【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

「サニー 永遠の仲間たち」(カン・ヒョンチョル監督、2011年)

2020-03-25 23:57:37 | 映画


 「あらすじ」は、だいたい以下のとおりです。
 主人公のナミ(ユ・ホジョン)は、ビジネスマンの夫と高校生の娘に恵まれ、平凡な毎日を送っていました。ある日、ナミは母の入院先の病院で、高校時代の親友チュナ(チン・ヒギョン)と偶然、25年ぶりに再会します。しかしチュナはガンに侵され、余命は2か月と宣告されていました。

 チュナの願いは、高校生時代の親友たちの集まりであった「サニー」のメンバーと会うことでした。ナミはチュナの願いを叶えるため、探偵社を使って7人の仲間を捜し始めます。

  「サニー」結成は、いわくつきのものでした。回顧のシーン。全羅道の田舎からの転校生ナミ(シム・ウンギョン)は緊張すると方言が出てしまい、初日から不良たちにからかわれます。でもいっぷう変わった友達がナミを助けてくれました。しつこいけれども義理堅いチュンファ(カン・ソラ)、二重まぶたに命をかけるチャンミ(キム・ミニョン)、悪口バトルの代表選手ジンヒ(パク・チンジュ)、怪力の文学少女クムオク(ナム・ボラ)、ミスコリアを夢見る四次元のボクヒ(キム・ボミ)、高慢な氷の姫スジ(ミン・ヒョリン)です。

  ナミは彼女たちとグループを形成しはじめ、対立するグループ「少女時代」との乱闘対決で、おばあさんから伝授された方言による悪口能力を発揮し、大活躍します。

  そうこうするうち、7人の仲良しの友達はいつまでも一緒と誓いあい、「サニー」を結成。学園祭で披露する公演を野心満々で準備します。

  この映画のポイントは、現代のアラフォー中年女性は、かつて輝いていた少女時代を回想するというところ。少女時代だった80年代は輝きばかりではなく、いじめや差別があり、韓国独特の家庭や政治が背景にありました。そしてかつてのサニーをくんでいた娘たちは今は恵まれている人もいれば、そうでない人もいます。この2つの年代の対比がうまくできていていました。


 特筆すべきはキャスティング。
 少女時代と、中年時代の俳優は別人ですが、生き写しのように似ています。映画の中で、主人公たちは本物の親友としか見えず、緊迫したシーンがたくさんあります。

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