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全国エコメッセージ絵画コンクールで古田歩夢君(湯川小)が環境大臣賞 〈2022年1月7日〉

2022年01月07日 08時30分00秒 | 記事


環境大臣賞の賞状を手に受賞を喜ぶ古田歩夢君


佐川急便の配送車にラッピングされる作品「獲物がいない」


 SGホールディングス/佐川急便が「気候変動」をテーマに実施する「全国エコメッセージ絵画コンクール2021」(後援・環境省)で、全国2万197点の中から最優秀となる環境大臣賞に、古田歩夢君(湯川小6年)の作品「獲物がいない」が輝いた。荒れ果てた森を眺めるイヌワシの姿に環境破壊の深刻さを訴えかける絵が高く評価された。古田君の作品は、佐川急便集配トラックのラッピングデザインとして採用され、今春ごろから全国主要都市で約60台が走行する。

 SGホールディングスグループでは、「社会・自然との共生を目指した事業活動を推進する」という理念の一環で、2014年から同コンクール(旧全国エコ絵画コンクール)を開催。全国の小学校にSDGsや環境教育をサポートする映像教材やワークブック等を無償提供するとともに、1年生から6年生までを対象にしたコンクールを通じて、環境に関する未来への思いを託した絵で多くの人にメッセージを届けている。
 2021年のコンクールは、6月1日から9月末まで募集し、審査会の選考で環境大臣賞(2人)はじめ計106点の入賞作品を決定した。歩夢君は以前観たテレビ番組で、イヌワシが住む森が減っている現状に強い印象が残っていて「イヌワシの森が破壊されていることを伝えて、地球全体の環境破壊についてみんなに考えてもらいたい」とイヌワシを題材に「獲物がいない」の作品を描いた。
 歩夢君は「1日中探しても森には獲物がいないことを表すようにオレンジ色を基調に日暮れをイメージし、森が破壊されて悲しそうに映るイヌワシの姿を描いた」という。審査員から「生態系ピラミッドの頂点に立つ猛禽類が、獲物がまったくいない荒れ果てたかつての森を呆然と見ている様子が、とにかく強いインパクトを与える作品です」などと高く評価され、全国の小学生から寄せられた2万197点の中から低学年と高学年から1人ずつ選ばれる環境大臣賞に選ばれた。
 環境大臣賞の受賞と作品が配送車のデザインとして全国を走行することに歩夢君と母・富美さんは「絵を習ったこともなく、絵が得意でもないのですごい賞をもらって本当にビックリ。トラックに絵がラッピングされて全国を走るなんて思い出になります。トラックを見て多くの人に環境に関心を持ってもらえたらうれしい」と喜んだ。


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