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和歌山誘電(株)が新たに工場増設 2月操業へ、県・印南町と立地協定締結 〈2022年1月25日〉

2022年01月25日 08時30分00秒 | 記事


新たに工場を増設する和歌山太陽誘電(株)


 和歌山太陽誘電(株)=稲葉一夫代表=が本社を置く印南町印南原の「しらこ工業団地」に新たに工場を増設することになり、県、印南町と立地協定を締結した。工場は近く完成し、2月からの操業開始を予定しており、新規地元雇用者は3年間で正社員30人を見込んでいる。

 同社は、高品質・高性能な電子部品を正解に供給している太陽誘電グループにおける電圧の安定や電気信号を整える働きをする電子部品「積層チップインダクタ」の主力生産拠点。前身の中紀精機(株)創業(昭和46年)以来、培った技術により、電子機器の進化に貢献する最先端の電子部品を開発・製造している。
 2015年にも安定的に製品を供給するために工場を増設しており、今回はパソコンやタブレットの需要増加や5Gスマートフォンなど通信機器の発達による電子部品の需要増加が見込まれることから新工場を建設する。
 構内の駐車場に昨年9月から建設中の工場は延床面積約831平方メートルで、投資額は約16億8500万円(建物・設備)。工場は近く完成し2月からの操業開始をめざす。
 立地協定を締結した印南町の日裏勝己町長は「より高度な技術・製品を追及され、今や国際的な企業にまで成長し、優良企業として発展、まさに印南町の誇りです。今回の工場増設によって3年間で30人の正社員を雇用していただけるということでとてもうれしく思っています。若者流出、人口減少に歯止めをかける一翼を担っていただける」と期待を寄せた。
 同社は昭和46年4月に設立。昭和60年に太陽誘電(株)=本社・東京都中央区=が資本参加、平成19年に太陽誘電(株)の子会社、23年に完全子会社となり、27年に中紀精機(株)から現社名に変更した。従業員数は正社員196人(令和3年3月31日現在)。


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