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御坊市ふるさと納税 今月中に目標の大台10億円突破 5年連続増、PR・体制強化が奏功 〈2022年1月23日〉

2022年01月23日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市は、昨年12月末現在の令和3年度ふるさと納税寄付額をまとめた。前年度同期比18%増の9億8千万円で、すでに2年度実績を上回り、5年連続で増加。今月中に目標の大台10億円を突破することも分かり、市企画課は「皆さんのご協力のおかげ」と喜んでいる。今年度から「ふるさと納税推進員」を創設し、全庁的に出品事業者の新規開拓、魅力発信に力を入れたほか、御坊商工会議所の協力で全国の御坊ファン、リピーターを増やす取り組みを行ったことなどが功を奏した。

 12月末現在の寄付額は9億8356万3000円、寄付件数は8万1549件となり、前年度同期に比べ金額で18%、件数で23%増加。この時点で2年度実績9億6126万5633円を上回り、過去最高を更新している。今月12日現在で約9億9600万円まで伸びており、今月中に目標の大台10億円を突破することが分かった。例年1~3月で約1億円あり、最終的に11億円前後まで増えそう。
 平成28年12月からインターネットを活用した大手ポータルサイトに委託。28年度4844万円だったのが、29年度1億395万7008円、30年度2億4424万4070円、令和元年度5億9459万423円と、毎年度2倍以上の伸びを続けた。2年度も2倍のペースを維持したが、ピークの12月は1・2倍にとどまり、最終的に前年度比1・6倍増の9億6126万5633円で、10億円達成は持ち越していた。
 返礼品は地元事業者、地元産品を基本としているため、寄付額を増やすには新規事業者の開拓、出品事業者へのフォローや連携が重要とし、今年度から推進員制度を創設し、6部署から課長補佐級職員12人を任命し、企画課にも担当の再任用職員を配置するなど体制を強化。新規事業者の開拓を進め、出品事業者は前年度48から60事業者に、返礼品数は前年度545から749品に増えた。
 事業者と連携して返礼品に市内での食事券や買い物券、オリジナルプレートセットを加えるなど地域の魅力発信に力を入れたほか、御坊商工会議所の会員事業所に「ふるさと御坊PRサポーター」登録を呼びかけ、登録した事業所に市が作成した名刺やチラシを渡し、営業先等で御坊の魅力、ふるさと納税PRに協力してもらった。野口オートキャンプ場の利用者、国民文化祭・全日本健康マージャン交流大会の参加者などにもアピールし、こうした取り組みが功を奏した。
 市企画課は「12月末時点で前年度実績を上回る寄付をいただき、多くの皆さんのご協力、ご支援のおかげと感謝しています。今後も地域の特産品を知っていただくことから御坊を知っていただき、さらには御坊の人の温かさ、おもてなしの気持ちを御坊の魅力として伝えていくことで、御坊を応援してくれる御坊ファンの獲得に努めていきたい」としている。


寄付者(10回以上)にスターチスのしおり

日高高校生、福祉施設利用者作製

 今年度は、日高高校JRC(青少年赤十字)部、市内の福祉施設スタッフと利用者の協力で「スターチスのしおり」をつくり、今までに10回以上寄付した500人にお礼としてプレゼントした。
 平成31年度に日高高校2年が総合学習でスターチスのメッセージカードを作成し、市への直接寄付者にプレゼントしたのに続き、今回は日高高校JRC部、市内の福祉施設が協力してスターチスのしおりをつくった。しおりの企画、デザインはJRC部が担当。
 市企画課は「寄付者への感謝の想いを伝えようと、スターチスのしおりをつくっていただいた。地域の魅力発信とともに返礼品だけではない、御坊市の魅力を感じていただけば思います」としている。
 JRC部メンバー、福祉施設は次の通り。
【JRC部】部長=櫻井洋▽部員=原悠一郎、楠山博也、川崎有生、岡ひより、小宮華ノ香、田中さくら、小林千華、細田咲月。
【福祉施設】日高博愛園デイサービスセンター、リバティ博愛、日高博愛園しおや、地域密着型複合施設あがら花まる、コミュニティケアキタデゆうゆう、グループホームれいめい。


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