kotoba日記                     小久保圭介

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言葉がない

2011年04月07日 | 生活
花曇りです。
桜の花びらが散ってきているので、
風が吹くと、
いっせいに、桜吹雪になります。
サラリーマンの人が、
桜の花びらを拾って、
見ていました。

原発のことがあるから、
書く訳じゃないのだけれど、
以前から書こうと思っていた、
壁があります。
それは、
南側の壁が、
全部、
ソーラパネルになっているビルが、
あります。
階下には、
今日の電力需給の数値が、
示されていて、
たいしたもんだな、
と前から思っていました。
人間は馬鹿ではないのだから、
きっと原発がなくたって、
やっていけるはずです。
そりゃあ、世の中、
暗くなるだろうけれど、
夜は暗くていいじゃいか、
と思います。
原発がなくなったら、
代行エネルギーは、
どうするんだ、
と言われると、
わかんない、
としか答えられません。
でも、
僕は安心して、
人参が食べたいです。
これから、
どんどん進む食物連鎖。
「困ったことになったなあ、マイッタなあ」、
というのが、
僕の平均的な思いです。

帰ってから、
カフカ先生と、
また原発の話。
それもまた長時間です。
でも、
今は、
多くの人と、
いろんな話をすることが、
大切だと思います。
「原発はなくならない」
というのがカフカ先生の意見。
なくならないかもしれない、
と僕は思いました。
「君はパソコンをやめられる? 冷蔵庫なしでいける?」
とカフカ先生は言いました。
僕は何も言えないけれど、
確かに、進んだ文明を戻すのは、
大変だけれど、
今が、
見直してゆくチャンスであることは、
間違いないです。
カフカ先生は、
被災地、原発の7時のニュースを見ながら、
「現実だけがあって、言葉がないっていう感じだね」
と言いました。
僕はドキッとしました。
その通りだからです。
言葉がないのです。
僕もそれを感じていました。
テレビや新聞、ネットで、
あふれる原発関連の記事や意見。
でも、
それは言葉ではありません。
言葉が使われているけれど、
現実に等しい言葉ではなく、
説明です。
現実に対応できるだけの、
力がある言葉は、
被災地の人たちの、
「海なんていらんわ」
や、
「おかあさん」
などです。

後述。
最近、
やっと出てきたかも、
と思うのは、
中沢新一との対談で、
インスピレーションを受けた、
内田樹は、
自身のブログで、
原発を「神」と表現した、
記事です。
やっと、レトリックが出てきた、
と僕は思いました。

コメント (2)
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