スティーヴ・ハミルトンの『解錠師』を読みました。
ある不幸な事故で言葉を失ったマイクルはおじに育てられています。おじの家で壊れた鍵を開けることで解錠に目覚めたマイクルは、古道具屋で古い錠前を手に入れてそれを開ける事にはまって行きます。言葉を話せないマイクルの唯一の友人との絡みで事件に巻き込まれたマイクルは、逮捕され保護監査となりました。
やがてその解錠の技を知った大人たちから、犯罪の世界へ連れて行かれたマイクルは、その解錠の技を開花させます。天才解錠師となったマイクルは、様々な現場に巻き込まれて行きます。
まず、その解錠のシーンの描写が素晴らしい作品です。解錠師の繊細な作業が詳細に描かれています。普通のミステリーとはこの部分で一線を画しています。また、アメリアとの恋愛小説として読める側面もあって面白く読めました。さわやかな読後感でした。