明日は1週間ぶりに試合がございます。我らが栃木SCはアウェーで京都と対戦致します。4月のホームでの対戦は開始早々に挙げたロボ選手のゴールを守り切り、1-0で勝利を収めました。3-4-3の対策は万全だと思いますが、今回の敵は相手ではなく暑さだと断言します。
西京極スタジアム(昔の西京極陸上競技場)は京都市右京区、国道9号線のやや南に位置しております。ここは思いっきり京都盆地のど真ん中で、この時期の西京極は地獄のような暑さです。ただ「暑い」のではなく、サウナの中にいるような異常なまでの湿度。昨年甲府遠征に行かれた方は、あの暑さをさらにひどくした感じだと思っていただければご理解いただけるでしょうか?
湿度が高いため、夜になっても体感温度はほとんど下がりません。肉体的にも、そしてそれ以上に精神的にもかなりのダメージがあるはずです。いつも通りのサッカーなんて絶対に出来るはずがありません。もし前半からどんどん動いていけば後半開始早々には必ず足が止まります。消耗戦になればただの我慢くらべになるだけです。いかにして体力を温存しつつ効率的に攻めるか。勝利へのカギはここになると思います。
そのためにも大事にしたいのがセットプレー。ここ数試合、得意のセットプレーから点が取れていませんが、きっと灼熱の京都戦のためにサインプレーを温存していたのだと勝手に解釈しております(;^^)
きっと明日はびっくりするようなセットプレーを見せてくれるはずです。たぶんね(笑)。
そんでだ。
京都へ行かれる方に、10年前までスタジアムがある京都市右京区に住んでいた私からいくつかの情報を。
西京極はJ屈指の観辛さを誇っております。どの席に座っても傾斜が浅く、国際規格の9レーンもある陸上トラックのおかげでピッチまでの距離が絶望的に遠いです。メインスタンドやバックスタンドでもボールを見失うほどの距離感で、ゴール裏は試合を観る環境にはないと言い切ってもいいでしょう。
西京極では決して試合を観ようなんて思ってはいけません。ただひたすら応援に徹し、観客の歓声から何が起こったのかを推測する。これが西京極の正しい楽しみ方でございます(;^^)
そして、忘れちゃいけないスタグルメ。西京極のスタグルメはどれも冷めてます。こんな事言っちゃあれですが、本当にマズいです。・・・10年前の情報なので今はどうなっているかわかりませんが、今もそんなに変わらないと思います。あまり期待しないで行って来てください。
その代わり、スタジアム周辺にはコンビニがたくさんあります。食料はそこで調達し、スタジアムへ乗り込んでください。
観客席の話が出たので、ついでにこのお話も。
通常、ホーム側サポーターは北側に入り、南向きに座るのが一般的です。グリスタもそうですし、Jクラブでは愛媛や福岡など一部の「例外クラブ」を除いて必ずホーム側サポーターは北に位置します。
西京極スタジアムの北側スタンドには花壇やらヘンテコオブジェやらがあり、ゴール裏がものすごーくいびつな形をしており、収容人数が少なくなっております。この北側スタンドのおかげで京都も昨年までは例外クラブだったわけですが、今シーズンからホームとアウェーのエリアを逆にしたため、昨年までのホームエリアがアウェー側となり、アウェーエリアだった出島がホーム側となりました。
京都市の西側には「西京区」と「右京区」が、東側には「東山区」と「左京区」がございます。なぜ西なのに右?東なのに左?と思いになる方もいらっしゃるでしょう。これはですね、天皇の座る向きに関係がございます。
京都御所を見てみると、御所の北側に天皇の玉座がございまして、南向きに座るようになっているんですね。南向きに座った天皇から見ると西は右、東は左になるのでそのような地名となったわけです(遠征される方、時間があったら京都御所も見て来てね)。これは「君子南面す」と申しましてね。君子(位の高い人)は日の光を全身に浴びる事が出来る南向きに座るのが常識なのでございます。
客席における主役はホームサポーター。やはりホームは北側であるべきなのです。スタジアムの座席にも陰陽論が関係しているんですね(^^)