千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  TB&コメントにも☆

プライドか単なる意地か-朝日新聞VS「NHK」

2005-01-23 17:55:19 | Nonsense
NHK「朝日の報道は歪曲」「回答誘導する取材」 番組改変特集記事 (産経新聞) - goo ニュース

天下の公器NHKと左翼系インテリに好まれる朝日新聞が、平成13年に放映された「戦争をどう裁くか」という番組で政治的介入による番組改変があったという朝日新聞側の報道とNHKの事実無根の誤った記事という主張、両者のバトルが続いている。どちらも一歩もひかない激しい争いは、報道する使命を問われる今回の騒動だから当然である。しかし、何故かさめているように見受けられる国民の反応は、もはや両者ともにそのジャーナリズムの精神が滅びつつあると感じているからだろうか。

エビ様などと小ばかにした通称で称される海老沢会長を始めとする昨年からのスキャンダルが続く、公営放送であるNHK。
全職員(1万2千名)に占める報道局員は1千59名、それにもかかわらずNHK発信の国際放送が海外メディアで相手にされない屈辱的な現状はどういうことか。ただの報道機関から、自己の意見を主張する言論機関への転身が今後は必要なのかもしれない。事実の羅列だけでは、海外ではもはやジャーナリストとしては受けないのである。
それから紅白歌合戦での視聴率に一喜一憂するのは、もうやめよ。
以前のように、”お茶の間”で家族みんなでテレビを楽しむ素朴な時代ではないのである。暮らしの豊かさと情報量が増えるにつれ、人々のライフスタイルや価値観、興味の範囲も驚くほど多様化しているのである。国民の大半が同じ娯楽番組を観ていたとしたら、それも変だと感じる世の中なのである。民放のようなスポンサーのために、視聴率をとるためだけにつまらない番組を垂れ流す必要はないではないか。

正直いって、私は朝日新聞が好きだ。文章がうまいし、冴えている。教養も感じられる。
けれども北朝鮮問題で偏向的な左よりの記事で読者の信頼を失いつつあるのではないか。ちょっとなんだかおかしいぞ。それに今はインターネットで、無料で多くの情報を得られ、しかもそれぞれを比べることができる。これだけの洪水のような情報社会にいたっては、新聞の存在価値そのものが問われているのである。これは朝日新聞に限ったことではないが、長崎県佐世保市の小学生の事件のとき、被害者の感情を配慮して実名を報道しなかった児童の父親の勤務先の新聞が、何故同じ日の自社の週刊誌広告の見出しに実名と顔写真を載せたのか。

どちらも報道する者としてのプライドがなくなったということか。