成瀬巳喜男「浮雲」(1953年)
何ともやるせないストーリーであるが、人間の業をあぶりだした作品と評価するべきだろうか。巨匠小津安二郎をして「俺にできないシャシンは溝口の『祇園の姉妹』と成瀬の『浮雲』だけだ」と唸らせた。原作は林扶美子の同名の小説。
戦時中の1943年という設定。農林省のタイピストとして仏印(ベトナム)へ渡ったゆき子(高峰秀子)は、その地で農林省技師の富岡(森雅之)に会う。当初、富岡に好ましくない感情をもったゆき子だったが、やがて富岡に妻が居ることを知りながら、関係を結ぶ。
終戦。妻・邦子との離婚を約束して富岡は先に日本に戻った。ところが、ゆき子はあとを追って帰国するが、富岡が妻とは別れていなかった。失意のゆき子は富岡と別れる。富岡はだらしない男であった。
終戦後の混乱した経済状況で富岡は仕事が上手くいかず、よりを戻したゆき子を連れ、伊香保温泉へ旅行に行く。ゆき子にとってこの旅行がまた失敗だったが、それも富岡の不埒がまねいたものだった。破綻がまた破綻をよぶ。宿命といえばそれまでだが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/60/7d735d8b8b21e0338b9a6f1fd983b12b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/8c/5005ff046ea6d787ccb39365363c7893.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/e8/ae740a606a23c2d8c81d446fd3bf2397.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/3c/ff99293fe78ed13e64fe31774f618b04.jpg)
何ともやるせないストーリーであるが、人間の業をあぶりだした作品と評価するべきだろうか。巨匠小津安二郎をして「俺にできないシャシンは溝口の『祇園の姉妹』と成瀬の『浮雲』だけだ」と唸らせた。原作は林扶美子の同名の小説。
戦時中の1943年という設定。農林省のタイピストとして仏印(ベトナム)へ渡ったゆき子(高峰秀子)は、その地で農林省技師の富岡(森雅之)に会う。当初、富岡に好ましくない感情をもったゆき子だったが、やがて富岡に妻が居ることを知りながら、関係を結ぶ。
終戦。妻・邦子との離婚を約束して富岡は先に日本に戻った。ところが、ゆき子はあとを追って帰国するが、富岡が妻とは別れていなかった。失意のゆき子は富岡と別れる。富岡はだらしない男であった。
終戦後の混乱した経済状況で富岡は仕事が上手くいかず、よりを戻したゆき子を連れ、伊香保温泉へ旅行に行く。ゆき子にとってこの旅行がまた失敗だったが、それも富岡の不埒がまねいたものだった。破綻がまた破綻をよぶ。宿命といえばそれまでだが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/60/7d735d8b8b21e0338b9a6f1fd983b12b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/8c/5005ff046ea6d787ccb39365363c7893.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/e8/ae740a606a23c2d8c81d446fd3bf2397.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/3c/ff99293fe78ed13e64fe31774f618b04.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/eb/3b3ee48e92e6af0c9271782c3ee072d0.jpg)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます