ルネ・クレマン監督『パリは燃えているか(Paris brule-t-il?)』173分
(仏/米,1966年)
第二次大戦中,フランスのパリはナチス・ドイツの侵略で、占領下におかれました。フランスでは各地で抵抗運動が展開され,その結果 年,パリは解放され,ドイツは撤退します。
当時のようすはこの映画「パリは燃えているか」,「鉄路の斗い」(ルネ・クレマン監督,1945年)などで映画化されました。
「パリは燃えているか」はパリ市民の抵抗運動を軸に,連合国側による解放までの約2週間を記録した大作です。
大戦下のパリをドイツ軍から死守する計画で対立があるなか,連合軍がパリに進撃,解放する過程は,実写の映像も挿入され一大ドキュメントとなっています。
1944年8月,敗色濃厚なドイツは,ヒトラーの命令でパリから撤退するとき、パリを焼き払うべく,建造物に地雷を設置するなど準備を整えていました。
パリのレジスタンス側はこれを阻止しようとしますが,ドゴール将軍率いるものたちと過激派が対立。連合軍の支援をもとめまつつ,レジスタンス側の自力パリ奪回作戦は失敗し,パリ市内では各所で市街戦がはじまってしまいます。
一方,占領ドイツ軍司令官コルティッツはパリを破壊することに難色を示します。さらにスェーデン領事をつうじ,連合軍の早期到着に期待をかけます。連合軍は最初レジスタンス側の支援要請をことわるのですが,ブラドリー将軍の英断でパリは解放されます。
市民が解放に酔っているとき,ドイツ軍占領司令部にベルリンにいるヒトラーから電話が入り,有名な結末になります。
この部分はオフレコにします。いずれにしても劇的な幕ぎれです。感銘が余韻としてのこる作品でした。