【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

山田洋次監督「おとうと」松竹、126分

2010-04-23 00:33:10 | 映画

               おとうと <豪華版2枚組> [DVD] 

 過日、山田洋次監督「おとうと」を観映しました。「おとうと」という映画といえば、幸田文原作に忠実な市川昆監督の同名の映画があります。(山田監督自ら、市川昆に捧ぐと書いています)

 今回の「おとうと」はストーリーそのものは原作と異なりますが、アイデアとして幸田文の原作が使われています。

  東京の郊外で、夫と死別したあと小さな薬局の経営で生計をたて、一人娘の小春を育てあげた吟子。小春は若い医者と結婚式を控えています。

 吟子には風来坊の弟がいました。名前は鉄郎。大阪に住んでいるらしいのですが、音信普通です。小春の結婚式によぼうにも、連絡がとれません。

 結婚式当日、鉄郎は予告なく式場に現れます。鉄郎はかつても吟子の夫の十三回忌でも、酔っ払って大暴れした前科者でした。吟子は鉄郎に仕方なく急きょ席を設けます。今日は一滴もお酒を飲まないと約束させます。ところがテーブルのお酒を目にした鉄郎はアル中の症状がでたのか、我慢できず杯を重ねてしまいます。挙句の果ては酔っぱらって、またしても大騒ぎ。披露宴を台無しにしてしまいます。

 吟子の兄は激怒、披露宴のあと、絶縁を宣言します。鉄郎をかばうのは吟子だけでした。しかしその吟子も、後日、鉄郎と関係のあった女との借金のトラブルで鉄郎に絶縁を言い出してしまいます。肩を落として吟子の家を出ていく、鉄郎に彼女は不吉な予感を覚えるのでしたが・・・・。

 他方、小春は新婚生活がうまくいかず(鉄郎の披露宴での悪さも暗に影響しています)、結局、離婚ということになってしまいました。

 吟子の直観はあたりました。鉄郎が癌で倒れたのです。切っても切れない姉と弟の絆。吟子は病床の鉄郎に見舞いに大阪に駆けつけます。小春も彼女にほのかな愛情を注ぐ幼なじみで大工の亨の運転する車で鉄郎のもとにはしります。

  姉の吟子に扮するのは、吉永小百合さん。愚かな、しかし愛すべき(?)弟の鉄郎には、笑福亭鶴瓶さん。吟子の娘、小春には蒼井優さん。大工の亨役には、加瀬亮さん。また、絶妙な間合い好演した吟子の義母には加藤治子さん。、他に小日向文世さん、石田ゆり子さん、笹野高史さん、森本レオさん、キムラ緑子さんなどみなさん味を出していました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿