12歳の夏休み、フー子はいとこのマリカから7年ぶりに手紙をもらい、汀館の祖父の家で夏休みを過ごす為にやってきた。
祖父はお手伝いのリサさんと2人暮らし。その家の二階へ続く階段を登った先に、数段の階段があり、そこには取っ手に古い懐中時計の掛けられた扉があった。フー子がその前に立っていたところ、扉に掛けられた時計が音を立てながら花に変わり、その向こうには美しい緑の園が……。そしてフー子はその園へと足を踏み入れる。
祖父いわく、その扉は昔、物干し台に通じていたが、祖母がそこから落ちて亡くなって以降、閉ざされていたという。
しかしフー子は、祖母もまたその園に出入りしていたのではないかと思い始める。
やがて、マリカのいとこ・映介と知り合い、一緒にその謎を追い始めたフー子は、時計塔の時計や、家の懐中時計を制作した、ロシア人・チェルヌイシェフの存在を知る……
ちょっとミステリー風で、どきどきとしながら読めるお話でした。
先日読んだ高楼さんの別作品にも通じるような、“憧れ”を追うことへの対価というテーマは、興味深いですね。
<06/11/17>
祖父はお手伝いのリサさんと2人暮らし。その家の二階へ続く階段を登った先に、数段の階段があり、そこには取っ手に古い懐中時計の掛けられた扉があった。フー子がその前に立っていたところ、扉に掛けられた時計が音を立てながら花に変わり、その向こうには美しい緑の園が……。そしてフー子はその園へと足を踏み入れる。
祖父いわく、その扉は昔、物干し台に通じていたが、祖母がそこから落ちて亡くなって以降、閉ざされていたという。
しかしフー子は、祖母もまたその園に出入りしていたのではないかと思い始める。
やがて、マリカのいとこ・映介と知り合い、一緒にその謎を追い始めたフー子は、時計塔の時計や、家の懐中時計を制作した、ロシア人・チェルヌイシェフの存在を知る……
ちょっとミステリー風で、どきどきとしながら読めるお話でした。
先日読んだ高楼さんの別作品にも通じるような、“憧れ”を追うことへの対価というテーマは、興味深いですね。
<06/11/17>