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道成寺天田橋線拡幅事業が24年かけ今年度で完了 〈2024年6月9日〉

2024年06月10日 08時30分00秒 | 記事


今年度で歩道整備、車道舗装を行う未完了区間


 御坊市が、平成12年度から着手している都市計画道路・道成寺天田橋線拡幅事業が今年度でようやく完了する。拡幅区間は日高川右岸堤防の通称18メートル道路三差路から野口新橋方面、ひまわり団地前までの延長1キロ。境界線確定など問題解決に時間を要したほか、市単独事業による財政負担平準化から年間予算を4000万円に限定していたこともあり、完了まで24年の歳月を要した。

 拡幅事業は、昭和55年度から平成11年度まで約10億円かけ、国道42号線天田橋北詰から拡幅された18メートル道路完了に引き続いて平成12年度から着手。地域住民が日常的に利用する主要幹線道路のひとつで、市街地から高速道路へのアクセスをよりスムーズにするため、幅員約5・5メートルだった現道を全幅12メートル(車道7・5メートル。市街地側の片側歩道3・5メートル)に拡幅。
 18メートル道路三差路から御坊大橋交差点までの500メートル区間は平成25年度に完了し、その後、ひまわり団地前までの拡幅を進め、残すは150メートル区間。この150メートル区間については主に歩道整備が残っているだけで、車道部分の拡幅はすでに終わっているため、見た目には野口新橋交差点まで直線道路でつながっている。
 今年度当初予算に4000万円を計上し、今年度中に残り150メートル区間の歩道整備、車道の舗装、歩道側法面への防草シート設置の仕上げ工事を行う。総事業費は今年度分を含めて約10億2100万円。
 事業着手から24年かかったのは、現堤防と民地との境界線の確定などさまざまな問題解決に時間を要したほか、市単独事業による財政負担の平準化がある。特に平準化については財源の90%が起債を使っていることもあり、年度ごとに予算の増減が生じないように今年度も含めて過去10年以上、年間予算を一律4000万円に設定してきた。
 令和7年度から9年度までは、すでに拡幅事業の終わっているひまわり団地前から野口新橋交差点まで650メートル区間の維持修繕として法面両サイドの樹木伐採と防草シート設置、昇降路取り付け部分の改善を予定している。概算事業費は1億2000万円。


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