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日高川町職員、防災士取得率で県下トップ 〈2022年1月28日〉

2022年01月28日 08時30分00秒 | 記事


NPO法人日本防災士機構の防災士証を
手にする日高川町職員


 日高川町では、災害時の自主防災でリーダー的な役割を担うとして期待される防災士の資格を町職員の半数を超える57%が取得し、市町村職員では県下トップの取得率に達している。町で甚大な被害が出た平成23年の紀伊半島大水害を機に町職員の防災士資格取得を加速させ、今年度時点で対象全職員156人のうち89人、保育士は29人のうち23人が取得するなど全庁職員が一体となって取り組んでいる。

 防災士は、防災の知識と技能を身につけ、地域など様々な場面で防災力を高める活動が期待されている。
県は毎年、防災士資格取得の受験資格付与対象になる地域防災リーダー育成講座「紀の国防災人づくり塾」を開催。同塾は、防災に関する知識や技術を学び、自主防災組織などでリーダー的な役割を担う人材を育成することを目的に開講。防災の専門家を講師に約15時間の「避難所運営のワークショップ」「心肺蘇生法とAEDを含む救急救命講習」などを受講し、修了者には、NPO法人日本防災士機構が実施する防災士資格取得試験の受験資格が付与され、試験に合格した人が防災士として認定される。
 防災時に地域住民と行政が相互に災害復旧にあたる組織づくりなどに取り組む日高川町は、全職員の防災士資格取得を目指して平成23年度から本格的な取り組みを開始。2011年に同町で開催された紀の国防災人づくり塾には、同町職員27人が参加した。その後も毎年、若手職員を中心に同塾を受講しており、令和3年度も6人が防災士資格を取得した。今年度の取得者を含めて対象職員156人のうち有資格者は半数以上の89人にのぼり、保育現場で普段から子どもたちと接する保育士は、29人のうち約8割の23人となった。


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