旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

キングスキャニオン国立公園~ジャイアント・セコイア「グラント将軍の森」

2016-06-03 18:04:05 | アメリカ西部

世界第二位と言われる巨大セコイア「グラント将軍の木」がある。


その周辺の巨木の森が「グラント・グローヴ」と呼ばれる歩きやすいトレイルになっている。



上の写真の木は別に「世界第二位」でもなんでもない。セコイアの巨木群を前にすると、どれが世界一位だろうと二位だろうとあまり気にならなくなってくる。それだけ、どれも巨大で圧倒されるということ。


この倒木は百年前にも写真に撮られていて、ほぼ同じ形で今もよこたわっている。


中を歩けるようになっているのだ



巨大なセコイアには名前の付けられたものも多い。水流の上に立っていた「ミシガン」と名前の付けられていたこの木は、百年ほど前にその流れゆえに倒れたが、そのまま「ミシガン」という名前になっている。



★下の写真が世界第二位の大きさという「グラント将軍の木」



 樹齢は千七百才ほどと推察されている。高さ八十三m、直径十一メートル超。きのう訪れた「世界最大」のシャーマン将軍の木よりも五百才ほど「若い」せいか、木肌がきれいに見える。しかし・・・裏側に回ってみると、しっかり雷に撃たれてきた跡があった↓



ジャイアント・セコイアの巨木は、ほぼ例外なく雷に撃たれて火に包まれたことがある。木の表面はふかふかしていていかにも燃えやすく見える⇒外側が燃えても、固い内部に火がまわらなければ、死にはしない。焼けた木肌の上を新しい樹皮がおおって、成長をつづけてゆく。


★ビジターセンターで見た年輪で、雷に撃たれて燃えた跡がはっきりわかった。なんと、十三年から二十年に一度は雷に撃たれていたのだ↓



幾多の嵐や火事に耐えて現代に聳えるこの巨木に、アメリカ軍は「ナショナル・シュライン」という称号を贈った。


戦争で国家に命を捧げた人々を慰霊する場所のひとつだ、としたのだ。WWⅡ後十一年の1956年、ニミッツ元提督が宣言した時の写真が掲げてあった↓



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ジョン・ミュアーロッジに帰着 今日の夕食は、ホテル併設のささやかな「フードコート」にて 「ジャイアント・セコイア」というハンバーガー⇒


 


 


 

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キングスキャニオン国立公園~ボートを漕いでから谷の奥へ

2016-06-03 15:34:44 | アメリカ西部

《手造の旅》セコイア&キングスキャニオン、LA+SFO、今月二回催行。まずは写真中心にご紹介いたします。

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キングスキャニオンのど真ん中ジョン・ミュアー・ロッジ連泊の中日。朝一番にロッジ上のパノラマ・ポイントへ。駐車場から木立を抜けると、いっきに見晴らせる。 ←この赤いのは菌類なのだそうです。

巨大な石の上に登って、さらに見晴らす谷に湖発見。あれは、これから行く予定にしたHUMEレイクにちがいない。

ネットで調べてみると、この湖はなんと人口湖!1909年に世界初のアーチ型コンクリートで造成されたものだった。いったいどんな場所なのだろう。

国立公園内の小さなロッジかとおもった・・・すばらしく整った小さなリゾートタウンといった風情。施設も新しく。ボートまで貸してくれる。今日は天気もよいし・・・よし、乗りましょう(^^)

五人まで乗れるボートが一時間20ドル。パスポート預けると、「はい、オール」

 水面に見える花は、水草ではない。どうやら水位が増して水没したのだ

公園がオープンしたばかりのこの時期は滝も川も水量が多くて迫力がある、観光に最上の季節になる。

天気が良いので気温はどんどん上昇。ボート漕ぎで運動したあと、湖畔の大きなカフェで、一時間だけバッフェランチがおこなわれるという情報がはいった。こりゃ、行かなきゃ。7ドル75セントで内容もわるくない

***

午後は谷の奥を目指す。キングス・キャニオンという命名の理由を確かめたい。

途中の道で、遥か谷底の白濁した川の流れが見えた↓

道は谷あいに入る。左右に切り立つ美しい崖 傍に激しい流れ

十和田の奥入瀬渓谷を思い出させる。

グリズリー滝⇒道沿いすぐにある。 ロアリング・リバー滝は、谷のもう少し奥⇒

谷の奥に隠れた宝石のような滝、秋には、ヨセミテの滝とと同じ水量はぐんと少なくなるのだろう。

  

ビジターセンター近くへもどって、世界第二位の巨木「グラント将軍の木」を見に行こう

 

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