工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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恩人がクラブを去る

2018年11月07日 19時19分14秒 | サッカー馬鹿
我がクラブにも別れの季節がやって参りました。どん底まで落ちた栃木SCをJ2復帰へ導いてくれた恩人、横山監督の契約満了がリリースされました。様々な思いが交錯します。

『横山雄次監督 契約満了及び退任のお知らせ』(栃木SC公式)

栃木SCをJ2に復帰させることが至上命題だったJ3一年目、2016年シーズンから指揮を執った横山監督。就任一年目は2位という好成績だったものの、最終的にはこの年で最後の開催となったプレーオフで敗れJ2昇格に失敗しています。
2年目の2017年シーズンも続けて指揮を執り、2年連続2位という好成績を実現。見事J2復帰を果たしてくれました。
そして横山監督にとっては初めての、クラブにとっては3シーズンぶりのJ2となった今シーズンは比較的早い段階でJ2残留を決め、残り2試合の現時点で17位という成績です。



感じたことを本音で書きます。



今季と同じような予算規模で来季も横山監督が指揮を執れば、おそらく来季もJ2残留は間違いないと思います。ただ今季の戦い方をベースとして考えた時、J2上位を目指せるかといえばそれは難しいような気がします。

安定的にJ2下位で定着することを選ぶか。リスクを承知で上を目指す体勢を整えるか。クラブは後者を選んだのだと思います。

監督交代には大きなリスクが付き物です。実績がある指導者でもクラブのスタイルに合わなければ結果は出せませんし、日々進化するサッカーの戦術に付いて行けない時代遅れの指導者も大勢います。そんな中、横山監督は良い意味での現実主義者で、自らの信念に固執することなくチームの戦い方を変えられる、柔軟な姿勢を持っている意外と珍しいタイプの指導者でした。そしてその指導法はJ3から這い上がろうとした栃木が求めていたものと合致。超攻撃的なチームが多いJ3において、この戦い方で2年連続上位に食い込むという素晴らしい結果を残してくださいました。
ところがカテゴリがひとつ上がるとJ2では予算規模が極端に小さな街クラブ。安定的にJ2に定着しようとするなら現状で十分ですが、J3とは違い守備的な戦い方をするチームも多く、このカテゴリで上位を狙うには根本的な戦い方から変える必要があると思います。

来季も横山監督に任せるなら、それはそれで私には何の不満もありません。しかし監督を代えるというクラブのこの決断を私は受け入れます。
ただし、後任が誰になるのかわからない以上、「受け入れる」とは言ったもののそれを「支持する」とは安易に言えないというのが本心です。クラブのフィロソフィーを受け継ぎ、横山監督が築いた堅守のサッカーをベースに上位を目指す戦術を取り入れたチームを構築できる、そんな素晴らしい指導者を招聘できるかどうか。そこが明確にならない以上、今はまだ来季の栃木SCについて言及することはできません。新しい監督の名前が出てくるまで、この話は一旦棚上げです。



最後に。



横山監督はクラブが一番苦しい時期に来てくださいました。クラブをJ2復帰へと導いてくれたその手腕には感謝しかありません。横山監督、本当にありがとうございました。
まだ今シーズンは2試合が残っています。この3年間の苦楽を共にした思い出を噛み締めつつ、横山監督がこのクラブに残してくれた財産を再確認する2試合にしたいものです。
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