旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ミラノからヴェネチアへ「最後の晩餐」は写真撮影OKに

2018-02-20 12:49:21 | イタリア
昨夜、アリタリアでミラノに到着。住宅街のホテルで一泊して今朝はミラノ観光。
スフォルチェスコ城でガイドさんとお会いしてスタート。パッケージツアーではしばらくぶりに来たからバスの乗降場所が変わっていたのにも気づいていなかった。

築城当時の跳ね橋が残っているのはこれだけ↓

フランチェスコ・スフォルツァの紋章が掲げられている↓

↑左の大蛇がスフォルツァ家、右がヴィスコンティ家。ヴィスコンティ家の娘と結婚したのが傭兵隊長のスフォルツァだった。
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この城を見学するグループの多くが、ミケランジェロが死の数日前までノミを入れていたという未完の「ピエタ」像を見学する。
以前は博物館を全部見学した最後にたどりつく部屋に置かれていただが、今はこれだけを見学することが可能になっていた↓

このピエタ像は長くローマのロンダニーニ家が所有していたものを1952年にミラノ市が買い取った。
ミラノ市のいちばん上手な買い物になったとされている。

ミケランジェロはローマで亡くなった。甥のレオナルドが二つのデスマスクをとることを依頼して、そこから製作されたブロンズの頭部像が近くに置かれている↓若い頃、兄弟子に殴られて潰れた鼻の様子がリアル。彼は自分の容姿に強いコンプレックスをもっていた。

↑目の部分がどうも不自然。蝋でとったデスマスクからブロンズを制作する時に閉じていた眼を開いた形に形成しなおしたのでこんな風になったのではないかと思う。

当時ミラノに住んでいたスペイン王のお抱え彫刻家になるレオーネ・レオーニが86歳のミケランジェロに敬意を表して贈ったとされるメダルの一つも展示されている↓ミケランジェロが、生前からどれだけの名声を博していたのかがうかがわれる。

犬に導かれてゆく老人はミケランジェロに似せているそうな。
旧約聖書の「詩編」に由来する図像だそうだが、小松は知識が足りなくてよくわかりません…。

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スフォルチェスコ城から歩いて大聖堂へ向かう。振り返ると↓

フィラレーテの塔を背景に、イタリア統一の英雄ガリバルディの騎馬像

前方に大聖堂のファサードが見えてきた↓


近年、大聖堂に入場するにはチケットが必要になった。大聖堂向かって右横のチケットセンターで、こんな整理券発行機をつかい↓

呼ばれたカウンターで料金を支払ってはじめて入場できるシステム、
入り口で待たされている間、彫刻を見ていた。
これは、天使とすもうをとるヤコブの図のような…「イスラエル」の語源ですね↓




ランチは定番のミラノ風リゾットとミラノ風カツレツ。14時に「最後の晩餐」の予約がはいっている。

十五分間で三十人だけ入場。完全予約制。教会左横の入り口から入ると↓

ブラマンテのクーポラが中庭から美しい

ここへ来るたびにいつも思うのだが、この教会は「最後の晩餐」ばかりが有名になってしまったが、このクーポラの外側・内側の素晴らしさにももっとスポットライトがあたってもよいのではないかしらん。

そして、ひさしぶりに対面↓

昨年から突然フラッシュなしなら写真OKとなった。
今まであれほど禁止禁止と言っていたのはなんだったのかと思ってしまう。
まぁ、こういう変更はよくあるのですが。

★謎のナイフを持った手↓

今回ガイドさんに教えてもらったのが、誰のものか判然としないナイフを持った手が描かれているということ↑
確かに後ろで左手指ををキリストに突き出しているペテロの左手だというには不自然↑

この絵は後代になって何度もいろいろな「修復」がされているので、そのなかでこんなおかしなことになってしまったのだろう。
ネットにいろいろな解釈があった。
「もともとナイフを持っているたのはユダの右手で、ペテロの右手がその腕をつかんでいる」というもの。
すると現在のユダの右手は誰が描いたの?という事になるのだが…、あり得るかもしれませぬ。
どこかの映画でとりあげられたよりも、もっと謎と思えることがある絵なのです。

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午後はヴェネチアへ向かう。
途中のドライブインで売っていた復活祭のウサギ型チョコ↓

ホワイトチョコ、ミルクチョコ、ファンダン

夕暮れてきたヴェネチア、トロンケットから水上タクシーに乗る↓

「海に落ちないようにきをつけてください」と何度も行っていたのだけれど、おひとりが踏み外しそうになった。暗いとよく見えない…近頃小松もその気持ちがわかるようになってきました(^.^)

元粉ひき工場のヒルトンを横目にみて↓


サン・マルコ広場へ上陸↓

ホテルは広場からすぐ入ったところにある。

夕食はリアルト橋近くへ↓







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