日高町は2日、3日、町営温泉館「海の里」みちしおの湯の新春イベントを催し、西谷屋製菓=志賀=の「くえどら焼き」を両日とも先着100人に配った。「くえどら焼き」はクエのイラストを焼き付けたもので、クエの町・日高町を売り出すとともに、来館者への感謝の気持ちを込めてプレゼント。入館料値引きが周知され始めており、年間総数4万人超えも目前となっている。
町は以前からスタンプイベントや20周年記念催しなどで同温泉館をPRしており、来場者増へ力を入れる取り組みの一環で、毎年1月2日から開館していることから新春イベントとして企画。来館者に日ごろの感謝の気持ちを込め、コロナ禍で沈む中、少しでも活気づけたいとしている。
「くえどら焼き」は産品のPRにと、町商工会がキーホルダーに使うクエのかわいいイラストを焼き入れたもので平成24年から販売を開始。小豆餡とマーガリンを挟んでおり、ほのかな塩味が餡の甘さを引き立て、子どもから大人まで人気の商品で「くえどら」と呼ばれ、親しまれている。
2日が496人、3日は433人が来場しており、両日で見ると、過去5年間で最高の入り。両日とも早々に「くえどら焼き」100個がはけ、来館した40代の町民は「温泉に漬かり、くえどら焼きを食べ、心身とも温まった。子どもたちも喜んで良かった」と話した。
町は国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して、昨年9月から、当日券利用の大人や小人、町外70歳以上、身体障害者と介添人を300円値引き、町内60歳以上は半額の150円にする入館料値引きを実施。
令和3年度の入館者数で、値引きを始めた以降の昨年同月比を見ると、9月が3900人の17・3%増、10月は4223人で15・5%増、11月が3993人の3・4%増、12月は3747人で19・1%増。12月末現在で3万7577人が来館した。
今後、昨年並みのペースで推移すると、今月で4万人を突破する見込みとなっており、昨年に続くことに。入館割引きに伴う入館者数の傾向調査で平日の数字が伸びてきており、周辺地域の人々に活用されているケースが多いと見られる。
担当の町企画まちづくり課は「交付金活用で入館割引きを今年3月末まで計画できており、それが周知されてきている。来てもらうことで良さを知ってもらうとともに、地域に親しまれる温泉館にしていきたい。今後も順調に推移し、8年ぶり大台の5万人来場を目指せれば」としている。
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