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和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

円通寺(日高川町)の豊嶋住職の寒行 〈2022年1月20日〉

2022年01月20日 08時30分00秒 | 記事


寒行を行う豊嶋住職


 日高川町玄子、浄土宗円通寺の豊嶋英雄住職(67)は、毎年恒例の寒行を行っている。寒の入りの5日(6日の年もある)から寒の明けの2月2日まで行っており今年で41年目。雨や雪など悪天候の夜も休むことなく、川辺地区を中心に念仏を唱えながら歩く。27歳の時からはじめ5年前には1000回を超えた。

 今年はここ数年に比べて寒さが厳しく、雪が舞ったり冷たい雨に打たれる夜も。「年齢のせいか、昨年のことを忘れてしまっているのであまり寒さは感じない」と笑う。川辺大橋を歩いていたところ、天候が急変、突如雨が降り出し、稲光を目にする恐怖を感じた夜もあったが、ひたすら念仏を唱え続けた。60代半ばを過ぎひざの調子も芳しくなく、昨年の修行終了後には「来年はできないかも知れない」と不安に陥り、今年の修行開始直前になってもその不安は払しょくできなかった。年々の体力減退は否めないが、始まってしまえばいつも通り。網代笠に墨染めの衣、手は手甲(てっこう)、足には脚絆(きゃはん)という姿で「南無阿弥陀仏」を唱えながら巡る。そんな豊嶋住職に地域住民や通りすがりの人らが浄財を預ける。昨秋、今年の寒行を待ちきれずに浄財を預けにきた人もいた。預かった浄財は町の社会福祉協議会や被災地、難民支援を行っているユニセフやUNHCRなどに寄付している。
「何気なく暮らしている普段の1日は短いが、寒行期間中の1日は長く、生かされているという喜びを実感する。そんな貴重な期間だけにもっともっと厳しい寒さを待っている。来年、再来年とやれるところまでずっと続けていきたい」と話している。


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印南町 西ノ地橋(町道)来年度供用へ 切目川河川改修事業の一環で県が新設 〈2022年1月19日〉

2022年01月19日 08時30分00秒 | 記事


このほど完成した西ノ地橋(左は現橋)


 建設中だった印南町西ノ地地内の切目川に架かる西ノ地橋(通称中学校橋)がこのほど完成した。町道に架かる橋だが切目川河川改修事業の一環で県が工事を発注し建設した。町道への取り付け工事が残っており完了次第、町に引き渡すことにしており、町は「来年度中の供用開始をめざしたい」としている。

 町道中学校橋線の切目川に架かり島田地内の生徒が切目中学校への通学に利用することから通称・中学校橋と呼ばれる西ノ地橋は延長61・2メートル、全幅5・2メートル(車道4メートル)。今回、県が取り組んでいる切目川河川改修事業の一環で現橋南側に新設。平成29年度から着手し、令和元年度から橋の建設に取り組み、このほど完成した。延長、全幅とも現橋と同じで、施工費は3億1500万円。
 町道への取り付け工事が残って入り、工事が完了次第、県から町へ引き渡し供用開始する。供用後に現橋を県が撤去する。
 西ノ地橋架け替えは平成4年から県が河口~羽六橋間約6・5キロで総合流域防災事業として取り組んでいる切目川河川改修事業の護岸工事に伴い実施。平成23年9月の台風12号で被害が出たことから楠本橋から古屋ゆ堰まで1・9キロの区間は災害関連事業で平成23年度から着手し27年に完了している。残事業費は約10億円と見込まれ、早期完成には予算確保が課題で町は国に予算確保にむけた要望活動に力を入れており、昨年9月には日裏勝己町長が上京し、当時の二階俊博自民党幹事長や国土交通省幹部に今年度以上の予算配分を強く要望した。
 西ノ地橋の施工業者は次の通り。
【施工】竹中建設(株)=印南町西ノ地、竹中勝代表=▽(有)新紀建設=同町古井、竹村寧倶=▽(株)古部組=日高川町山野、仲修美代表=。


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ジーン・カナモリ氏(NPO敬老CEO)が和田勇氏の肖像画、寄贈 新井氏(フリージャーナリスト)使者として届ける 〈2022年1月18日〉

2022年01月18日 08時30分00秒 | 記事


寺内町会館で、寄贈された和田勇氏肖像画を手に、片山館長(右)と新井さん


 神奈川県川崎市出身で、米国ロサンゼルス在住のフリージャーナリスト・新井淳蔵さん(47)が15日、御坊市の御坊寺内町会館を訪れ、1964年の東京オリンピック招致に尽力し御坊市名誉市民第1号として顕彰された和田勇氏の肖像画を、同会館に寄贈した。肖像画は、ロサンゼルス在住の画家・坂田英夫氏が2000年に描いたもので、キャンバス裏面には「我等の誇る大先輩 和田勇氏へ捧げます」とのメッセージが添えられている。

「一番弟子」と自称して和田氏を敬愛し、和田氏がロサンゼルス周辺に日系人のための老人ホームを設立する際に日本から協力した小林良廣氏の声かけで、両者を知る新井氏を介し、肖像画を所有する老人ホーム運営NPO「敬老」のCEOジーン・カナモリ氏が応え実現した。当初はジーン氏が肖像画を届けに来日する意向だったが、コロナ禍で海外からの外国人の日本入国が困難なため、新井氏が使者として届けた。
 肖像画を受け取り、片山隆館長は「これを館内に掲示することで、和田さんのことを知り興味を持ってもらえるきっかけになれば。頂いて、大変うれしく思っています」と話した。
 新井さんの今回の日高地方来訪には、もうひとつの目的がある。それは、和田氏が設立した日系人のための老人ホームが不動産会社の手に渡ってしまった現状をどうにか打破し、同様の施設を現地に取り戻そうと活動する日系人組織「高齢者を守る会」を後押しするため、その背景を広く伝えるプロモーションビデオを製作すること。
 現地の日系高齢者が心地よく余生を過ごせる施設がなくなってしまったことの無念や、和田氏のホーム設立を支えた地域の人々の善意の募金の意図が反故にされてしまうことへの懺悔。そんな思いが、和田氏を尊敬し、その家に4年間ホームステイした経験もある新井さんを突き動かし、ビデオ製作へと駆り立てた。
 新井さんは、ビデオ製作のため、昨年10月に来日。日高地方には14日と15日に取材のため来訪し、創立50周年事業で和田勇氏の顕彰活動を行った御坊ロータリークラブのメンバーらの案内で、和田氏に縁ある由良町戸津井や御坊市名田町祓井戸、和田家の菩提寺のある南塩屋の光専寺などまわった。社会福祉法人博愛会の小林隆弘理事長らとも面会した。
 取材から「和田氏のルーツを知り、小林理事長を通じて、分かち合いの精神、相互扶助、奉仕の精神などを感じました」と、新井さん。
 新井さんによると、和田氏が老人ホームを設立した当時、英語もつたなく慣れないアメリカの土地で苦労を重ねた日系1世、2世らに、日本的なサービスを受けられる高齢者施設は重宝された。しかし、3世、4世と世代が代わるにつれ日系人であることへの意識は薄れ、日系人同士の結びつきも弱くなり、日系高齢者施設へのニーズは減少。その一方で、新1世と呼ばれる、日本から米国へと新たに移住した人からはやはり日本的サービスを受けられる高齢者施設が求められており、その施設がない今、晩年は日本に帰国して余生を送る新1世も少なくないという。
 新井さんは、日系人が晩年をおだやかに快適に暮らせる施設を現地に取り戻したいとの一心で、ビデオ製作に力を注ぐ。


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御坊市行革懇話会 第8次大綱・実施計画案を諮問 〈2022年1月16日〉

2022年01月17日 08時30分00秒 | 記事


三浦市長が大綱・実施計画案を諮問


 御坊市行財政改革懇話会は14日に市役所で開き、第8次行財政改革大綱案(令和4~8年度)と実施計画案を諮問した。大綱案には「愛着と誇りを持てるまちづくり」を新たに追加。実施計画案には第7次計画で未着手だった学校給食費改定、市立幼稚園の効率的な運営の2項目を含む新規10項目を盛り込んだ。17日から市のホームページに案を掲載し、2月10日まで市民から意見を募集する。市総務課、市立図書館でも閲覧できる。

 大綱案には4つの基本方針があり、新たに盛り込んだ「愛着と誇りを持てるまちづくり」では(1)地域資源を生かした魅力づくりの推進(2)移住・定住の促進-に取り組み、定住人口、交流人口、関係人口の増加に努める。他の基本方針は「パートナーシップによるまちづくり」「多様な連携と交流によるまちづくり」「持続可能な行財政運営の推進」を掲げている。
 具体的な取り組みを定めた実施計画案は新規10項目を含む37項目。新規のうち学校給食費改定は「物価高騰や消費税率改定で食材購入費が高額となっており、受益者負担の適正化を図る」とした。現在は1食あたり幼稚園220円、小学校235円、中学校260円。平成21年に5円値上げして以降は据え置き。25年から第3子以降の小・中学生は無料。委員から「値上げの際は保護者の理解が得られるようきちんと説明してほしい」「子どもは地域の宝。値上げではなく、無償化の方向で検討すべき」との意見があった。
 市立幼稚園は「園児数減少や施設老朽化等を踏まえ、効率的な運営を検討する」▽移住・定住促進は「補助金制度をPRし、市外、県外から人を呼び込む」▽開かれた市政の推進は「SNSなどさまざまな形での情報発信、広聴活動に努める」-のほか、企業版ふるさと納税の推進、総活躍のまちづくりの推進、高齢者の介護予防・生きがいづくりの推進、介護給付適正化の推進、デジタル技術を活用した業務効率化の推進、情報システムの標準化の推進を盛り込んだ。
 委員から「努める、との表現が多い。実施する、と明確にできないのか」「市民サービスが低下しないように取り組んでほしい」「防災士の資格を有する職員を増やすべき」「効果、目標は抽象的ではなく、具体的な内容にすべき」など意見があった。懇話会の会長には酒本和彦氏(市自治連合会長)職務代理に和佐憲道氏(市農業委員会長)を選んだ。2回目の2月18日に意見集約し、24日に市長に答申予定。

4年間で財政効果20億円
第7次計画は実施率95% 

 第7次実施計画(平成29~令和3年度)は令和2年度までの4年間で20億2141万7000円の財政効果(支出抑制、収入確保)実績をあげた。37項目のうち35項目が実施済み、継続中で達成率は94・6%。
 収入確保では、ふるさと納税で8億9974万円、滞納処分の強化で2億5577万円、未利用地の売却等で6866万円など。支出抑制では国の補正予算など有利な財源措置を活用し実施予定の事業を前倒しするなどで7億5930万円、振替休暇取得など人件費抑制で3598万円。
 平成11年度から令和2年度までの財政効果累計額は55億7213万1000円。職員数は平成11年のピーク411人から2割以上の104人削減している。


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新型コロナ 新規感染者初めての3桁 2日連続過去最多、117人確認 〈2022年1月15日〉

2022年01月15日 08時30分00秒 | 記事

 新型コロナウイルス感染症で県は13日、県内で新たに幼児から80代の男女117人が感染したと発表した。1日当たりの新規感染者確認数としては初めての3桁。前日12日の93人に続いて2日連続で過去最多を更新した。入院患者数は347人で病床使用率は58・7%に達し昨年9月9日以来4カ月ぶりに50%を超えた。累計感染者数は5645人。

 この日、県内で新たに感染が分かった117人は保健所別で和歌山市49人、橋本16人、岩出15人、田辺12人、湯浅9人、海南8人、御坊4人、県外1人。変異株「オミクロン株」の感染疑いは27人で累計119人となった。
 県内では第5波以降、小康状態を保っていた。新規感染者は10月7日を最後に5人未満の日が続き、感染者確認なしの日も多くなった。12月2日から29日までは28日間連続でゼロとなったが、全国的に第6波が懸念され始めた30日に1人を確認。今年に入って4日の2人を皮切りに5日4人、6日13人、7日8人、9日21人、10日45人、11日34人と増え始め、12日に過去最多となる93人と激増。昨年8月20日と24日の90人を上回り、117人が確認されたこの日、2日連続で過去最多を更新した。今年に入っての新規感染数は224人で御坊保健所管内では6日に1人、12日に1人が確認され、この日の4人を合わせて6人となった。
 クラスター(感染者集団)も相次いでいる。今年に入って7例(累計98例)発生しており、9日に開智高男子バレーボール部、10日に紀伊田辺ライオンズクラブと和歌山北高男子バレーボール部、12日には同校女子バレーボール部と岩出保健所管内の成人式後の同窓会のグループをクラスターに認定。この日、和歌山市の飲食店で友人の誕生会に参加したグループと湯浅保管内での相撲クラブの合同合宿を新たに認定し、それぞれ15人と5人の感染が判明したほか、岩出保管内の同窓会グループで参加者や店舗の従業員ら新たに11人の感染が分かり、計21人のクラスターとなった。バレーボール部の開智男子は東京での春高バレーに出場、和歌山北男子は神奈川県へ遠征し、同校女子は県内外の4校と練習試合を行っていた。
 県は原則全員入院の方針を続けており、591に増やした591ある病床数を620まで増やすとともに、濃厚接触者の待機などに使っていたホテルを回復した感染者らの療養先として活用したい考え。県保健福祉部の野尻孝子技監は「若い人たちの集まりやスポーツ関係から広まっている。このままでは医療体制がひっ迫する。大勢での会食は控えてほしい」と訴えた。


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日高川町 川辺、中津を県道で環状線実現へ 御坊中津線の川辺区間改良完了 〈2022年1月14日〉

2022年01月14日 08時30分00秒 | 記事




 日高川町山野~大又間の県道御坊中津線6・3キロが昨年12月、2車線道路に整備されたことで、町南側を走る同線と町北側の日高川沿いを東西に走る県道御坊美山線などの2車線道路で結ぶ川辺、中津環状道路の実現が近づいた。狭小区間が多く、改良の難所となっていた同区間が2車線になり、未整備区間は改良中の上田原~下田原間と老星~三佐間の約4キロだけとなった。同区間が整備されれば、川辺地区外縁部から中津地区の川中地域を経て三十木地内までを環状する道路が完成する。

 日高川町の旧3町村を結ぶ県道御坊美山線が同町の主要道路だが、平成23年に発生した紀伊半島大水害で同線が完全に遮断された。これらの災害時に町下流域と上流域を結ぶ代替道路として活用が期待されるのが和佐、山野方面から中津地域東南部に通じる県道御坊中津線。2車線道路改修は地元の長年の悲願だったが、同線は山間部を通る狭小区間などが多いため、旧町村当時から順次拡幅が進められてきた。
 県道御坊中津線(全長28・71キロ)は、御坊市塩屋町北塩屋を起点に和佐、江川、山野方面から中津の川中地区を経て県道御坊美山線が通る姉子地内までを結ぶ路線。山野小付近から小釜本橋(田尻)間の12・4キロは狭小が著しく、未整備区間が多く残っていた。このうち峠越えとなる山野~大又間の6・3キロは改修推進協議会(熊谷重美会長)など地元が要望を続け、県も積極的に改良を推進し、平成14年度から約40億円を投じて昨年末に2車線道路が完成した。
 これまでに中津地域では、県道御坊中津線の旧道が集落の間を通っていた三佐~田尻でバイパス区間(延長850メートル)にするなどしたほか、下田原から小釜本間は急斜面で改修が困難なため、対岸の町道をバイパス的なものとして2車線化への改良を進めてきた。残る区間は、現在拡幅が進む上田原~下田原間の約3キロと老星~三佐間の約1キロだけとなり、未着手区間が予算化されて同区間の改良が済めば、中津地域の完全2車線化も完了。数年後には町の南北を通る県道御坊美山線と御坊中津線を基幹にした2車線の環状道路が実現する。
 旧中津村当時から建設課長として県道御坊中津線の改良に携わってきた小早川幸信・副町長は「御坊中津線が2車線となり、川辺、中津地域を一周する環状道路実現は、地元としては高速道路の紀伊半島一周に匹敵する夢のようなことに感じていた。御坊中津線の改良は、災害時に確実に大きな効果を発揮してくれる」と話し、早期完了を期待した。


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スケートパーク整備 東京五輪金の四十住選手が激励 世話人訪問 実現へ近く協会結成  〈2022年1月13日〉

2022年01月13日 08時30分00秒 | 記事


四十住選手(中)から激励を受けた玉置さん(左)上山さん=サクラパークで=


 御坊市にスケートパーク(スケートボード場)建設を実現させるための世話人会メンバーが11日、昨年の東京五輪スケートボード女子パークで金メダルを獲得した岩出市出身の四十住さくら選手(19)のプライベート練習場「サクラパーク」を見学し、四十住選手から「頑張って下さい」と激励を受けた。メンバーは「直接激励をいただき、大きな力、励みになる」と感激し、16日に御坊市スケートボード協会結成に向けた協力者会議を開き、実現に向けて動き出す。
 
 昨年の御坊市12月定例議会一般質問で山田勝人議員が平成25年、26年に続いて3回目となるスケートパーク整備を取り上げ、東京五輪で四十住選手ら日本人選手が大活躍し、スケボー人気が高まっている「今こそ、パーク整備に一歩踏み出す格好の時期。整備の具現化を」と強く求め、年明けに愛好家らで協会が結成される見通しを報告。市当局はニーズ調査、団体との協議等を行い、方向性を検討する考えを示した。
 その後、元御坊市教委生涯学習課長で総合型地域スポーツクラブ・御坊スポーツクラブ事務局長の玉置哲史さん(68)=湯川町財部=やTAIYO&CO.代表の上山綾太さん(30)=美浜町田井=が「御坊市にスケートパーク建設を実現させるための世話人会」を立ち上げ、これに協力している山田議員が知人を通じて岩出市内にある四十住選手の練習場「サクラパーク」の見学を段取りし、11日午後に訪問した。
 四十住選手の練習を見学し、御坊での取り組みを紹介したところ「和歌山県内に多くのスケートパークができるのはうれしいので、ぜひ頑張って下さい」と激励を受け、関係者からも「パークをつくるのならできるだけ大きいものがいい」「コンクリートではなく、木製の方がケガが少ない」「維持管理を考えれば屋根があった方がいい」などアドバイスをもらった。玉置さんらは「四十住選手から直接激励をいただき、今後の取り組みの大きな力、励みになる」と喜んだ。
 老朽化で休止状態の御坊総合運動公園パターゴルフ場(2000平方メートル)を候補地にスケートパーク実現をめざし、16日午後1時から御坊市中央公民館2階で御坊市スケートボード協会結成に向けた協力者会議を開き、上山さんの友人で和歌山市や大阪などでチームをつくり練習に励んでいる若い愛好者らが顔を合わせ、今後の取り組みを話し合う。一般にも協力者、賛同者を呼びかけながら、できるだけ早い時期に協会を結成し、市当局と協議を進めていきたい考え。
 玉置さんは「これから実現へ向けて一歩の始まり。皆さんのご支援、ご協力をお願いします。興味がある方はご連絡下さい(携帯電話090・9718・6781)」、上山さんは「若い人たちで御坊を盛り上げ、御坊からオリンピック選手が誕生してほしい」、山田市議は「今回が実現に向けての最大のチャンス。金メダリストからエールをいただき、地元の愛好家も大いに盛り上がっている。市当局には新年度当初予算で設計費を計上していただけることを期待したい」と話した。


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御坊市など4市町で成人式挙行 支えてくれた人に恩返し誓う 〈2022年1月12日〉

2022年01月12日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市、由良、日高川、印南各町で9日、令和4年度成人式が行われ、あでやかな振り袖や羽織はかま、スーツなどに身を包んだ新成人が大人の仲間入りを果たした。新成人は、家族や友人に感謝を伝え、夢に向かって努力し、支えてくれた人への恩返しを誓った。新型コロナウイルスの感染予防を徹底し、式後の飲食などは自粛した。

 御坊市 コロナ対策で2部制にし、1部は大成、河南、名田各中。2部は御坊、湯川、日高附属、その他市外中学校の卒業生を対象に市民文化会館で行い、1部、2部あわせて202人(男97・女105)が出席した。
 三浦源吾市長は「社会から信頼され、期待に応えられる社会人となるよう、今まで以上に自分が持つ無限の可能性を信じ、絶え間ない努力を続けていただきたいと思います。時代の主人公として輝く、ふるさと、御坊市のますますの発展に力を貸していただきたいと願っています。新成人の皆さんの輝かしい前途を祝福し、幸多きことをお祈りしています」と祝辞を述べた。
 新成人を代表して、1部で福原安里那さん=塩屋町南塩屋=、川口海里さん=野口=、佐野真未さん=名田町上野=。2部では高濃心那さん=藤田町吉田=、喜多海斗さん=御坊=、畑崎咲良さん=薗=、中田惟斗さん=島=。7人は「生まれ育った御坊市へ感謝し、恩返しをしていこうと思います。これからは成人としての自覚を常に忘れず、責任ある行動と人を思いやる優しい心を持って社会に貢献することを誓います」などと、誓いの言葉を述べた。

 由良町 午前10時30分から中央公民館で開き、対象者56人のうち39人(男18・女21)が出席した。
 国歌斉唱の後、山名実町長が「皆様に望むことは、一人ひとりが社会に参画するのだという自覚をしっかり持ってほしいということ。令和という時代を力強く突き進み、柔軟な発想力と行動力であらゆる可能性に挑戦し、大きく羽ばたかれることを心から願っております」と式辞。
 来賓祝辞などに続き、新成人を代表し竹野恭平さんが家族やふるさとへの感謝とともに「故郷で成人式を迎えることができた事を光栄に感じています。与えてくれたこの命を大切にし、一度きりの人生全力で楽しみます」と誓いの言葉。
 町長から記念品(オリジナル図書カード)を受けた中尾凜花さんも「それぞれ何らかの形で、私たちを生み育ててくれたこの由良町の発展に役立ちたいと思っています」とお礼の言葉を述べた。
 ふるさと紹介では、寒川正美教育長が町民憲章を朗読、先輩や中学校の恩師によるビデオメッセージで二十歳の門出を祝福した。
 式典はマスク着用や検温、健康観察表の提出など新型コロナ感染症対策を講じて開き、昨年に続きアトラクションはなかったが、晴れ着姿の新成人たちは友人との再会に笑顔を見せた。

 日高川町 日高川交流センターで行い、対象者111人(男60・女51)のうち94人が、振り袖や袴、スーツで正装して集った。
 開式前、新成人らは会場玄関前で、同級生との再会に笑顔。なつかしい顔ぶれと言葉を交わしたり写真を撮ったり、なごやかなひとときを過ごした。
 式典で、久留米啓史町長は「いつの時代も国や地域社会を発展させていく役目を担うのは、あなたたちのような若い皆さんです。豊かな感性と柔軟な発想で、新たな道を切り開こうとする強い意思を持って、社会人として邁進してください」と式辞。「いつまでも、ふるさと日高川町を愛していただき、それぞれの立場で夢や目標に向かって、かけがえのない人生を大切に歩んでいってください」と語りかけた。
 新成人を代表して筒井伶奈さん(小熊)が決意表明。「20年の間、私たちに携わってくださったすべての方々に心より感謝します」と冒頭に述べ「本日の感激を胸に成人としての自覚を新たにし、ふるさと日高川町に恩返しできるように、日々精進します。そして私たちが受けた愛情や心の温かさを次の世代につないでいきたい」と続けた。

 印南町 町体育センターで開き、対象者69人(男31・女38)のうち58人が出席。新成人代表の龍田承哉さん、小口寧々さんが町民憲章を朗読、日裏勝己町長が俳優で昨年死去した田中邦衛さんの残した言葉「セイリングの歌のように、おおらかに流れるように漂いながらも、いつまでたっても灯台に向かって荒海を泳いでいくしかしょうがない」を紹介し「個性のある、温かみのある芸をきわめた人であっても日々努力を続ける、終わりはないということ。皆様も先を見つめ、絶えず好奇心をもって進んでほしい」と激励。
 橋本陽菜さんが新成人代表で日裏町長から記念品を受け、新成人を代表して真田充さんが「生きていく上で失敗することもあるが、失敗を反省し、次に生かそうと心がけることが立派な大人になるために必要。失敗から学び成長できる人間になれるよう精進していく」。大谷香乃さんが「すでに社会に出ている友人もいます。それぞれ進んでいく道は違いますが、印南町という地でともに生まれ育った仲間として、ともに励んでいくことを誓います」と誓いの言葉を述べた。
 記念撮影のあと、対象者でつくる実行委員会による福引きも行われ、恩師が抽選し当選者に空気清浄機などが贈られ、最後に町体育センター前駐車場で一斉に風船を放つバルーンリリースを行い成人を祝った。


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 9日 由良町消防団出初め式

 11日 JA紀州農機初荷出発式

 11日 小中学校で始業式


御坊市 マイナカード普及や電子申請拡充 サービス向上、効率化へデジタルトランスフォーメーション推進 〈2022年1月9日〉

2022年01月09日 08時30分00秒 | 記事


8日から始めたマイナカード出張申請所(写真は藤田会館)


 御坊市は、国のデジタル社会実現に向けた改革の基本方針に基づき、自治体DX(デジタルトランスフォーメーション)推進事業に着手。住民サービス向上と業務効率化を2本柱に昨年10月に庁内DX推進委員会を設置し、デジタル技術を活用したマイナンバーカードの普及促進、行政手続きのオンライン化(電子申請サービス)の拡充、押印の廃止、SNSを活用したプッシュ型情報発信、AI・RPAの活用、テレワーク推進などを進めている。

 国の基本方針では地方自治体に令和7年度までを強化期間としたDX推進計画を示し、これに基づき市は従来からある情報化推進本部(副市長、部長、関係課長)の下部組織として昨年10月にDX推進委員会(全課室の課長補佐等)と情報システム標準化調査研究会(情報システムを利用している課等の課長補佐、係長等)を新設し、全庁横断的な取り組みを本格化。
 主な取り組みとしてマイナンバーカードの普及促進では、これまでも市民課が夜間、休日臨時窓口を開設するなど普及に努め、今年度末までに交付率40%(現在34・8%)をめざすが、国は「令和4年度末までに100%」を目標としているため、それに近づけられるように8日から市内6地区に出向く出張申請所も始めており、今後も全庁横断的に交付率を向上させる施策を推進していく。
 主にマイナンバーカードを用いることで市役所に出向かずにパソコンやスマホから行政手続きできるオンライン化(電子申請サービス)では、国が示した子育て、介護、被災者支援など重点手続き27項目のうち、すでに23項目で実施しており、残り4項目も今年度末までに始める。重点項目以外の手続きについても可能なものは順次拡充を検討し、デジタル環境を整えていく。実際の活用例はまだ少ないため、マイナンバーカード普及とあわせた広報にも力を入れる。
 行政手続きデジタル化に伴う押印の見直しでは、基本的には本人確認と本人の意思による申請が確認できれば押印は不要との考え方で存廃を検討中。昨年7月現在で1245件のうち、289件(23・2%)が廃止済み、762件(61・2%)が廃止の方向で検討しており、最終的には90%超が廃止の見込み。廃止した手続きは今後、オンライン化を検討していく。
 このほか、SNSを活用したプッシュ型情報発信では、令和4年度の早い時期に公式LINEを開設▽個人情報に関わらないオープンデータの推進では、二次利用できる各種データは積極的に市ホームページで公開▽国が進める自治体情報システムの標準化、共通化に対応できる体制を構築▽AI(人工知能)などデジタル技術の積極的な活用▽テレワークの推進▽情報格差解消に向けた高齢者等へのスマホ教室開催-などに取り組んでいる。


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由良、白崎、衣奈小が統合へ 新校名を広く町民から募集 〈2022年1月8日〉

2022年01月08日 08時30分00秒 | 記事


統合される由良、白崎、衣奈の3小学校(上から)


 由良、白崎、衣奈3小学校の統合に向け、町教育委員会が統合小学校の校名案を31日まで募集している。児童数減少などにより、子ども達により良い教育環境を整備したいと協議が始まり、町小学校統合推進委員会では令和5年4月の開校をめざし協議中。住民から広く校名案を募り、統合後の新小学校のスタートを切りたいとしている。

 本格的な統合に向け、教委の諮問機関・由良町学校教育環境在り方検討委員会が令和2年度に発足し、開校時期などを協議し教委に答申書を提出。これを受け、3年度に町長の諮問機関として町小学校統合推進委員会が発足、4つの専門部会も組織して統合年度、統合小の位置、施設整備、通学対策などを協議している。
 統合は令和5年4月の開校、統合時は既存の由良小学校の校舎を活用し、その後、安全な場所に新校舎を建設し移転することが検討委員会で承認されており、年明けから校名案を募集。開校に向け、新年度(令和4年度)は由良小校舎の改修なども予定しており、グローバル化など時代の変化に対応できる子どもの育成、地域との連携、地域コミュニティー形成も考慮した学校作りを進めていく。
 応募できるのは町内在住者で、一人につき1点。校名は統合小学校にふさわしいもので、漢字、平仮名、カタカナにより表記された読み書きが容易な名称で、商標等の他者の著作権などの権利を侵害しないこと。応募のあった校名の中から、統合推進委で協議・検討し、校名案を選定する。応募数の多い名前に決めるのではなく、校名案を一部補作する場合あり。結果は町広報、ホームページなどで発表する。
 希望者は応募用紙に(1)校名(ふりがなも)(2)意味または理由(3)郵便番号・住所・応募者氏名(ふりがな)・電話番号を記入し、官製はがき、封書、ファクス、電子メールのいずれかで応募すること。応募箱は中央公民館、白崎会館、衣奈会館、教育委員会(役場2階)に設置。送付先は、郵便番号649-1111 日高郡由良町里1220番地の1 由良町教育委員会。電話65・1800、ファクス65・3290、電子メールkyoui@town.yura.lg.jp


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