千の天使がバスケットボールする

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H2Aロケット7号機、祝打ち上げ成功

2005-02-26 22:09:02 | Nonsense
H2Aロケット7号機打ち上げ成功 衛星を分離 (朝日新聞) - goo ニュース

テレビの小さな画面からも、H2Aロケット7号機の勇姿が充分伝わってきた。絶対に失敗は許されないという背水の陣で挑んだ今回の打ち上げ、関係者の方々はさぞかしほっとして今頃は美酒に酔いしれているだろう。おめでとう!
淡いオレンジ色に包まれて、ゆっくりと飛行を始める姿を見ているとあまりにも使い古された言い回しだが、「人類の叡智」という言葉が浮かび、地球と人類の歴史を考えると畏敬の念さえ覚えてくる。

スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」は、私の生涯ベスト5に入る映画である。この映画は人と宇宙の関係、或いは人と人工知能を哲学している映画だから、何回観ても謎であり、何回観ても飛行船の優雅なワルツにため息し、そしてボーマン船長の孤独に宇宙の果てしないくらいの空間と闇を感じる”難解”な映画。この映画には、SF映画の金字塔という名称にふさわしく、後のSF映画に影響を与えたシーンがいくつも登場してくる。

その中のひとつ、道具を使うことを覚えた類人猿が手にもっていた骨を空中に放り投げる、すると次の瞬間に、漆黒の闇の宇宙でそこだけあたたかく光りがともっている優美な宇宙船「ディスカバリー号」に切り替わる。以前映画館で観た時は、前の席の観客がその場面で驚いてあっ!と声をだしたくらい鮮やかで、ほんのわずかな瞬間で言語のかわりに映像で「進化」を語っているシーンである。手にしていた「道具」が地球の誕生から考えるとむしろあっというまといえるくらいに、今日の「H2Aロケット」に進化したのである。

この金太郎のように力強く、また大事な役割をになったH2Aロケット、これも日本の優秀な人材とすぐれた技術が生み出した人類の素晴らしい道具なのである。その道具を遠い未来への夢を運ぶ船にしていくか、最後には地球を滅ぼす道具になってしまうのか、それは後世の人々の知恵にかかっている。

映画で肉体をこえた「スター・チャイルド」になったボーマン船長が、地球を見守っているのは何故だろうか。

もうちょっとロケットのことを知りたかったらいはもとさんち

宇宙留学生からみた種子島のようすを知りたかったらじょうたろうさんち

へ遊びに行ってみよう。ライブドアのホリエモンばかりでなく、日本の宇宙開発にもっと関心をもってほしい。重要な産業であり”宇宙開発ビジネス”の土俵ぎわで踏みとどまったというもののまだ課題はある。もはやここまできたら後戻りできないのである。行くしかない。そしてその先にはきっと夢があるから。