千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  TB&コメントにも☆

オスタルジーを探しにベルリンへ

2005-11-22 22:40:45 | Nonsense
きっかけはサイモン・ラトル音楽監督が企画している教育プログラムのドキュメント映画「ベルイン・フィルと子供たち」だった。映画の最初のシーンで、寒々と荒廃しているベルリンの街が流れていく。移民問題、失業者の増加、不景気、欧州の大国ドイツはまた東西に分裂して漂流してしまいそうな、今や沈みゆく島である。
ドイツはどうなっているのだろうか。

その一方で経済的にはお荷物だった東側ではあるが、ベルリンは街としては実に魅力的なのである。オスタルジー。ドイツ語の東とノスタルジーを組み合わせたこの言葉が、ベルリンっ子のブームになっているらしい。当時としては未来をデザインした旧東ドイツのデザインやモチーフが、16年前に「壁」が崩壊してみると、逆にノスタルジーを感じさせられる新鮮さがあり、倉庫で眠っているような石鹸やアクセサリー、小物などが復活。また8つのホーフ(中庭)からなる迷路のようなミッテ地区は大人気。この地域は家賃も安く、工場と店舗を同時に構えることができるためにアートとビジネスが両立でき、しかもクリエイティブな雰囲気が漂うため、ファッションや音楽関係の人々が続々と移転してきているという。
代表的なのが、「ベルリンのフジヤマ」というニックネームをもつ総合ビジネス・エンターティメントビル「ソニーセンター」だろう。→そしてユニバーサル・ミュージックやMTVもベルインに移転した。ベルリンは音楽産業の拠点地にもなっている。

レトロとモダン、過去と未来、東と西。私はベルリンに行かなければならなくなった。この目で見て、感じてこようと思う。それにクラシック音楽好きな者にとっては、ドイツは一度は訪問しなければならない国だ。「のだめカンタビーレ」の千秋も、本当はドイツの歌劇場で研鑚を積むべきだ。
というわけで明日、ルフトハンザ航空で旅立ちます。

ブログを開設して、もうすぐ一年。本日はご訪問ありがとうございました。辺境の地で細々ながら、開店しておりましたが、店主不在につき今月いっぱい閉店させていただきます。不在中のTBやコメントは、帰国後に返させていただいたいと存じます。
それでは、再見。
                         -店主”軽薄”