紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊市など4市町で成人式挙行 支えてくれた人に恩返し誓う 〈2022年1月12日〉

2022年01月12日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市、由良、日高川、印南各町で9日、令和4年度成人式が行われ、あでやかな振り袖や羽織はかま、スーツなどに身を包んだ新成人が大人の仲間入りを果たした。新成人は、家族や友人に感謝を伝え、夢に向かって努力し、支えてくれた人への恩返しを誓った。新型コロナウイルスの感染予防を徹底し、式後の飲食などは自粛した。

 御坊市 コロナ対策で2部制にし、1部は大成、河南、名田各中。2部は御坊、湯川、日高附属、その他市外中学校の卒業生を対象に市民文化会館で行い、1部、2部あわせて202人(男97・女105)が出席した。
 三浦源吾市長は「社会から信頼され、期待に応えられる社会人となるよう、今まで以上に自分が持つ無限の可能性を信じ、絶え間ない努力を続けていただきたいと思います。時代の主人公として輝く、ふるさと、御坊市のますますの発展に力を貸していただきたいと願っています。新成人の皆さんの輝かしい前途を祝福し、幸多きことをお祈りしています」と祝辞を述べた。
 新成人を代表して、1部で福原安里那さん=塩屋町南塩屋=、川口海里さん=野口=、佐野真未さん=名田町上野=。2部では高濃心那さん=藤田町吉田=、喜多海斗さん=御坊=、畑崎咲良さん=薗=、中田惟斗さん=島=。7人は「生まれ育った御坊市へ感謝し、恩返しをしていこうと思います。これからは成人としての自覚を常に忘れず、責任ある行動と人を思いやる優しい心を持って社会に貢献することを誓います」などと、誓いの言葉を述べた。

 由良町 午前10時30分から中央公民館で開き、対象者56人のうち39人(男18・女21)が出席した。
 国歌斉唱の後、山名実町長が「皆様に望むことは、一人ひとりが社会に参画するのだという自覚をしっかり持ってほしいということ。令和という時代を力強く突き進み、柔軟な発想力と行動力であらゆる可能性に挑戦し、大きく羽ばたかれることを心から願っております」と式辞。
 来賓祝辞などに続き、新成人を代表し竹野恭平さんが家族やふるさとへの感謝とともに「故郷で成人式を迎えることができた事を光栄に感じています。与えてくれたこの命を大切にし、一度きりの人生全力で楽しみます」と誓いの言葉。
 町長から記念品(オリジナル図書カード)を受けた中尾凜花さんも「それぞれ何らかの形で、私たちを生み育ててくれたこの由良町の発展に役立ちたいと思っています」とお礼の言葉を述べた。
 ふるさと紹介では、寒川正美教育長が町民憲章を朗読、先輩や中学校の恩師によるビデオメッセージで二十歳の門出を祝福した。
 式典はマスク着用や検温、健康観察表の提出など新型コロナ感染症対策を講じて開き、昨年に続きアトラクションはなかったが、晴れ着姿の新成人たちは友人との再会に笑顔を見せた。

 日高川町 日高川交流センターで行い、対象者111人(男60・女51)のうち94人が、振り袖や袴、スーツで正装して集った。
 開式前、新成人らは会場玄関前で、同級生との再会に笑顔。なつかしい顔ぶれと言葉を交わしたり写真を撮ったり、なごやかなひとときを過ごした。
 式典で、久留米啓史町長は「いつの時代も国や地域社会を発展させていく役目を担うのは、あなたたちのような若い皆さんです。豊かな感性と柔軟な発想で、新たな道を切り開こうとする強い意思を持って、社会人として邁進してください」と式辞。「いつまでも、ふるさと日高川町を愛していただき、それぞれの立場で夢や目標に向かって、かけがえのない人生を大切に歩んでいってください」と語りかけた。
 新成人を代表して筒井伶奈さん(小熊)が決意表明。「20年の間、私たちに携わってくださったすべての方々に心より感謝します」と冒頭に述べ「本日の感激を胸に成人としての自覚を新たにし、ふるさと日高川町に恩返しできるように、日々精進します。そして私たちが受けた愛情や心の温かさを次の世代につないでいきたい」と続けた。

 印南町 町体育センターで開き、対象者69人(男31・女38)のうち58人が出席。新成人代表の龍田承哉さん、小口寧々さんが町民憲章を朗読、日裏勝己町長が俳優で昨年死去した田中邦衛さんの残した言葉「セイリングの歌のように、おおらかに流れるように漂いながらも、いつまでたっても灯台に向かって荒海を泳いでいくしかしょうがない」を紹介し「個性のある、温かみのある芸をきわめた人であっても日々努力を続ける、終わりはないということ。皆様も先を見つめ、絶えず好奇心をもって進んでほしい」と激励。
 橋本陽菜さんが新成人代表で日裏町長から記念品を受け、新成人を代表して真田充さんが「生きていく上で失敗することもあるが、失敗を反省し、次に生かそうと心がけることが立派な大人になるために必要。失敗から学び成長できる人間になれるよう精進していく」。大谷香乃さんが「すでに社会に出ている友人もいます。それぞれ進んでいく道は違いますが、印南町という地でともに生まれ育った仲間として、ともに励んでいくことを誓います」と誓いの言葉を述べた。
 記念撮影のあと、対象者でつくる実行委員会による福引きも行われ、恩師が抽選し当選者に空気清浄機などが贈られ、最後に町体育センター前駐車場で一斉に風船を放つバルーンリリースを行い成人を祝った。


 その他の主なニュース

 8日 新風会事務所開き

 9日 由良町消防団出初め式

 11日 JA紀州農機初荷出発式

 11日 小中学校で始業式