なので拙者はどうなるか。結局は大門駅の券売機で購入となり、四様目とはならず残念。

  大江戸線で両国へ。東京江戸博物館(違ったかな?(^^;)で開催中の大鉄道博覧会を楽しみましょう。館内には、どう見ても交通博物館から持ってきたものもあったり、まぁそれなりに楽しめた反面、こうした企画が数多く催され好評を博すってのは考えさせられます。というより鉄道各社が考えないといけないのでしょう。昔は様々な設備があって鉄道旅行に楽しさがあったのに、今は画一化が徹底してつまらないぞと皮肉られているようなものです。ストライキと値上げさえなければ国鉄は信頼厚くサービスの良い優秀な企業だったのでしょう。その値上げだって国策のツケですが、それを書くと長くなるので割愛します。

  バスで浅草へ移動して昼食。天ぷら屋に入ると流石にいい値段なのはともかく、出てきた天丼(1260円)を見てがっかり。ネタは海老、キス、イカ、ナスの4点で味噌汁すらなし。六角橋の倍の値段でこの有様とは、拙者ひとりなら絶対に入りませんな。他の皆様も口には出さずとも期待外れといった様相でした。

  再びバスで三ノ輪橋へ。都電で荒川車庫へ行って車庫前にできた都電おもいで広場を見物。先輩お目当てのPCCカーは車内設備が撤去されるは天井にはクーラーが設置されるわでここも期待外れ。とりあえず置いとけばいいという考えなのか、これで後世に何を伝えるつもりなのでしょう。

  梶原で降りると「レトロもどき電車」が来たので写真に収め、駅前の和菓子店で「都電もなか」を買って再び都電の客に。学習院下で降りて切手の博物館に。9月30日まで開催中の「鉄道マニアvs切手マニア」展を見学します。北陸トンネル開通記念切手の絵柄に間違いがあるけど何かとか、こういうのも目先が変わってて面白いものですね。

  次は目白駅前からバス、そして落合南長崎駅から大江戸線で六本木へ。「中の町」なるところにある虎屋の茶寮でお茶を。メニューを見ただけで眩暈がしてくる。拙者は酒と料理には理解あるつもりだが甘味の価値はさっぱりだと改めて思い知らされます。

  ここで別れて地下鉄で赤羽橋、都バス東98系統で都立大学駅、そして東横線南武線を乗り継いで家路についたのでした。

南への旅

2007年05月05日 | とのさまの漫遊


  今日は別府温泉へ。そうです、横浜市内です(^^;。

  武蔵中原を13時52分の南武線で川崎へ。独りで行くつもりだったのですが急遽参加表明した八丁畷在住のT氏と合流します。川崎からは14時09分発の東海道線に。車輌は211系の15両編成で、前寄り10両のセミクロスシート車は立ち客も多いのに、後ろ5両のロングシートは空席も目立つほど。拙者はいつものように後ろから2両目(14号車)へ。

  横浜から高島町まで徒歩。東横線高島町駅跡の前に建ったマンションのエントランス前に二代目横浜駅の遺構があり、公開空地になっているため見物します。今のところ説明板の類いはありません。マンションでは内覧会が行なわれているようで撮影は控えました。

  高島町から地下鉄青線で弘明寺へ。横浜市内で唯一乗降経験のなかった駅です。京急のほうが安いし速いしで、利用したことがなかったのを思い出したのです。みみ線はお金を払って乗ったのは2~3回ですけど、国電の振替利用で乗っているうちに各駅にも足跡を残していました。

  旧鎌倉街道へ入ってお目当ての別府温泉へ。開店は15時半で、早く着きすぎ10分ほど待つことに。きょうは端午の節句ということで菖蒲湯が。ちょっと得した気分です。店は番台式で小ぢんまりながらも中庭があり、いわゆる昔ながらの銭湯です。ウーロン茶色の湯に浸かって日々の疲れを取り、湯上りにはラムネ(70円!)を。もちろんビー玉の栓は自分で開けます。八丁畷氏はさっそくビールを。残念ながら瓶入り牛乳やパイゲンCはありませんでした。

  バネ式の体重計に20円の電動マッサージ椅子と銭湯の定番が揃っています。オシャレさを競い合うような現代の横浜に逆らっているかのような、ひっそりと佇む味わい深い銭湯でした。

鎌倉への道

2007年04月25日 | とのさまの漫遊
  高校生のころ、ゴールデンウィークくらいの時期に遠足がありました。拙者のときは1年生で日光、2年生で箱根へ行き、3年生ではというと、これが鎌倉だったんです。

  小学生のときから同級生と(子供だけで!)しばしば足を運んで名刹巡りをしていたので食傷気味だったため、なんか面白いことはないかと考えたのが往復の行程でした。現地集合&解散なので経路は自由だったのです。

  当時はもちろんネットなどなく、バス会社に電話して時刻や運賃を教えてもらいました。今は本当に情報収集ラクです。

  さて、当日は早朝に家を出て、しかも昨夜からの土砂降りのため傘を差しての道中です。目蒲線と東横線を乗り継いで桜木町へ。そこから県庁付近まで歩きます。県庁入口バス停から神奈中で大船駅へ。当時は横浜なんて滅多に行かないし、バス路線も初めて乗る系統だったため新鮮な感覚でした。雨は桜木町の時点で止んでおり、日が差し始めて傘が無用の長物に。一般道なのに遅れの回復のためかかなりスピードを出していた記憶があります。

  大船では鎌倉駅行きの江ノ電バスに乗り換え。線路と並行して走り、集合場所である鶴岡八幡宮の目の前のバス停で降りました。集合時間ぴったり(前後2時間の幅はありません)。拙者を見た友人たちから異口同音に「どっから来た!?」と言われたのはもちろんです。

  帰りもバスで。京急沿線に住む友人と江ノ電バスに乗って上大岡へ。そこから京急の電車と東横線、目蒲線で家路につきました。

  これじゃ運賃が高かったのでは?というとさにあらず。往路は合計でも国電利用より20円安く、復路は同額でした。国鉄が高かったのかバスが安かったのか。

  ちなみにそれらの路線バスは今も走っています。県庁入口―大船駅は280円、大船駅―鎌倉八幡宮前が220円、上大岡駅―鎌倉八幡宮前が310円です。国電の横浜―鎌倉が330円ですから、今じゃバスが高くなってしまったわけです。でもたまにはのんびり路線バスの旅も乙なものですよ。

恒例の日帰りツアー

2007年01月03日 | とのさまの漫遊
  正月ということで親戚が来る。子供がどっか連れてけ電車に乗せろ、というわけで適当にぶらぶらと。以前にも書いたように障碍持ちの子なので障割・介割が利き、少々遠くへ行っても過大な負担とはなりません。とはいえ上京のたびなのでネタ切れに近くなってきてもいます。そこでちょっと遠くまで行ってみることにしました。

  午前10時過ぎに実家を出発し、目黒経由で東京駅へ。山手線なんて久しぶりに乗ります。八重洲中央口を出て高速バス乗り場へ向かい、つくばを目指します。乗車券は券売機でも買えますが、前述のように割引利用なので窓口へ。窓口は3か所あり、1列に並んで空いたところへ入る“フォークスタイル”なのですが、1か所が空いたところにオバちゃんがスルスルと入ってきて注文を始める。ところが窓口氏はオバちゃんに向かい「並んでますから割り込まないでください」と一言。こうした毅然とした対応は頼もしい。

  11時発の筑波大学行きJRバスに乗り込みます。最前列左側のいわゆる「ヲタ席」が空いていたのでそこへ。乗客は10人ほど。首都高速、常磐道ともども順調に流れ、快適なドライブです。65分でつくばセンターに到着。筑波西武に入って昼食にします。レストラン街でもある6階では「横浜中華街展」を開催中(8日まで)。でもわざわざここまで来て買って帰ることもあるまい。隣接するジャスコマックスコーヒーを求めると、あれうれしや、98円で特売されているではないか。さらにサッポロビールがイオングループ限定で発売しているという畑から育てた麦芽100%まろやかビールなるものを見つけたので購入しました。

  帰りはチバラギ国際急行で。ここでの割引扱いはどうすればいいのか改札(兼案内所)で尋ねると、ここで発券するとの由。2人分が1枚で発行され、券面には「○○補充券」(忘れた(^^;)と記されています。遺憾ながら(?)入鋏はスタンプであった。

  13時30分発の守谷行き普通が来たので乗ります。彼は通過駅が多い優等よりも各駅停車タイプの方が好きらしいし丁度良い。守谷で接続の普通に乗り換え、途中で快速に抜かれても1時間ちょいで秋葉原に着けるのですから速いものです。

  秋葉原には行きつけの冥土(!)喫茶などないため(^^;京浜東北線で蒲田、そして東急線経由で武蔵小山へ戻りました。

2007初日の出爆走なるか

2007年01月01日 | とのさまの漫遊
  学生時代から初日の出を見るというのが慣習化していて、大晦日からの夜行日帰りなど、いろいろ行なってきました。3年前までは東急東横線高島町駅に仲間で集まってぶらぶらした後に適当な場所へ見に行くというパターンでした。しかし同駅廃止後はのんびり集まって語らえる適当な集合場所がなく、ついに昨年は断念しています。そして今回2年ぶりに実行しました。

  集合場所は京急大師線港町駅。同線の地下化計画があり、実現すると移転して現在の地上駅は廃止になります。
  南武線の川崎行き最終で出発し、集合時刻の1時まで時間があるので徒歩で港町駅へ。うらぶれた感じの駅です。ここでB氏と合流。もうひとりM氏は遅れるというので、B氏ととぼとぼ散歩を。川崎大師近くにある某マンション前を通ると、フェンスで囲われ市長名の立て札があって立入禁止になっていました。

  その後M氏と連絡が取れて八丁畷で落ち合うことに。跨線橋兼国電乗り場でしばし歓談し、5時に川崎駅へ。B氏は戸塚から高速バスで羽田へ行き空路北海道へとのことなので別れます。

  再び南武線に揺られて溝の口経由で田園都市線市が尾へ。6時13分発の横浜市営バス95系統初発便に乗って、第三京浜から日の出を見ようというわけです。

  ここで別のひとりと落ち合うはずだったのですが待ち人来たらず。結局2人でバスの客となります。貸切状態で出発したけれど、進むごとにひとりふたりと乗ってきて、10人ほどを乗せて第三京浜へ。元日早朝から意外と利用があります。
  しかしここで懸念していたとはいえ恐れていたことが。時計を見るとまだ6時40分前で、日出時刻まで十数分ある。道路がどこもすいており、順調に走りすぎていたのです。そのため早暁の第三京浜を、さほどスピードを出さずに走っても6時50分に横浜駅西口に到着してしまいました。

  あとはどこかへ行く気力もなく、東横線特別急行が来たので家路につきます。鶴見川や綱島―日吉の高架から太陽を見て、気持ち良く日吉駅を通過しながら帰宅しました。


  今年も相変わらずこのような有様ですが、これからもよろしくお願いいたします

シリーズ逆行の旅 ~第12回 信楽高原鐵道

2006年11月26日 | とのさまの漫遊
  1991年9月22日、高校からの友人と遅い夏休みで九州旅行をした帰りに立ち寄った。

  夜行列車を大阪で降りて奈良へ。さらに関西本線へと乗り換えて加茂へと降り立つ。ここから信楽へはJRバス(現在は廃止)で向かう。やって来た車は1型と呼ばれるマイクロタイプだ。切符は九州ワイド周遊券(当時)を用いているが、このバスは経路ではないため別途負担となる。

  和束川に沿って走り、農村あり渓谷アリで車窓は変化に富む。やがて京都府から滋賀県に入って国道307号に合流し、わりと開けた街を進んで信楽駅に着いた。

  さて、日付から察した方もおられるでしょうが、この日は信楽高原鐵道の列車は走っていません。同年5月14日に正面衝突事故を起こしていて運休中で、代行バスが走っています。(運転再開は同年12月8日) 事故の概要はウィキペディアの記事をご参照ください。事故を起こしたからと乗りに来ない理由はないし、原因を突き止めて教訓とし、反省して2度と事故を繰り返さないようにすることが重要だろう。

  鉄道は動いてなくても駅舎は営業しており、窓口で貴生川までの乗車券と硬券入場券を求める。年配の駅員の「ありがとうございます」という声が印象的だった。

  代行バスに乗り込んで貴生川へ。事故現場付近は何事もなかったように静かな場所だった。


  「シリーズ逆行の旅」は一旦終了いたします。何人かの方からご感想のメールを頂戴いたしました。ありがとうございます。またどこかの路線を逆行する機会があれば記したいと思います。

シリーズ逆行の旅 ~第11回 南海電鉄高師浜線

2006年11月19日 | とのさまの漫遊
  1998年11月20日、関西への旅行のついでに京都で友人と会い、今宵は大阪国際ユースホステルに泊まる。阪和線の関空快速を鳳で降りて東羽衣行きの支線に乗り換えれば1駅で終点に。ここも盲腸線と言えなくもないけれど、南海電車の羽衣駅が目の前だし、「行き止まり」とは表し難い。

  浜寺公園の中をてくてくと歩いて15分ほどでユースへ。チェックインして今日はおしまい、と思いきや、南海の高師浜駅が近そうなので乗りに行こう。夕食を頼んでいないしちょうどいい。
  盲腸線と呼ばれる行き止まりの路線を逆から乗ろうとすれば、手っ取り早く徒歩かタクシーで終点の駅まで行けば良い。しかしあまりにも安直過ぎるし道中の面白味にも欠ける。たかだか1路線に乗るためだけに丸一日をかけるのもバカバカしい。したがって終点まではバスを基本としている。でも今回のように宿泊場所と近ければ自然体と言えよう。

  結局のところユースから高師浜駅は羽衣駅より近かったが、拙者ひとり通るのがやっとのような河口堰の上を通ったりで、道の分かりやすさでは劣る。線路の高架が見え、10分少々で駅へ。羽衣まで2駅乗っておしまい。線路脇に雰囲気の良さそうな赤提灯が見えたので暖簾をくぐる。店内は流石にタイガースグッズが並び、ドラゴンズファンの拙者にはちと肩身が狭い。それでも六甲おろしの合唱が始まるわけでなく、拙者も交ざって楽しく野球談義となった。カウンターだけの小さな店だが料理も安くて旨い。こういう店に出会うのも旅の醍醐味だろう。

シリーズ逆行の旅 ~第10回 豊橋鉄道渥美線

2006年11月12日 | とのさまの漫遊
  2000年11月3日に名古屋で開催される、とある集まりに参加すべく日帰りすることに。帰りは格安のぷらっとこだまにしようと思うけど、往路はどうしよう。
  18きっぷシーズンじゃなきゃムーンライトながらはパス。夜行バスはと時刻表をあれこれと見る。毎度ドリーム号では変わり映えしないし早く着きすぎても時間を持て余すだけ。伊良湖ライナーに乗ったことがないし、時間も適当なのでこれにしようと決めた。

  夜の東京駅八重洲南口にも独特の雰囲気がある。スーツ姿の帰宅客に加えて大荷物の人も交じり、今や列車より旅立ちの気分が味わえまいか。首都高速3号線を抜けて多摩川を渡り東名道へ。

  周囲の慌ただしさで目が覚めると豊橋駅前に停車していた。外はまだ暗い。大半の乗客が降りて閑散としてしまい、車内は数人を残すのみに。チラッと海らしきものが見えるだけの平凡な風景の中を走って三河田原駅前に到着。いくらか空が白みだしてきた。

  豊橋鉄道の駅へ行くと、新豊橋までは券売機で買えるけど名鉄への連絡乗車券は窓口でとなっている。それではと名鉄の新名古屋(当時)までの乗車券を求めると、なんと硬券が出てきた。さらに改札で入鋏を受けて電車に乗る。あれうれしや。しかしまるでタイムスリップしたようだ。

  車輌は名鉄のお下がり。ここも2000年8月に東急目蒲線でお役御免となったステンレスカーへの置換え計画がある(同年12月から)。発車すると、これまた懐かしい重低音ドルビーサラウンドが床下から響いてくる。旧型電車マニヤにはたまらない。

  釣掛式モーターの重低音を堪能して豊橋からは名鉄で。金山で降りる際に窓口で切符を所望すると「無効」の印を押して渡された。

  集まりを終えて帰りはこだま号で。座席指定だけどガラガラなのは分かりきっており自由席車へ。車内改札でも車掌は無言だった。車内販売の兄ちゃんも手持ち無沙汰そう。ふとその兄ちゃんと窓ガラスの反射で目が合ってしまい、あろうことか拙者の横でワゴンを停めてしまった。「ぷらっと」の特典で缶ビールを引換えてあるけれど、兄ちゃんの熱意に負けて缶ビールをもう1本買ってしまった。