黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『赤×ピンク』桜庭一樹(角川書店)

2008-07-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
六本木の廃校になった小学校で、夜な夜な行われる女性だけの格闘技ショー“ガールズ・ブラッド”。そこにファイターとして出場している元OLのまゆは21歳ながら、幼くかわいらしい外見であることから、14歳という設定。強いわけではないが、逆に弱々しくおどおどした態度で人気を得ていた。同じようにファイターである、SMクラブの女王様・ミーコとは仲も良い。そんな彼女は、ふとショーの最中に人生について、考えてしまい……File.1“まゆ十四歳”の死体、
相手が自分に対してどんな役割を求めているかを考えながら、行動してしまうミーコ。SMの気はないけれど、バイトで女王様をしている。試合中にまゆに突然去られた彼女は……File.2 ミーコ、みんなのおもちゃ、
ボーイッシュな外見の空手少女・皐月。ある事情から家を出た彼女は、女性が苦手。ところがミーコが突然彼女の元にやって来て……File.3 おかえりなさい、皐月の3編収録。

3人の女の子たちの闘う少女たちのお話。
以前ファミ通文庫で出されたものが、直木賞効果で角川文庫から復刊。
桜庭さんの『少女』の源流が確かに感じられる内容でしたが、これがファミ通文庫となると、確かに売れ行きは今ひとつだったかもしれないなぁ…などと思ったり(笑)。

<08/7/30>