【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

ウィリアム・ワイラー監督「ベン・ハー」(アメリカ、1959年、226分)

2016-12-04 00:07:25 | 映画

      
        

 一大叙事詩です。スケールの大きさは、いま観ても、とてつもないものですから、公開されたときはみなどんなに驚いたことでしょう。


 久しぶりに観ました。前回観たのは、手元の記録では2000年5月ですから、16年前ほどのことです。

 騎馬戦車のシーンは圧巻で、これはどのように撮影したのでしょうか。映画史に欠かせない迫力のあるシーンです。

 あらためて観て、忘れていたことがたくさんありました。ベン・ハーがローマでつかまり、奴隷となってガレー船の漕ぎ手におとしめられたのは、妹がローマ軍の行進を屋上からながめていて、ふとさわった家屋の屋根瓦がおち、それが軍の行進をさまたげたことが切っ掛けで、ベン・ハーがメッサラの命令でいわば身代わりになって連行されたということだったのです。この時、母と妹も逮捕され、以後、4年間牢獄にとじこめられ、死病をわずらっていたのが、キリストの磔刑にとともに救われ、ふたりは蘇生するという結末も完全に失念していました。この映画のストーリーの重要なところを、忘れていたのです。

 ガレー船と海賊との戦闘シーンがあり、窮地におちいった司令官のアリアスをベン・ハーが助け、その縁でベン・ハーがアリアスの養子となり、ローマ市民の権利を得るという逸話も記憶からとんでいました。映画の記憶というのは、危ういものであることを思い知らされました。それ故に、何度も観る価値があるのかもしれませんが。


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