黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『エンドロールまであと、』壁井ユカコ(小学館)

2008-07-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
北陸地方のとある県の中規模な都市にある中規模な学校、雄島水仙高校。そこに通う高校2年生・佐々右布子は、10歳まで生きられたらいいほうだと言われたほど身体の弱い少女で、その所為か精神的にも肉体的にも未熟。そんな彼女には、左馬之助という一卵性双生児の弟がいるが、その関係は最近ちょっとぎくしゃくしていた。
下腹部に重い痛みを感じはじめたある日、クラスメイトの原田ナミからメアド交換を申し出られて嬉しく思う右布子だったが、あいにく携帯を持っていなかった。彼女の家は旧家で、絶対的な支配者として家内に君臨する祖母が許さなかった為だった。
そんな中、映研に所属している右布子を含むメンバー4人……佐々姉弟と、同じく2年生の西丸貴大と清野亜寿は、文化祭に向けて映画を撮ることに。部室に遊びにきた前部長・斉藤先輩の提案で、西丸が1年生の時に書いたという双子の話を題材に選ばれるが……

結びつきの強い双子の恋物語であり、青春もの。
ちょっと桜庭さんっぽいテイスト?
最後が実に切ないですが、良いです。
本編の他、番外&後日譚的なショートストーリー3編も収録(単行本版)。

<08/7/7>