黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『鏡花あやかし秘帖 幽冥の館』橘みれい(学習研究社)

2008-07-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
特集記事・帝都奇談に載せる為、噂の幽霊屋敷の取材をすることになった、編集者・香月真澄。
そこはかつて風鳴村と呼ばれた場所で、10数年前の、明治20年8月19日、峰塚一郎という男によって、23人もの村人が惨殺されたといういわくつきの地。現在は、そこに大きな屋敷を建て、製鉄会社の社長・桂木契が住んでいるのだという。
もともと出雲の旧家である彼の家では、60年に1度、金屋子神を祀る神事が執り行われており、その取材も許された香月はしばらく滞在することに。そこには契の従姉妹で、そのどちらかが彼の結婚相手となるらしい姉妹・比良坂藍と翠。そして契の腹違いの“妹”・茜が住んでいた。
一方、不穏な気配を感じた鏡花が、過去の事件について調べ、たどり着いた真実とは……

鏡花あやかし秘帖シリーズ・第5作?
津山事件がモチーフっぽいお話でした(惨殺事件のあたりが)。
個人的に、カバーの見返し部分の今市子さんのコメントが、作中のどの部分を指しているのか、読みながら気になって、気になって……(笑)。

<08/7/28>