旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

信州上田を下見~塩田平、

2022-08-27 15:36:57 | 国内
「舌喰池」は堤防建設の人柱に選ばれた娘が舌を噛み切って身投げしたという伝説がある。

本州でいちばん降雨量が少ないという「塩田平」↑「百八手」と呼ばれる雨乞いが溜池堤防で今も受け継がれている。
土地は肥沃なので水さえあれば実りは豊か。
小さなものも含めると114もの溜池があったそうな。江戸時代には「塩田三万石」と呼ばれた。

すぐ横の「とっこ館」では灌漑工事の歴史を説明してある

「とっこ」とは「=独鈷」。
弘法大師空海がこの地にやってきた時に独鈷を埋めた伝承される「独鈷山」がある。
高野山を拓く前にこちらを訪れたが、谷の数が足りなかったのでこの地を諦めて高野山へ向かった。

「とっこ館」の前には馬の蹄の跡がのこった石橋がある↓

↑木曾義仲が挙兵を決めた時、家臣の手塚太郎が神に祈ると駒の蹄の型が石に残されたというのだ。

この「手塚」というのはこのあたりの地名にもなっていて、あの手塚治虫のルーツはこのあたり。
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昼食は「松籟亭」へ

坂を上ったところにあって

塩田平の広がりがわかる

季節のものを丁寧に調理した彩り豊かなお膳、そのテーブルのリクエストに合わせてお米を釜炊きしてくださる。

↑ガイドさんのお勧めによって「八重原米」を選んだ↑※この地方の隠れた名品なのだそうです
秋には松茸が有名な地方、10月の旅で(ここではなくても)楽しんでいただけるようにしたい(^^)
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前山寺の参道がおわったところに「残照館」があった。

「無言館」をはじめた窪島さんが、それよりずっと前に「信濃デッサン館」としてはじめた美術館。
予定していなかったので迷ったが扉が開いていたので顔を入れてみると、思いがけず窪島さん本人がおられた。
少しお話して、「無言館」ということではなく、絵画そのものがとても好きな方なのだということがよく伝わってきた。
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「無言館」を閉館時間まで見学したあと、路線バスで上田電鉄別所線の下之郷駅まで。

かつてこの駅から西丸子線が分岐しており、全長8.6㎞に十一もの駅があった。
昭和三十年代までは通勤通学でにぎわったが、昭和三十六年に豪雨で何カ所も破損し二年後に廃線になったと説明してあった。


バスのように整理券をとったが、

待合室の中に券売機があったのでこちらを利用。

終点の上田駅まで十五分ほど。

新幹線で東京までは一時間半ほどである。

10月《手造の旅》信州上田と諏訪、催行します。

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