旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ヴェネチア

2018-02-21 06:58:24 | イタリア
ほとんど人気のない明け方のサンマルコ広場周辺。ホテルの立地が良いとこういう楽しみがある。





大聖堂ファサードの「風神」?↓ヴェネチアはどこか東洋を感じさせる


露天商が大荷物を引っ張って出勤中↓


午前八時半からガイドさんと歩き始めた。
ビザンチンの柱頭ををもつ二本の柱の上に置かれている、聖テオドーロ(奥・レプリカで本物はドゥカーレ宮殿内)と、聖マルコのライオン(手前・本物?)↓
これら二つ彫刻は12世紀あるいは1204年の第四次十字軍でコンスタンチノープルからもたらされたと推察されているが、いずれにしても本来この柱の上に置かれるためのものでなかったのは歴然。両方とも柱との大きさがつりあっていない↓

特にライオンの方の由来は諸説あるが、古代のペルシャ伝来との説もある。羽はあとからつけられたのか?もともと羽のあるグリフォンの像(こちらは古代ペルシャの図像でよくみられる)で、後に顔だけライオンにされたのか?
間近で見てみたいブロンズ像のひとつ。



ドュカーレ宮殿を見学↓最近の廉価版ツアーではここにさえ入らないヴェネチア観光があるのだそうだが、そうなるとヴェネチアに来たとさえ言えないのではないかしらん?

ドゥカーレ宮殿この「黄金の階段」までしか、以前は写真OKでなかった↓

なのに、今はフラッシュなしで撮影OKに変わっている。以前のルールはなんだったのかしらん。


16世紀の大火の前には14世紀にジョットが描いた大画面のフレスコ画が議会を飾っていた。その焼け残りが大事に保存されている↓

残っていればアッシジのものと同じぐらいに、ジョットの代表作とされただろうモノ。

現在、議会を飾っているのはティントレットの絢爛たる数々の大画面。
★ティントレットの描き間違い がおもしろい↓

魚を持った人物の足は、右足?左足?
↑なぜこんな事が起こったのか? ※こちらに書きました(^.^)

***


今回のツアーはサンマルコ大聖堂のテラスにも入る。
四頭のブロンズの馬はもともとコンスタンチノープルの競技場を飾っていたもの↓

現在はコピー。鋳造者の名前が刻まれていた↓ブロンズ像を見る時、元の像を造形した人だけでなく、誰が鋳造したかもたいへん重要な事なのです↓




それにしても、オリジナルの四頭は別格の迫力がある

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ガラス屋さんのデモンストレーション

お馬さんですね(^.^)↓

↓お勧めしてくれる豪華な金飾りのグラスよりも、超絶技巧のこのレースグラス気泡入りをしっかりごらんください↓


ゴンドラ、歌い手さんと乗ればさらに盛り上がります↓


お昼ご飯はフェニンチェ劇場の近く

「謎のヴェネチア人」というお店にて↓


ホテルに戻り、手荷物をとともに水上タクシーにのる。
対岸のジュデッカ島にあるレデントーレ教会は名工パッラーディオの作品↓


バスに乗り込み、リベルタ橋を渡っているとき、遠くドロミテの雪山が見えた↓


今晩はフィレンツェ泊



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